「クレジットカード」最新実力ランキング
カードによって還元率も特典内容もさまざま。期待してカードを作ったものの眠らせてしまう人も多い。本当にお得な使えるカードはどれだ!?
■カード選びの大前提
クレジットカード(以下、クレカ)や電子マネーを選ぶとき、多くの人がまず最初に注目するのは還元率。少しでも高い還元率を選びたいのが人情というものだが、それ以上に目を光らせるべきは、ためたポイントの使いみち。せっかくためても、使わなければゼロも同じだ。使いやすいポイントの代表格はTポイントに代表される共通ポイントだが、たまったポイント分、請求額から値引いてくれるキャッシュバック形式のクレカもある。
カードごとに違った特典があるからといって、何枚ものカードを持つのはオススメできない。管理が大変になるうえ、ポイントが分散したり、気付かないうちにポイントが失効していることもある。特にクレカの場合は、メーンとサブの2枚持ち程度がいいだろう。年会費を考えても、2枚というのは適切だ。高機能のカードでも初年度会費無料のものは多いが、2年目以降は年会費が必要になるものがほとんど。しかし、前年度の使用実績によっては無料になる場合もある。2枚であれば、無理なく実績をつくることができる。
自分が利用する店舗やサービス、ライフスタイルを考えて、カードライフを満喫しよう。
■▼クレジットカードお得ランキング
1位:「リクルートカードプラス」
還元率:2.0%
ブランド名:JCB/JCB
年会費:2160円
ポイントの有効期限:1年※1
▼還元率2.0%は業界最高! Pontaと等価交換も!
15年11月からPontaポイントと等価交換できるようになり、使いやすさアップ。nanacoやモバイルSuicaへのチャージでも同じ還元率でポイント加算。
※1 有効期間内に新たにポイント加算すると加算月から1年延長
2位:「漢方スタイルクラブカード」
還元率:1.5%
ブランド名:VISA、JCB/ジャックス
年会費:1620円(初年度無料)
ポイントの有効期限:2年
▼還元率ダウンも1.5%の高還元率! nanacoとも提携
カード支払額を減らせる「Jデポ」に変換すれば、翌月以降の請求予定金額から値引きされる。nanacoチャージの還元率は0.25%。
2位:「レックスカード」
還元率:1.5%
ブランド名:VISA/ジャックス
年会費:2700円(初年度無料)
ポイントの有効期限:2年
▼年50万円利用で次年度の年会費無料!
「Jデポ」に変換すれば、翌月以降の請求予定金額から値引きされる。年間50万円以上利用で次年度の年会費無料。
4位:「エクストリームカード」
還元率:1.25%
ブランド名:VISA/ジャックス
年会費:3240円(初年度無料)
ポイントの有効期限:2年
▼年間30万円利用で次年度の年会費無料!
「Jデポ」に変換すれば、還元率1.25%で翌月以降の請求予定金額から値引きされる。GPointなら還元率は1.5%。年30万円以上の利用で次年度の年会費無料。
5位:「レックスカードライト」
還元率:1.25%
ブランド名:VISA/ジャックス
年会費:無料
ポイントの有効期限:2年
▼年会費無料カードの中では最高水準の還元率!
「Jデポ」に変換すれば、翌月以降の請求予定金額から値引きされる。「価格.com安心支払いサービス」利用時は還元率1.5%。
※1位〜4位まで年会費はすべて税込み
■使いやすさと還元率で選定
1位に選んだリクルートカードプラスはもともと2.0%の高還元率で知られていたが、ためたポイントを使える場面が限られるのがネックだった。しかし、2015年11月、リクルートポイントがPontaポイントと統合されたことで、グッと利便性がアップした。
2位の漢方スタイルクラブカードとレックスカードは還元率1.5%で、キャッシュバック方式を採用している。どちらも、たまったポイントをJデポに交換し、実際の使用額からその分を差し引いた額が請求される。
リクルートカードプラスと漢方スタイルクラブカードは、nanacoにチャージする際にポイントがつくのが利点だ。それらでチャージしたnanacoを使えば、税金や公共料金の支払いでポイントをもらえることになる。しかし15年6月、漢方スタイルクラブカードはチャージ時の還元率が0.25%にダウン。12月からはほかの加盟店の還元率も1.75%から1.5%に下がってしまった。それでも高還元率であることに変わりはないが、リクルートカードプラスと差が開いてしまった。カード事業自体でもうける必要のないリクルートは、顧客を引き寄せるために高還元率を維持するだろうから、しばらくはリクルートカードプラスの一強時代が続きそうだ。
4位のエクストリームカードはたまったポイントを直接Jデポに交換すると1.25%の還元率。しかし、Jデポのほかに、Gポイントにも換えることができる。いろんなポイントに交換することが可能な、いわば“中間ポイント”だ。GポイントからマイルやAmazonギフト券などに交換すると1.5%と還元率は高くなる。
5位のレックスカードライトはレックスカードの簡易版のような存在。還元率は1.25%と少し落ちるが、年会費は完全無料。サブカードにするにも適切だ。
これよりも下位になると還元率1%のカードが団子状態になっているが、自分のライフスタイルに合わせてサブカードを選べばいいだろう。例えばビックカメラSuicaカード。このカードでSuicaをチャージすれば1.5%のポイントがたまる。
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日本電信電話(現NTT東日本)勤務を経て、ポイント交換案内サービス「ポイ探」の開発に携わり、代表取締役に就任。研究のため49枚のクレジットカードを保有。著書に『新かんたんポイント&カード生活』がある。
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(唐仁原俊博=構成 教えてくれる人:ポイ探 代表取締役 菊地崇仁)