アクセスを集めるサイトに育つかどうかはカテゴリーページの作り方が分岐点になる事をご存知でしたでしょうか?
私自身も長い間悩み続けてきたカテゴリーの扱いですが、1つの結論が出たので自分自身の記録として今回の投稿記事とします。
《結論》
『記事数が少ないカテゴリーはノーインデックス、記事数が10以上はインデックス』
『立ち上げ間もないサイトにコンテンツが溜まるまでは暫定的にノーインデックス』
『記事数が少ないカテゴリーをインデックスする場合は、カテゴリーページに個別ページ並みのユニークテキストを追加する』
Contents
- 1 カテゴリーページはnoindex/indexどちらがSEO的に正解なのか?
- 2 重複コンテンツの温床はアーカイブページにある(マイナスSEO)
- 3 カテゴリーページindex時のGoogleからの重複コンテンツ判定
- 4 カテゴリーページindex時の内部リンク構造はSEOの観点では理想的
- 5 SEO的にマイナスにならないカテゴリーの親子関係
- 6 カテゴリーと内部リンク構造を決めてからサイト作成がSEO的には理想
- 7 カテゴリーページをnoindexにしている大手ブログサイト
- 8 カテゴリーページnoindex時の内部リンク構造
- 9 カテゴリーのindex/noindexの使い分けの目安
- 10 カテゴリーページのnoindex/index論争の私の結論
- 11 (後日追記)私の運営サイトをSEOの実験台に現在検証テスト中
カテゴリーページはnoindex/indexどちらがSEO的に正解なのか?
カテゴリーをインデックスさせるかどうかというのは2つの大きなSEOに関係してきます。
- 重複コンテンツ発生の防止策
- 内部リンクの最適化
どちらもGoogleの検索順位決定のアルゴリズムに関わる重要な項目です。
重複コンテンツ発生の防止策としてはGoogleからの喚起文からも分かる通り、
ごくまれなケースとして、Google でのランキングの操作やユーザーへの偽装を意図した重複コンテンツが表示される可能性が認識された場合も、Google では関係するサイトのインデックス登録とランキングに対して適切な調整を行います。その場合、該当するサイトはランキングが低下するか、Google インデックスから完全に削除されて検索結果に表示されなくなる可能性があります。
- webサイトは基本的には全ページがオリジナリティのあるコンテンツである事が理想的
- 重複コンテンツの目立つページは評価を下げる、評価の低いページを沢山保有していると相対的にドメイン全体の評価も下がる
これが喚起文を言い換えた要点になります。
重複コンテンツというと外部サイトからの引用転載が多過ぎるサイトやパクリサイトというイメージがありますが、
それらパクリサイトは最初の発信元のコピーとみなされてそちら側の評価が下がる様にGoogleはきちんと目を光らせてくれています。
最初にインデックスされた方がオリジナルサイトだと認識するので、第三者サイトによるパクリ問題はインデックススピードを上げる事に集中すれば心配は要らないと私は考えています。
速やかなインデックスを促す為にもFetch as GoogleとPubSubHubbubは必ず使いましょう。
そしてRSSでの配信は全文抜粋じゃなく一部抜粋にしておく事でRSSを使う自動パクリサイトを阻止出来ます。
それで、本題ですが重複コンテンツの極みは自サイトから生まれるという問題です。
重複コンテンツの温床はアーカイブページにある(マイナスSEO)
重複コンテンツが発生する自サイトページは以下があります。
- カテゴリーアーカイブ
- 日付アーカイブ
- 投稿者アーカイブ
ワードプレスのデフォルト設定ではカテゴリーはインデックス、日付と投稿者はノーインデックスになっています。
日付と投稿者は言わずもがな、その項目で検索してくる人は居ないのでGoogleの検索結果にインデックスされる必要はありません。
「2017年3月1日」や例えば「Dee(私)」で検索する人はいませんよね?
日付アーカイブと投稿者アーカイブはインデックスは不要です。
(100歩譲って必要だとすれば複数在籍する有名ライターたちのネームバリューでアクセスを掻き集めたいキュレーションサイト)
それで、カテゴリーについてはどうか?
これが各所で言われているカテゴリーのインデックス/ノーインデックス問題です。
カテゴリーページindex時のGoogleからの重複コンテンツ判定
私の考察ではカテゴリーをインデックスさせた場合の重複コンテンツについては以下の様になっています。
ここで大切なのは重複コンテンツの判定は『個別の記事ページ 対 カテゴリーページ』という認識です。
1記事しかないカテゴリーがある場合、
『該当する1記事 ≒ カテゴリーページに自動生成される〝現時点の1記事〟』
この場合、重複率は100%になります。
ただ、Googleは私たち以上に賢いので重複コンテンツとみなされたとしても、悪意の無い二者であれば取捨選択して大抵の場合は個別記事がインデックスに上位表示されます。
悪意のない重複するコンテンツの例には、以下のものがあります。
- 通常ページと携帯デバイス用の簡易ページの両方を生成するディスカッション フォーラム
- 複数の異なる URL で表示またはリンクされる商品ページ
- ウェブページの印刷用バージョン
Google は、固有の情報を持つページをインデックスに登録して表示するよう努めています。たとえば、記事ごとに「通常」バージョンのサイトと「印刷」バージョンのサイトがあり、どちらも noindex メタタグでブロックされていない場合、Google はどちらか一方を選択して登録します。
大抵の場合と言った理由は、第三者評価とも言える外部リンクが集まりやすいのは個別ページだからです。
評価が高い個別記事を優先し、評価の低いカテゴリーページが弱くなる仕様に〝一応は〟なっているはずです。
カテゴリーが弱くなってしまう事自体がインデックス/ノーインデックス論争のポイントではありますが。
個別記事がカテゴリーページよりも強くなってしまい易いからこそノーインデックス派が存在すると思います。
次に10記事存在するカテゴリーの場合。
『個別の記事ページ 対 その1記事も含まれる計10記事が載ったカテゴリーページ』
重複率は10%です。重複コンテンツとしての濃度は薄まりましたね。
この様にして重複率の濃度を薄めていく事がよくある1カテゴリー10記事目安論の根本になっていると考えています。
カテゴリーページindex時の内部リンク構造はSEOの観点では理想的
また、カテゴリーをインデックスさせる事で内部リンクも自然に理想とされるピラミッド型を形成してくれるので、関連記事を表示させていれば内部リンク最適化は自然になされます。
Googleがwebサイトにワードプレスを推奨している理由の1つです。
サイト構造にピラミッド型が望ましい理由はシャンパンタワーをイメージすると良いかもしれません。
末端記事が稼ぎ出すドメインパワー(リンクジュース)はトップページに集約されていきますが、ここで意識したいのはドメインパワーの再分配です。
形の無い物なのでイメージの話になりますが、以下の順にリンクジュースは再度振り注がれます。
『頂上→親カテゴリーページ→子カテゴリーページ→個別記事』
このリンクジュースは元々各記事がかき集めた外部リンクから各所で得る記事ごとのパワーになるので、
頂上から降り注がれる事でサイト全体のパワー均一化に繋がると考察しています。
ノーインデックスにした時に起きてしまう懸念としては下記です。
もしも意図しない記事が再分配されるドメインパワーを一身に受け取ってしまったら?
(他の記事が弱くなります)
このシャンパンタワーについては、私が捉えるイメージの話なので本来は以下の順にリンクジュースは受け渡されます。
『末端記事→子カテゴリー→親カテゴリー→トップページ』
SEO的にマイナスにならないカテゴリーの親子関係
さらにここで注意したいのはカテゴリーの親子関係についてです。
最初に言いますが1記事1カテゴリー(子に在籍するなら子のみ)が望ましいという事。
ワードプレスの場合は子カテゴリーにチェックを入れなくても親カテゴリーページでは全ての記事が表示されます。
というか、されてしまいます。(この問題は後日書きます)
逆に子カテゴリーページでは親カテゴリーやその他の子カテゴリー所属の記事は表示されません。
記事数が少ないwebサイトは子カテゴリーに属する個別ページの関連記事数が少なくなってしまい、ユーザーの回遊率が落ちてしまいます。
だからと言って、「親カテゴリー×子カテゴリー」や「子カテゴリー×子カテゴリー」という風にどちらにも所属させるのは基本的には避けておきましょう。
もしどちらにも所属させた場合、親カテゴリーページも子カテゴリーページもほぼ同じページという事になりますので、子カテゴリーページを作る意味がなくなります。
それこそ避けておきたい重複率についてもリスクの方が大きいと言えます。
しいてやるとすれば、「カテゴリーページ 対 個別記事」の重複率の濃度が上がらない様に気をつけて設定する必要があります。
もし多くの記事をユーザーの為に何としてでも複数分類に所属させたい場合は、カテゴリーは1つにした上でタグを設定するのが良いでしょう。
「親カテゴリー>子カテゴリー>タグ」
私はカテゴリーはインデックスだとしても、タグはインデックスする必要は無いと考えています。
重複率を避けながらユーザビリティを上げるにはそれが最善なのではないかという持論です。
また、トップページを頂上とした場合の階層がどんどん深くなってしまう事はよくありませんので(トップから3クリックで全ページ閲覧可が理想と言われています)、
記事数が足りないのにカテゴリーをむやみやたらに増やすと重複率リスクも上がってしまいます。
雑記サイトのデメリットは所属させたいカテゴリージャンルがバラけ過ぎてしまう点ですね。
1カテゴリー10記事は満たしていく様に投稿記事のジャンルを計画立てていく必要があります。
アフィリエイターがサイトの設計図からスタートさせるのはその為です。
カテゴリーと内部リンク構造を決めてからサイト作成がSEO的には理想
成功している多くのアフィリエイターはその点を最初に吟味して(記事執筆と同じくらい時間をかけて構想を練る)、
スタート時点で何記事でサイト完成のゴールか決めていますし、各記事のタイトルとカテゴリー、内部リンクも全て最初に決まっています。
専門サイトが強いというのはカテゴリー分けとそれに付随して生まれる内部リンク最適化を行いやすく、それがユーザーの回遊率向上に繋がる為です。
商品を成約させるランディングページに向けて最適化させる事も初期だからこそ設計しやすいのです。
雑記ブログが稼げないと言われる所以は毎日毎日発生してしまう新しいカテゴリー内容の記事でピラミッドとは程遠い、ヒラメのような平たいサイトの層になってしまうからです。
カテゴリーページをnoindexにしている大手ブログサイト
では次にカテゴリーをノーインデックスにさせた場合はどうなるのか?
カテゴリーページをノーインデックスさせる手法を使っているサイトは超有名どころだとEnjilogだと思います。
Enjilog
Enjilogのenji氏はアフィリエイター・ブロガー・ワードプレステーマ開発者として著名です。
enji氏が作ったアフィンガー4を使用するアフィリエイターは相当な数になると思います。
これでGoogle検索をかけるとそのサイトの強いページ順に検索結果が表示されますが、ノーインデックス派のEnjilogの場合は以下の結果でした。
各ページではアフィリエイトリンクも勿論張られていますが、レンタルサーバーなどのページが上位かと思いきや、個人的には予想を裏切られる結果でした。
ちなみにこれがノーインデックスを用いて意図的に強くさせたページなのか、Googleが勝手にその記事を高評価してしまったのかは定かではありません。
一方でenji氏が配信しているワードプレステーマのAffinger4公式サイトはカテゴリーインデックスでした。
ちなみに私も有料テーマのアフィンガー4を使用しています。
カスタマイズ性が素晴らし過ぎてまだメンテナンスしきれていませんが、購入して良かったです。
損をした気持ちには絶対にならないテーマですね。
話を戻しますが、ENJILOGのカテゴリーページがノーインデックスなのは、
GoogleのCEOで著名なマット・カッツ氏のブログがカテゴリーノーインデックスという点に共鳴して実験的に氏のブログもノーインデックスにしているだけかもしれません。
カテゴリーページnoindex時の内部リンク構造
私が考えるノーインデックス時のサイト構成図は以下。
トップページに直行する各記事たち。
ただ、インデックスさせないにしてもカテゴリーを設定しておけば一応は関連記事は表示されるので内部リンクもカテゴリーごとに固まりやすいとは思います。
その場合は以下の様なカテゴリーページの代わりになるパワーのあるページが発生します。
このパワー記事は内部リンクの数・質と外部リンクを参考にGoogleが判断し決定します。
ピラミッド型というよりはクモの巣型のスパイダーリンクとここでは名付けましょう。
このスパイダーリンクにより生まれたパワー記事がトップページの直下に在籍する形になります。
もしもパワー記事が商品をランディングさせたいキラーページであれば、検索ユーザーを誘い出す事が出来るというのがノーインデックスのメリットだと考察しています。
しかしここで、注意したいのはスパイダーリンクこそ設計図をしっかりしないと内部リンクが絡まりまくりの毛糸玉の様になってしまい、ムチャクチャな構造になりかねません。
それともう1つ、スパイダーリンクでキラーページをパワー記事化する事に成功し続ければノーインデックス万歳!!って話ですが、そう上手くいかない点も大きくあります。
本来はパワー記事の為の土台にしたい生贄記事がパワー記事に勝ってしまった場合です。
ユーザーはサイトテーマが専門サイトであれば内部リンクを通じてキラーページに辿り着く事は勿論可能ですが、
特に雑多ブログの場合は意図しないページがリーダー格になると場合によっては内部リンクの理想形が崩れてしまい、ノーインデックスが仇になる危険性もあるという事になります。
自分で沢山内部リンクを張ったからその記事が強くなる、とは一概には限らない点にGoogleとの戦いの面白さがあるのです。
そこで私が思うインデックス・ノーインデックスの使い分けについては以下の結論になりました。
カテゴリーのindex/noindexの使い分けの目安
100記事未満の小規模〝専門〟サイトはノーインデックスを用いてランディングページに向けたスパイダーリンクでパワー記事を作るのもアリ。
記事数が増すごとに制御するのが困難になるので、あえて小規模サイトと比喩しました。
月間数十万pvというアクセス数は100記事程度で集められる程、甘くありません、
少ないpvでしっかり成約させる専門サイトには場合によっては非常に有効だと思います。
逆に大規模サイトでも設計士並みに内部リンクをしっかり構築出来るならば、ノーインデックスでも良いと思います。
しかしブログタイプの場合は1記事あたりのボリュームもさることながら、圧倒的な記事数でユーザーを集めていくしかないので、この1記事1記事をしっかり内部リンクで適正化させるのは限りなく困難になります。
テーマが雑多な場合は特に意図しない雑記がサイト内の重要ページとして認識されてしまう懸念もあります。
しかも内部リンクのやり過ぎもGoogleペナルティの要素の1つ入っているので、やはりセオリー通りのカテゴリーインデックスでピラミッド型が望ましいでしょう。
内部リンクのやり過ぎについては数が問題になると認識しています。
トップページへの内部リンク数を上回らない範囲が理想的と考察しています。
- 「トップページ>(ランディングページ)>親カテゴリー>子カテゴリー>個別ページ」
- 「トップページ>(ランディングページ)>個別ページ」
記事数が増えれば増えるほど自演内部リンク設計に必要な数も必要になりますし、先ほど述べた様にリーダー格になる記事数を確実にコントロール出来る訳でもないという点が厄介です。
その上で冒頭の結論に至りました。
カテゴリーページのnoindex/index論争の私の結論
『記事数が少ないカテゴリーはノーインデックス、記事数が10以上はインデックス』
『立ち上げ間もないサイトにコンテンツが溜まるまでは暫定的にノーインデックス』
『記事数が少ないカテゴリーをインデックスする場合は、カテゴリーページに個別ページ並みのユニークテキストを追加する』
で、ここまで語ってきて、
「じゃぁアンタのこのサイトどうなのよ?」
と言わそうですが、このサイトは私が死ぬまで継続する位のボリュームになる予定なので、各カテゴリーごとの記事数も充足されていく見込みです。
サイトの更新が長期間途絶えたらDeeはお亡くなりになったと思ってください。
ワタシはまだまだ元気だぞ!!!(笑)
(後日追記)私の運営サイトをSEOの実験台に現在検証テスト中
あと、私のサイトを使った検証を実施したいと考えています。
3ヶ月位計測して随時追記予定です。
- サイト情報=マネー系サイト
- ジャンル=スロットなど
- 記事数=40記事
- 平均閲覧ページ数=1.7ページ
- 滞在時間=1分30秒
- 直帰率=80%
- 月間pv=5000pv
- 月間UU=3000人
- 収益=月間600円
- カテゴリー=ノーインデックス
上位3記事のみで検索されている様な状態、いわゆるパワー記事が勝手に構築されててそこにアクセスが集約されています。
記事数が少ないので実験対象として望ましいかどうかは皆さんの判断に委ねますが、
コイツのカテゴリーをインデックスさせて、
- アクセスが落ちるのか
- アクセスを稼ぐ記事の平均化が可能か
などを試験と思います。
私の見込みだとアクセスが落ちるのではないか?と推測しています。
テーマが専門サイトなので、平均化が叶ったとしても上位3記事の特定ミドルキーワードでの検索順位が下がってしまうのではないか?と考察しています。
1ヶ月ごとに追加加筆を入れて公開検証していきます。
異論や訂正すべき考え方がありましたら、是非ご指摘ください。
長文ですがお読み頂きありがうございました。
そんではまた、アディオーーース!!!