日本を代表するパンクバンド「ハイスタンダード」が再び活動を再開し新作をリリースしAIRJAM2016を開催する等、明るいニュースが続いています。
そこで今日は、昨年末に発売されたカバーシングル「Vintage & New,Gift Shits」の収録曲も含め、過去作品のカヴァー曲を(音源化されている物)原曲視点で振り返りたいと思います。
(ごめんなさいハイスタの動画は一切貼っていません)
洋楽カヴァーをまとめた記事
まず最初に前回の記事を書いている最中に調べていて知ったのですが、ファーストアルバムGROWING UPにCALIFORNIA DREAMIN'が入っていたんですね!確か私の持っている輸入盤には入っていなかったのでいつもFATのオムニバスで聴いていました。
このコンピに入っているME FIRST AND THE GIMME GIMMESのカントリーロードも良カヴァーです。このCD当時900円位で買えたのですが、内容が非常に良くてずっと聴いていたのを覚えています。
1995年発売GROWING UP
The Mamas And The Papas - California Dreamin'
そのまますぎてつまらないですね。
「恋のピンチ・ヒッター」(Substitute)
これ位面白いのを考えて欲しい物です。直訳すると「代替」という単語が何故「恋のピンチヒッター」に?脳内変換ヤバすぎる、まあどうでもいいんですけど(笑)
Rainbow - Since You've Been Gone
リッチーブラックモア先生が率いるブリティッシュロックバンド。4作目のDOWN TO EARTHに収録されています。
はい・・・みなさん事件発生です。
ここまで記事を書いてレインボウについて色々調べていたらなんと
Since You've Been Goneはレインボウの曲ではありませんでした…何十年もレインボウの曲だと思っていました。まじ恥ずかしい!私はなにを偉そうにブログなんて書いているんだ!土下座しますw
Russ Ballard - Since You Been Gone
というわけでこちらが真のSince You've Been Goneです。ふむふむ私この方について全く知識が無いのですが、どうやら70年代「アージェント」という伝説のバンドに在籍していたらしいです。
S-A-T-U-R-D-A-Y NIGHT! Bay City Rollers
70年代に「タータンハリケーン」旋風を巻き起こしたベイシティーローラーズというアイドルグループのヒット曲をカヴァーしたものです。当時は物凄い人気だった様でアルバムの総売り上げ枚数がどっかのブログに300億って書いてあったんだけど、これは流石に円かドルの間違いでしょう。
ここで確認したけどランク外で7000万枚以下のようです。
1996年発売The Kids Are Alright
The Who - The Kids Are Alright
とても個人的な事なのですが、よく論争されるキースムーンVSジョンボーナム対決。プロフィールにも書いていますが、私は完全にボーナム派です。キースムーンの派手なパフォーマンスと、あざとい演出がどうしても好きになれないんです。フーのメンバーの中だったら断然ベースのジョンエントウィッスルが好きですね。「ローリング・ストーン誌が選ぶ最も偉大なベーシスト」で1位に選ばれています。それとは対照的にツェッペリンのベーシストのジョン・ポール・ジョーンズは「最も過小評価されているベーシスト」の1位に輝いております。(最も偉大なベーシストではジョンポールジョーンズは6位)
1997年発売ANGRY FIST
Creedence Clearwater Revival - Have You Ever Seen The Rain
1971年に発売されたこの曲ですが、巷ではベトナム戦争の反戦歌という説が広まっていました。しかし全く反戦歌ではなく、自分たちのバンドが崩壊する様を書いた歌だと作曲者が説明しています。詞を読んで感じることなんて人それぞれですからね。
Nolans - Gotta Pull Myself Together
邦題は「恋のハッピーデート」これまたぬるい邦題ですな。アイドルの石野真子が同じ曲をカヴァーしています。アイルランド出身の彼女達ですが、なんと本物の姉妹で構成されており、デビュー当時には両親も在籍していた家族ユニットでした。日本で80年代流行っていたアイドルのWINKもノーランズの曲をカヴァーしてヒットしました。日本贔屓なノーランズは、日本の歌謡曲等を結構カヴァーしていますが、その中でも小泉今日子カヴァーが熱いです。夜明けのミューとかカヴァーしています。
The Pink Panther Theme Song
アメリカのコメディ実写映画「ピンクの豹」のOPアニメがスピンオフ的作品として人気となり現在でもカートゥンネットワークで放送されています。セカンドアルバムの最後の15曲目にシークレットトラックとして入っています。
1997年発売 I DON’T NEED TROUBLE BECAUSE OF…MONEY
こちらプレミアがついていて現在3000円~5000円で取引されています。
Cyndi Lauper - Money Changes Everything
お金がすべてを変えてしまう
お金なの お金が一番大事なの
自分たちが何をしてるかわかっても
意味のあることじゃないのよ
もう今では手遅れよ
お金がぜんぶ変えてしまうから
この曲聴いて真っ先に思い出すのはやっぱり浜田省吾のMONEYなんですけど
歌詞が悲しすぎる。
何もかもみんな 爆発したい
純白のメルセデス プール付きのマンション
最高の女と ベットで ドン・ペリニヨン
欲しいものは全て ブラウン管の中
まるで悪夢のように
これは正にバブル期の亡霊の歌ですね。
ドイツのパンクバンドWIZOとハイスタの限定スプリットEPWEIHNACHTEN STINKT!から
ドイツのパンクバンドWIZOとハイスタの限定スプリットEPです。7インチアナログ盤だけと思いきや、ドイツのHULK RecordsというところからCD版が出ているようです。このアナログも値段が高騰していましたが、昨年末に出た「Vintage & New, Gift Shits」にも収録されているので今まで手が出なかった方には嬉しい選曲ですね。
John Lennon - Happy Xmas (War Is Over)
この曲は完全にベトナム戦争の反戦歌です。戦前ムード漂う現在、なんだか世界が良くない方向へ向かっている気がします。みんな仲良くとは言いませんが、殺すことはないですよね!
1999年発売MAKING THE ROAD
Green Acres Intro
「グリーン・エーカー」1960年代にアメリカで放送されていたテレビドラマで、農業に憧れる元弁護士が160エーカー(160 acres)の土地を買って、そこで生活する話です。ハイスタのメンバーは何処でこのドラマに出会ったのでしょう?私この曲もカヴァーだって知りませんでした。
BLACK SABBATH • Changes
生ける伝説、ヘヴィーメタルの始祖ブラックサバスの4枚目のアルバムからのカヴァーです。もはやヨボヨボの老人達ですが、今年の2月にラストライヴを行っています。まだやる気はあるみたいですが、もはや体力の限界でしょう。恥ずかしながら私この曲も最近までカヴァーだと知りませんでした。
2000年発売Love Is A Battlefield
はじめてのチュウIt is my first kiss chu - あんしんパパ
私の尊敬している、藤子不二雄F大先生の人気アニメのエンディング曲を英詞カヴァーしたものです。この曲をチョイスするセンスが素晴らしいです。この作品で私はキャラだったら「勉三さん」、発明品だったら傍若無人に暴れまわる「カラクリ武者」が好きです。はい、どうでもいい情報でした。
Elvis Presley - Can't Help Falling In Love
史上最も活躍したソロアーティスト、キングオブロックンロール、レコード売り上げ枚数6億枚のエルビスプレスリーのカヴァーです。CMなんかでもよく耳にするこの曲です。確か何か金融系のCMでUB40のカヴァーがずっと使われていた記憶が…違ったらすいません。日本人では尾崎紀世彦とアニソンの雄、佐々木いさおがカヴァーしています。
1995年発売SOMEHOW IT DON'T BOTHER ME…A TRIBUTE TO SNUFF 2
Snuff - Now You Don't Remember
やっとそれらしい曲がw所属レーベルが一緒でツアーに同行等して仲の良いsnuffのトリービュートアルバムに収録されています。
2016年発売Vintage & New,Gift Shits
The Beach Boys - I Get Around
ビートルズへの嫉妬心に燃えるウィルソン3兄弟のサーフソング時代の名曲です。個人的にはペットサウンズ以降の実験的なビーチボーイズが好きであります。ビートルズへの嫉妬が尊敬に変わっていくのが感じられます。はい話が脱線しました。
昨年末に発売されたカヴァーシングルに収録されています。このシングルには今まで入手困難だったHappy XmasとMoney Changes Everythingも収録されておりファン大喜びな内容になっております。
The Supremes: You Can't Hurry Love
これもCM等でよく耳にする超有名な曲ですね。私ずーっとシュープリームスと認識していたのですが、どうやら英語読みがスプリームスらしく最近では日本語でも「スプリームス」と表記されることがあるそうです。「ニルヴァーナ」も英語読みだと「ナーヴァーナ」だから外国人には通じないとどこかで読みました。ちょっと前に流行った「マッドマックス」の発音が「メッメー」らしいです(笑)文章にするとなんか面白いですよね。とにかくこのVintage & New,Gift Shitsの3・4曲目は入手困難だったシンディーローパーのカヴァーとジョンレノンのカヴァーというのが嬉しいです。
こうしてハイスタのカヴァー曲を振り返ってみると、彼らのジャンルや時代に囚われない、自由な発想や光るセンスが感じられると思います。自分の好きなバンドやアーティストが好きな物・好きな事を掘り下げて調べてみると、新しい発見があり面白いですよ。インターネットが普及して、探索が簡単に出来るようになった現在は興味の続く限り調べる事が出来るので本当に有り難いです。