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その快楽は、劇薬
短い割りに濃い内容です。
最初はゆっくり、じっくりと広げるように蜜壺をかき回す。そしていよいよ、激しく3本の指を抜き差しする。すると、
「葉月! 葉月、はづ……葉月! はぁ……葉月ぃ……葉月!!」
夢叶が私の名前を連呼してくれる。たとえこれが拒絶だとしても、夢叶に名前を呼ばれて嬉しくないわけがない。
「は、はぁ……はづ! 葉月ぃ」
蕩けた夢叶の表情が私をもっと興奮させる。
「らめ、らめだよ! 葉月ぃ……私の……私のそ……こ、指でグチュグチュってしないでぇ……」
卑猥な姿を私に見せてくれる夢叶。夢叶の願いに答えるように指を蜜壺から引き抜く。それと同時に、重くなった自身のショーツも脱ぎ捨て、生まれたままの姿で夢叶にもう一度覆いかぶさる。汗に、涎に、愛液に、めちゃめちゃでびしょびしょの私たちの影が重なる。もう、我慢なんてしない。もっとこの快楽を共有したい。夢叶と気持ちよくなりたい。一人で慰め続けた自分の秘所と、大好きな夢叶の秘所を重ねる。
「「あ……あん……ふぁあああ!!」」
……今までの快感が嘘のような怒涛の快楽。溺れる。こんなの何回も体感したら廃人になってしまう。事実、夢叶の身体はぐったりとしていて、規則的な呼吸音しか聞えない。
「でも、これで準備完了。あとは……思いついた。アレを出せばいいんだ」
中途半端に残っていたブラウスも脱がし、夢叶の服も私の下着も全部洗濯機へ放り込んだ。それと同時にビニール紐とバスタオル、そして一昨日買ったばかりのピンクなアレを持ってリビングに戻った。
「夢叶に私のこと、好きになってもらうんだぁ」
椅子にバスタオルを敷いてから、全裸の夢叶をそこに座らせる。手足はビニール紐で椅子に括り付けて、最後にローターを仕込む。
「スイッチ、オン!」
大丈夫、いきなり強になんかしないから、ね。低い振動音を聞きながら、私はそっと夢叶の髪を撫でる。
「うふふ……幸せだよ。大好きな人の寝顔を身ながら髪を撫でる。夢みたいだよ……。大好き、夢叶」
ディープキスを二回したのに、初めてのフレンチキスは堪らなく心地良かった。
「そろそろ、起きるかなぁ?」
さぁ、愛の告白を始めよう。
これで葉月もクレイジーサイコレズの仲間入り。
……え、とっくになってた? まさかぁ。
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