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【ゴルフ】

エリカ様、大会タイ14アンダーでV 日本勢9戦ぶり白星!

2017年3月20日 紙面から

ウイニングパットを沈め笑顔でガッツポーズを見せる菊地絵理香=鹿児島高牧CCで(武藤健一撮影)

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◇Tポイント・レディス<最終日>

 ▽19日、鹿児島県姶良市・鹿児島高牧CC(6397ヤード、パー72)▽晴れ、15・8度、東3・7メートル▽賞金総額7000万円、優勝1260万円▽57選手(うちアマ3人)▽観衆5712人

 ゴルフ界の“エリカ様”こと菊地絵理香(28)=オンワードHD=が、初日からの首位を守った完全勝利でツアー3勝目を挙げた。2打差の単独首位でスタート。68とスコアを伸ばし、大会レコードタイの通算14アンダーで2位に5打差をつけた。優勝は昨年4月のスタジオアリス女子オープン以来。昨年10月から続いた外国人の優勝を8戦連続で止めた。2位は渡辺彩香(23)=大東建託=が入った。

 まさに“エリカ様”。初日から3日間、菊地は首位の座を譲ることなくフェアウエーのど真ん中を闊歩(かっぽ)した。

 「正直言うと、まだ優勝できる状態ではないと思っていた。だけど、なぜか今週は試合のラウンドをこなすごとに調子が上がってきた。このチャンスを逃す手はない、勝ちたいと思っていた」

 1番(パー5)の第2打を左サイドのバンカーへ入れながら、残り85ヤードの第3打をピンそば1メートルにピタリとつけた。バーディー発進で後続に先制パンチ。4番では1・2メートルのパーパットを外したが、5番で6メートルを沈めて立て直した。後半は2つのバーディーを追加してノーボギー。昨年までとは一味違う、ゆるぎない強さを見せつけた。

 過去の2勝も、5打差と4打差をつけた逃げ切り優勝。ただ、今回はこれまでにない手応えをつかんだようだ。「初めてスコアボードを確認しながらV争いした。それでも落ち着いてできたので、そこは評価できるかな、と」

 一昨年のツアー初勝利から、年に1勝ずつを積み重ねてきた。次の目標は初の年間2勝で「勝てば勝つほど次の優勝が欲しくなる。今年は国内メジャー、とくに日本女子オープンと日本女子プロ選手権に勝ちたいです」とはっきりと口にした。

 生涯獲得賞金3億円突破で、女王君臨の期待も高まるところ。「まだまだ技術不足。イ・ボミ、アン・ソンジュ、申ジエの3人の足元にも及ばない」と韓国人との差は感じているものの、女王の座への赤じゅうたんは見え始めている。 (月橋文美)

 

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