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【ドラニュース】

大野、2年連続2度目の開幕“投選”

2017年3月19日 紙面から

 指揮官の信頼に力投で応えた。中日・大野雄大投手(28)が18日、対オリックス・オープン戦(ナゴヤドーム)に先発し「ほぼ完封」の8イニング3安打無失点と安定した投球を披露した。16日に2年連続の開幕投手指名を受けていたという左腕が、森繁和監督(62)の選択に誤りのないことを実証してみせた。

 堂々と相手を牛耳り、淡々とアウトを重ねていく。その姿に、もはや誰も文句の付けようがなかった。オープン戦3度目の先発となった大野は8イニング103球を投げ、三塁を踏ませない3安打無四球。6回2死までは前回登板だった11日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)を再現するパーフェクトピッチングを披露した。そして試合後、2年連続の2度目の開幕投手に指名されていたことを明かした。

 だからこそ、0を並べなければいけない試合だった。相手も絶対エース金子。開幕戦での巨人の菅野との投げ合いの予行演習と位置付け、「先に点をやってはいけないとすごく意識した」。8回2死から若月に二塁打を打たれ、続く駿太はこの試合初安打を許した左打者。それでもマウンドに向かった捕手の木下拓と呼吸を合わせ、インコースをえぐるツーシームとフォークで打ち取った。

 御礼代わりの快投だ。16日の練習中、外野を走っていた大野に森監督が声をかけた。「おまえ開幕行くのか?」。突然の問いにも「ハイ、行きます」と即答。すると「じゃあ行け」と了承された。18日の投球次第で決まると考えていた大野にとっては、思わぬタイミングでの吉報だった。

 昨オフに指揮官が立候補を促し、手を挙げていたのは大野と若松の2人。15日の西武戦(メットライフドーム)で若松が5イニング5失点だったことで、森監督が決断したとみられる。大野も「監督の性格上、当初は僕はないかなと思っていた。自分で言って、結果を出して、つかみ取れたと思う」と、競争を勝ち抜き手に入れた勲章を誇った。

 大役を担うだけの責任と自覚がある。大野が快投した11日、9回を任された新人の笠原が4失点し、逆転サヨナラ負けした。ぼうぜんとする姿を見た大野は「あのままだと何も切り替えられない」と直感。その夜、田島、佐藤とともに博多の夜に連れ出した。技術的なアドバイスは田島に任せ、名物の鉄鍋ギョーザに舌鼓を撃ち、次の日へと気持ちを切り替えさせた。

 

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