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エピソードの総文字数=18,006文字
shidou
mikinazuna
新木伸です。ラノベ作家やってます。前から至道さんとは知り合いで、トークメーカー出版? の電子書籍などで、この座談会のことを知って、面白そうだなー、とか思って見ていたら、至道さんから出演依頼を受けまして。「業界サバイバル」と「WEB小説で成功する方法」と、二つの話題なら、わりと第一人者なんじゃないかと思って、お邪魔しにきましたー。
_araki
今回はよろしくお願いします。
narouk
本日はよろしくお願いします。
cagami
三木なずな先生、新木先生、K先生、先日は一席ご一緒させて頂きありがとうございました。
なろう作家Kさんは、お二人と違って、なろうからデビューでしたよね。いかに、なろう作家Kさんが大成功している大物か伝えられないのが勿体ないです。
せっかくなので、よろしければ架神さんからも、こちらの皆さんからお話を聞いた衝撃などを、簡単でいいのでお伝えしてもらってもいいでしょうか?
三木さん解説ありがとうございます。ぼくの言葉足らずですみません。
WEBに切り替えたのは、7割が当時「なろうしか売れないんだよね」と言われたのと、3割くらいが「プロット書きたくない、小説だけ書きたい」という性格だからです(苦笑)。
至道さん、煽りかた、上手いなぁ、と思いました。「自分たち既存作家は死んでいくんだなぁ」とか、ショッキングなキーワード放り込むんだから(笑)
>「なろうしか売れないんだよね」
たしかに僕なんかは「適者生存」をかけて、既存のプロだったところから、WEB小説業界に飛びこんだわけですが。適者生存というのは、「強いものと優れたものが生き残るのではなく、変化して適応したものだけが生き残るのだ」というアレです。アニメ化作家で、WEB小説業界に飛びこんだのは、このまえ調べてみたんだけども、たぶん、僕が初じゃないかと。
>私の場合はもともとプロになるためになろうに投稿したわけではありません
>煽りかた
>>プロを目指して小説投稿サイトに投稿している割合ってどのくらいなものなんでしょうね?
>プロを目指して小説投稿サイトに投稿している割合ってどのくらいなものなんでしょうね?
おれが衝撃を受けたのは、数字が明確に目の前に出てくる世界の熾烈さですね。
>プロ志向割合でいうと、よくわからないですねー。どこに対しての割合なのかっていう話もあるし。全投稿者に対してなのか。それとも日間5位くらいに上がってくるような人に対する割合なのか。とか。
>数字が明確に目の前に出てくる世界の熾烈さですね。
新木さんを特に尊敬するのは、既存作家として長くやってきたものがあったのに、どちらかと言えば低く見られていたWEB小説のほうに飛び込んだことですね。
jiscald
こんばんは。泉和良です。
>時代が終わる時代なんて十年おきぐらいに、毎回、終わってるんで、僕は「ああまた終わるのかー」的な感じなんですが。30年前にも大絶滅があって、ラノベがジュブナイルを駆逐しましたし。
あ。「ポイント」について説明しないと。三木さんが言った「最大で12ポイント」っていうのは、本当に最大の話で。現実には「1ユーザー2ポイント」と考えるべきです。ID持ってる会員の人が、ある作品をブックマークすると、その作品に2ポイントがつきます。さらに「評価」をすると最大で+10されます。……が、評価はほとんどの人がしません。何万ポイントも入っている作品のポイント内訳を調べると、ブクマによるポイントが8~9割。評価のポイントが1~2割でしかないんで……。ぶっちゃけ、評価のほうは無視しても誤差です。誤差。よって極論しちゃえば、なろうのポイントは、「すべてブクマによる」としていい。
泉さんももしよろしければ、衝撃を受けた感想など、簡単でいいのでお伝えしてもらえますとありがたいです。ぼくら色々びっくりしたと思うので……。
>本当に最大の話で。現実には「1ユーザー2ポイント」と考えるべきです。
> ブクマによるポイントが8~9割。評価のポイントが1~2割でしかないんで……。
>WEB小説は低く見られているそう見ている人は多いかもしれませんが、僕はまるで真逆で。WEBのほうが高くて厳しい、と考えています。野球界でいうなら、あちらがメジャー球界で大リーグ。書籍のほうのラノベ業界のアクティブユーザー数は、僕は個人的に100万人くらいであろう、と、見繕っているのですが……。たとえばWEB小説のなかで最大手の「小説家になろう」とかだと、会員数だけでそろそろ100万人。会員IDを取らずに閲覧だけしているユーザーは、その何倍もいるでしょうから、たぶん、数百万人。もうユーザー数からして、あちらのほうが大きい。
>新人賞システムはなんか不思議
異世界ではないと絶対に受けない
>正当なジャッジと励ましをもらえるなんて環境はほかにないです
>WEB小説のレベル読者だけでも大差がついていますけど。作者数のほうでも大きな差があるのではないかと。毎年毎年、ラノベ業界全体で、新人賞には多くの長編が送られてきていますけど。大手で1000本。中堅レーベルで400ぐらいでしょうか。業界全体だと毎年、2000~3000くらいかと。すくなくともこれ以上、数倍の本数が、WEB小説には投下されているわけで……。単純に、裾野が広ければ、レベルが高くなってくる、という図式で、ラノベ業界の新人賞よりも、WEB小説のほうが激戦区なわけです。
>下読みの方々にも、編集さんにも、誰にも何もわかんないですよね。
>>cagamiさん
>>shidou
>数倍の本数が、WEB小説には投下されている
>自分の場合は、低ポイント作品の場合はオファーが来ても断っています。低品質で売れる確率が低い作品にかかわる時間がもっていないので
>ジャッジの話小説賞は、一次選考は、下読みの方、たった一人によるジャッジですからねえ……。その人の感性によって、「つまらん」「くだらん」とジャッジされたなら、そこで落とされるわけで。WEB小説だと、エンドユーザー(実際に本を読む人)が直接ジャッジしてくれますし。一人じゃなくて、何十人、何百人、何千人、何万人ですし。
作品を書き始めても、無反応なら、それを止めて次の作品にパパッと移るという割り切りが、なかなか出来ないものなんですよね。これはたぶん、プロだけじゃなくて、多くの投稿者の方々にも言えること。
>実際には9割以上の投稿者が、完全無反応ではないかと思えます。
こんばんは。pakupakuと申します。私はラノベ作家志望として、なろうやカクヨムではなく、新人賞だけに挑戦しているのですが、その理由を以下に書いてみます。・新人賞よりWEB小説の方が狭き門なのではないか?・WEB小説は極端にジャンルが制限されるのではないか?・WEB小説は当たっても次を出させてもらえないのではないか?・WEB小説は新人賞よりも時間と労力がかかるのではないか?これらの理由からデビュー手段としてWEB小説を敬遠しています。この認識は合っているのでしょうか。ご意見が頂ければと思います。
pakupaku
もしかしたら語ってはいけない部分もあるのかもしれないので、そのときはご指摘ください。
>>だから本当は、純粋な数字のうえでは、既存の流れとWEB小説の関係は逆転しているはずなんですよね。 いや。じつはここ。すでに逆転しています。何年もまえからずっと大ヒットで売れ続けている作品は、やはりすごく売れているので、そこに埋もれて目立っていないんですが……。 ここ2~3年で始まった新規のシリーズに限って言えば、企画を通してスタートする既存のラノベは8割がたが爆死(3巻が出ない)で、WEB小説から書籍化されたものは、まったく逆で、3巻も出ない率は1割。8~9割は3巻を超えて5巻くらいまでは出る、優良な売れ行きのシリーズです。黒字化してる、とも言う。
>>同じコンテンツやタイトル
>そのときにどうなるかはじっくり観察しておきたいです。
>57%
その実例として、かつてのなろうの代名詞である異世界転生はランキングで上位にあがることがなくなりました
>pakupaku デメリットを列挙している時点で、もう、「結論」を先に決めてしまわれているのではないですか? おなじように、新人賞のデメリットを列挙することもできますし。WEB小説のメリットを列挙することもできますし。ただそれを列挙して並べてみたとしても、pakupakuを説得することはできないように思うんですけど。どうでしょう?
>ここ2~3年で始まった新規のシリーズに限って言えば、企画を通してスタートする既存のラノベは8割がたが爆死(3巻が出ない)で、WEB小説から書籍化されたものは、まったく逆で、3巻も出ない率は1割。
>異世界転生はランキングで上位にあがることがなくなりました
WEB小説が画一的、という意見には、僕はかなり懐疑的なんですよねー。伝統ラノベ……おおっと失礼(笑)。いわゆる企画を通して書き下ろすラノベでは、「主人公は少年でなければならない」という縛りがありまして。これはかなり巨大な制約だと思うわけです。しかるに、WEB小説のほうでは「転生して人生をリスタートさせること」という縛りがあるだけで、あとホント、なんにも決まり事がありません。転生先が蜘蛛だっていい。スライムだっていい。なので、少年縛りのラノベにチャレンジするくらいなら、転生縛りのWEB小説にチャレンジしていたって、べつに、かまわないじゃないかと。
あ、そろそろ本題にはいってきた(笑)>>上位に残るためには何が必要なんですかね?
>この状況で出版社はなぜ「新規のシリーズを企画を通してスタートしている」んでしょうか?
>転生して人生をリスタートさせること
>関係者からは、まだ普通に異世界という声が聞かれるんですが、いま主流は別の分野に移行しているんでしょうか?
地球人が異世界にいって大活躍ではなく
>新木さん私が新人賞の優先という結論を出しているのは、これらの仮定からです。しかしこの仮定は私のただの推測でしかありません。間違っているのであれば考えが変わるかもしれません。ですので、正しいかどうかをお伺いしたいのです。面倒でなければ、新人賞のデメリットとWEB小説のメリットもお聞きしたいです。
なるほど、三木さんと、なろう作家Kさんの言葉は違いますけど、核は同じようなものでしょうかね。
>>異世界人が異世界で活躍する
もっといえば
>>出版社はなぜ「新規のシリーズを立ち上げ、企画を通してスタートしている」んでしょうか?あ、これ答えちゃうと、いろいろ問題がでるんですが……。(笑)って、三木さん、答えてるし(笑)。こういうのは流れ弾に当たって戦死してもかまわない老兵に任せてくれてもいいのよ?僕の推測でよければ、「編集さんの仕事としてやり甲斐がない」からではないかと……。もうすでにそこに原稿があって、本にして出すだけで、そこそこ売れちゃうことがわかっているものを、右から左に流すだけの仕事は、つまらない。パッケージ付けるだけになりますし。2~3年くらい前だと、WEB小説が下に見られていた、ということもあったかもしれません。実際、新興のWEB小説専門レーベル以外で、既存のラノベレーベルがWEB小説をはじめた経緯には、「担当作家の少ない立場の弱い新人編集さん」というケースが絡んできてまして……。担当している作家さんが、書かない、企画出さない、企画が企画会議で通らない。……なんていう状態から、なんとか本を出版しなくてはならないために、WEB小説に積極的にオファーかけていった。そしたら大成功しちゃった。……なんてことがあったわけで。でもいま現在では、そんな下に見るようなことはなく、「WEBのは普通に売れる」と認識されてます。それでも手を出さないのは、やはり、三木さんの言う「ともに創作してゆくやり甲斐」やら、僕のいう別の意味の「仕事としてのやり甲斐」にあるんじゃないかなと。
異世界人が、
単純に飽きたのかと
>強くてニューゲームまさにそんなキーワードをタイトルにした作品を、僕、出してますけど……(笑)僕は、WEB小説を「リスタート小説」として捉えています。いま、現実があまりにブラックでアレすぎるので……。失敗しないリスタートさせるには、まず現実から離れて異世界に行って、さらにチートの一つ二つも持たない限り、無理! ……っていうのが、この時代に生きる読者の集合虫生きなんじゃないでしょうか? だからべつに本質的には異世界でなくてもいいわけです。人生リスタートさえできれば。 ただ「異世界」っていうのが、あまりにリスタートに相応しい舞台なので、それを超える他の「なにか」が見つからないかぎり、異世界はマスト要件じゃないかと思っています。
>「ともに創作してゆくやり甲斐」やら、僕のいう別の意味の「仕事としてのやり甲斐」にあるんじゃないかなと。
>リスタート小説「転生/転移」は、なろうのランキングシステムで不遇ポジションに置かれたこともありまして、現地人転生や、現地人リスタートが、現在のランキングの主流です。それでも「リスタート」で括れてしまうところは、変わっていないかと。
僕たち作家も、「これ作ったら売れるんじゃねえか?」っていう山っ気というか、博打打ちマインドで作品を作るわけですが、編集者の方にも多分あると思うんですよね。
もし当然のことでお聞きしてしまっていたら申し訳ないのですが、それらの時流の把握は自身が執筆する横目で常にランキングなどの作品に目を通して確認しているのでしょうか? 他にも紙媒体やなろう以外の場所などの作品は自身の目で読み確認しているのでしょうか?
takigutir
作家によりますよ
>なろう作家Kさん回答ありがとうございます。>webのほうが圧倒的に多いこれは母数がさらにWEBの方が多い気がするんですが、どうなんですかね?>ファンタジーな世界で書いとけばなんでもいいこれを緩いと考えるかは結構微妙な気がします。個人的には新人賞の高校生縛りもきついですが。>無条件に次が出せると考えているのならそれは甘え少なくとも受賞者は企画提出からスタートできるから出しやすいのかなと。WEB出身だと完全に0から再スタートなんじゃないかと怯えているんですが。
> でも高学歴の編集が編集として振る舞えるような側面が、本当は無くなりかけてしまっているのかもしれない。
別件入ってまして、おれはここで失礼します!
>pakupakuさん新人賞のデメリット。WEB小説のメリット。・一人のジャッジで終わってしまうおそれ。/数万人がクロスチェック・デビューした作家の、その後の生存率。(追跡調査すればわかります)・投稿して判定結果が出るまで1年かかる。・長編1本、10万文字書かないと、ジャッジしてもらえない。/WEB小説だとその4分の1くらいで判定結果がでます。早ければ1~2週間。
>>・新人賞よりWEB小説の方が狭き門なのではないか?>>・WEB小説は極端にジャンルが制限されるのではないか?>>・WEB小説は当たっても次を出させてもらえないのではないか?>>・WEB小説は新人賞よりも時間と労力がかかるのではないか?
こちらすべて、Kさんが論破しているので、だいたい杞憂なわけですが。 ひとつだけ杞憂じゃないかもしれないデメリットが、「ジャンルが制限」なわけです。 僕自身も、WEB小説向けでない話を思いついたときには、企画書を出します。どうしても書き下ろしでなければできないジャンルというものもありますので。 おおざっぱに「ファンタジー」がWEB小説の縛りだと仮定して、ファンタジーはWEBに投稿。そのほかの現代ものや青春ものや、SF系やらは、投稿に回せばいいんじゃないでしょうか。 どっちで作家デビューしたって、デビューはスタートラインでしかないのですから。 新人賞でデビューしたときに、WEB小説のストックがたくさんあったら、そちらも連鎖的に刊行されるかもしれませんし。ソードアートオンラインの川原礫氏などは、アクセルワールドは投稿作ですが、SAOはWEB小説の受賞連鎖の出版です。
>>pakupaku
まったくこのままの流れでOKですので、Part2会場を用意しました。
>新木さん確かにWEB小説のメリット大きいですね。一番のネックが、長く書き続けて無駄でした~のパターンを恐れていたのですが、そもそも人気がないものを早期に切ってしまうという手があるんですね。WEBデビュー目指すのアリな気がしてきました。>なろう作家Kさん企画通すのがそんなに大変とは、想像以上でした。そういうハードルがあるから新木さんみたいなアプローチも登場するのですね。WEB小説の母数を考えると人気取るなんて夢見たいな話だと思っていましたが、結構ありなのかもと思えてきました。そもそも新人賞も夢みたいな確率ですからね・・・。
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