こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。
何年か前から「電動歯ブラシがアツいなぁ」とひしひしと感じています。
ふだん歯科医院で働いていても、どんなに指導させていただいても磨き残しが多かったり、逆に歯の一部を磨きすぎていたりした患者さんの歯が、ある日を境にキレイに磨けるようになっているという状況を何度か経験しました。
聞くと「電動歯ブラシを使うようになった」ということなのです。
じつは歯科医院では、電動歯ブラシのメーカーの営業の方がサンプルを持ってきてくれることがあります。
今回はそういったサンプルを試しながら、わたしが「人にオススメするならコレ!」と思う電動歯ブラシについてお話ししたいと思います。
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おすすめのメーカーは?
電動歯ブラシ業界はほとんど以下の3つのメーカーの独壇場といっていいでしょう。
- フィリップス社「ソニッケアー」
- ブラウン社「オーラルB」
- パナソニック社「ドルツ」
結論から言うと、いわゆるこの電動歯ブラシのラインナップの中で、わたしがもっともおすすめするのがパナソニックのドルツです。
これには当然、理由があります。
じつは性能面でみると各社それぞれに強みがあって、必ずしも「このメーカーのものが優れている」と断言できるものはないのが現実です。
たとえばフィリップス社のソニッケアー。
電動歯ブラシといえばコレ、というイメージもあるくらい有名な商品で、もちろん性能も素晴らしいです。
外国(オランダ)のメーカーのもので、音波による力強い振動と水流で汚れを落とせます。また、付属品などもオシャレな印象があり、企業のイメージ戦略も優れていると感じます。
つぎにブラウン社のオーラルB。
こちらは回転式のブラシで物理的に歯垢を落とすしくみの商品で、磨いたあとの「磨いた感」がすばらしく、しっかり手で歯みがきをしたときと同様の満足感を得られます。(もちろん「磨いた感」だけでなく、じっさいによく磨けます。)
また、フィリップス社のソニッケアーに比べると価格も良心的である点も評価のポイントです。
このように、はっきり言って上記2つの電動歯ブラシもとてもよくできた商品であり、性能自体にまちがいはありません。
では、なぜわたしはパナソニックのドルツをおすすめするのか。
以下にその理由をあげていきたいと思います。
ドルツをおすすめする理由
さきほど、ソニッケアーもオーラルBも性能的にはどちらもとても優れた商品だとお話しました。
それはもちろんドルツについても同様です。
数年前までのドルツは磨きの力強さが「やや弱いかな」という面がありましたが、いまの商品ではその点も解消されています。
こういう現状になると、じっさいに買って選ぶ立場として大事になってくるのが「判断のポイント」です。
どれも汚れはよく落とせる。
じゃあ、そのほかに大事なことってなんだろう、ということです。
わたしは歯科衛生士として、電動歯ブラシの選択では以下の3つがポイントだと考えています。
- サイズ感
- 使用の継続可能性
- ブラシの種類
それぞれについて詳しくお話しさせていただきます。
日本人にピッタリのサイズ感
まず、ドルツが優れているのがこの「サイズ感」です。
一言でいえば、ヘッドが小さく小回りが利きます。
このブログは日本語で書いていますので基本的に読者の方は日本人だと想定して書かせていただきますが、
日本人は海外の方に比べると、比較的小柄です。それは口や歯についても同様です。
その点を考えたとき、海外メーカーの商品である「ソニッケアー」や「オーラルB」では、ヘッドがゴツかったり、大きすぎたりするんです。
(コンパクトサイズもありますが、それでもじゅうぶん大きいです。)
(ソニッケアー)
(オーラルB)
(ドルツ)
この「ヘッドの大きさ」というのは本当にたいせつで、それによって磨きやすさ、磨き残しの程度に大きな違いがでてきます。
どんなに音波や回転が優れていても、汚れ(歯垢)は1本1本の歯それぞれに付着しているわけですから、一気に根こそぎ除去するという姿勢には無理があります。
日本のメーカだからということもあるのでしょうが、やはりこの点でパナソニックのドルツのヘッドはほかの2つに比べて格段に使い勝手がよいです。
替えブラシが圧倒的に安い
つぎに電動歯ブラシを使う上で大事なポイントは「この先、長く使い続けられるか」という使用の継続性があげられます。
もしかしたら、すでにソニッケアーやオーラルBの電動歯ブラシを使用したことがある方はご存知かもしれませんが
これらの替えブラシは非常に値段が高いです。
たとえばソニッケアーを例にとると、替えブラシ1本で1,000円はします。(2017年3月現在)
フィリップス社はブラシの交換目安として約3ヶ月といっていますから、替えブラシだけで年間4,000円です。
電動歯ブラシは手磨き用の歯ブラシに比べて、もちろん本体価格は高いですが、これについては買う段階で覚悟を決めて買うのでそれほど問題にはならないと思うのですが
替えブラシ代として数カ月おきに出費がかさむことは、じわじわとダメージがあります。
そうするとどうしても、「できるだけブラシを長く使いたい」という感情がうまれ、適正な期間を過ぎたあとも、古いブラシを使ってしまいがちになってしまうんです。
ブラシの摩耗は歯みがきにとっては天敵ですが、その悪循環にはまってしまう恐れが大きいです。
そこでドルツの替えブラシですが、こちらは500円程度でソニッケアーの半分ぐらいで購入できます。
これは使い始めてみないとなかなか実感しずらいポイントですが、電動歯ブラシの効果を得ながら継続して使うためには、替えブラシの値段はとっても重要です。
ワンタフトブラシが選べる
手みがきの歯ブラシを紹介する際にもなんどもお話していますが、このワンタフトブラシの効果はほんとうに素晴らしいのでなんどでもお話ししちゃいます。
ドルツの替えブラシにはワンタフトブラシが用意されているんです。
ドルツでは「ポイント磨き」タイプとよばれています。
このポイント磨きブラシ(ワンタフトブラシ)がどれだけ優れものかは、ぜひ以下の記事を御覧いただきたいのですが
【関連記事】【歯科衛生士おすすめワンタフトブラシ】の効果でツルツルの歯に!
このブラシのすばらしさは手による歯みがきだけでなく、電動歯ブラシにおいてもまったく同じです。
そもそも歯ブラシの目的とは、歯についた歯垢を除去することです。
誰でも落としやすい歯垢については問題ありませんから、重要なのは落としにくい場所についた歯垢をいかに落とすか、 なわけです。
電動歯ブラシがそのお手伝いはしてくれますが、カンペキではありません。
そこで磨きにくいポイント
- 歯と歯の間
- 歯と歯ぐきの間
- 奥歯の溝
などについてはワンタフトブラシによるケアがとても効果的なんです。
【関連記事】【磨いてるつもり?】歯みがきで磨き残しの多い場所とその磨き方をくわしく説明します
こういった優れたブラシを選べるのは今のところドルツだけです。
これがドルツをおすすめする3つめの理由です。
まとめ
3つのポイントにわけて、わたしがパナソニックのドルツをおすすめする理由をお話しました。
さいごに、ドルツの電動歯ブラシの中でどれを選べばいいかについても、簡単にお話できればと思います。
2017年3月現在、最上位機種はこちらの「EW-DE55-W」です。
ですがこの機種、最新型だけあって価格もそれなりです。
そこでわたしがおすすめするのは、そのひとつ前の機種「EW-DE54-W」です。
こちらは最新機種に比べて4,000円程度お安くなっていますが、性能自体には違いはないと言っていいでしょう。(直近に使ったモードを記憶しておく機能など、付加機能のみの差です。)
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冒頭でもお話ししましたが、電動歯ブラシの性能自体は、大手のメーカーのものであれば、それぞれ特徴は違いますがどれもすばらしいものです。
ですが、もしわたしが誰かに「おすすめは?」と聞かれた場合には、ここにあげた3つの理由から、パナソニックのドルツをおすすめします。
【あわせてどうぞ】
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