何度かお誘頂いていましたが、ずっと都合が合わず、やっとお邪魔できました。
この日は日本酒だけしか出されないので(和み水はあります)、日本酒がそれなりに飲める人と都合が合わなかった、というのもありますね。
千駄木の駅で友達と待ち合わせて歩くこと数分、焼肉醍醐谷中店(ホームページ)での第九回日本酒と熟成肉を楽しむ会。
『当店自慢の超熟成北さつま牛、肉、脂共にきめ細く味も濃厚です。美味しくする為に50日間の乾燥熟成「ドライエイジング」を施しお肉を最高に美味しい状態にしております。』(ホームページから引用)とのこと。
私はそもそもあまり肉は食べない、食べると言ったらチャーシューくらいでどちらかと言えば魚派、そんな私が熟成肉の美味しさが分かるのだろうか。
とはいえ、どんな食材でも食べてみなくちゃ分からない、ネット情報や他人の伝聞ばかりで、頭でっかちで耳年増にはなりたくない。
乾杯くらいはビール、ビールじゃなくても発泡清酒かなと思ったら、十水にソーダを合わせた「十水ソーダ」で乾杯です。
日本酒に何かを混ぜるという試みは聞いたことがありますが、ソーダ水を合わせて飲むのは初めて、一回では合わず試行錯誤されているんだろうな。
この日、出された日本酒は十水を合わせて五種類、きのえぬApple、福寿、まんさくの花、タクシードライバー。
お店が「この肉(部位)にはこのお酒」という合わせ方ではなく、自分で好みを見つけていく、のですが、途中から酔っぱらってしまって味が分からなくなるのはいつも通りです。
一品目天地の恵み(枝豆)。
この日は副店長さんと仲居さんが付きっきりで、肉を焼いたり、料理を取り分けたり、日本酒を注いで下さいます。
お酒は手酌、焼肉は自分で、な私ですが、全てサーブしていただけるのも悪くないし、ユリちゃん(仮名)にお酌してもらって特に美味しい。
先ずは熟成タン食べ比べから。
53年以上の人生で初めてのエイジングビーフ、焼かずにそのまま食べてしまいたいほど惹かれる奥深い柘榴色の肉肌色。
もちろん炭火で網焼き、個人的に「炭火」「網焼き」以外は焼肉と認めない。
今まで食べたことの無い味で(当たり前)、腐りかけが一番美味しいとは聞いていたけど、ここまでの美味しさとは。
人間ってこんなにアミノ酸が好きなんだ、なぜアミノ酸を美味しいと感じるのだろう、としばし目を閉じて考えてしまいました。
続けて幻の肉、三角とざぶとん。
塩焼きとタレ焼が選べますが圧倒的に塩焼きが多く、シンプルにレモン汁でいただきました。
こちらはアミノ酸というよりも脂の味、数秒だけ火を通したら食べる、頭一つも二つも抜きん出た美味しさ。
熟成肉と納豆のサンチェ包み。
そしてここで熟成肉のユッケ、納豆と合わせてからサンチェで包んでいただきました。
人間とは贅沢な生き物で、もう熟成肉の味に舌が慣れてしまい、手が汚れようが口元が汚れようが、がつがつと食べます。
美味しい肉料理に美味しい日本酒とくれば、友達とのおしゃべりが止まるはずもなく、店員さんとのおしゃべりにも拍車がかかり。
焼肉は向かい合って焼きながら食べるか、大人数でワイワイ食べるかしかしたことない私、店員さんが肉を説明しつつ焼いて下さるのもとても楽しい。
でもまあ、気軽に参加出来る値段ではありません。
ここでビジュアル的な受け狙いで、厚切りトップサーロインと旬の野菜焼き。
野菜は
もちろん、野菜も焼いていただきました、美味しいですねえ。
赤身肉の内モモと芯々、と、まだまだ続きます。
この辺りになると日本酒がかなり回ってきて、自分で焼いていたら焦がしつつ「焦げが旨いんだよ」と毒づくところです。
世界一旨い並カルビとブリスケ。
この辺りになると肉の部位による味の違いは味わい分けられず、単に美味しいとでしか感じられません。
なんか隣の席では「それじゃあ、付き合って下さい」「いいですよ」とか盛り上がっているけど、大丈夫なんだろうか。
〆に牛肉が乗ったお茶漬けが出されましたが、写真忘れた。
今夜は熟成肉の美味しさを知り、吉本の芸人さんとも知り合いになり(飲みの約束をしたけど大人の社交辞令だろうな)、連れて行った友達との距離もかなり縮まった予感。
ご馳走様でした、いやぁ、旨かった。
飲み過ぎたようで帰りの記憶があやふや、戻る電車の無い時間の乗り過ごしは高くつきます。