日銀が17日発表した2016年10~12月期の資金循環統計(速報)によると、家計が保有する金融資産の残高は12月末時点で前年同月比0.9%増の1800兆円だった。昨年の米大統領選後に新政権の政策期待から円安株高となった「トランプ相場」を背景に、2四半期連続で前年同月の水準を上回り、過去最高を更新した。
家計の金融資産の内訳は、現金・預金が1.8%増の937兆円、保険・年金などは0.5%増の524兆円だった。株式などは0.4%減の167兆円だったが、減少幅は9月末時点より縮小した。投資信託は0.2%増の96兆円だった。
日本国債の発行残高は4.0%増の1076兆円だった。日銀の保有残高は27.0%増の421兆円で、保有者全体に占める割合は39.1%だった。
金融機関を除く民間企業の金融資産は3.9%増の1101兆円だった。現金・預金は7.5%増の244兆円、株式などは2.4%増の312兆円だった。