高島忠夫のうつドキュメントドラマ2

 (続き)
ドラマを見ていてちょっと信じられなかったのは、主治医(最初にかかった精神科医)がフロリダ旅行を許可した(むしろ勧めた?)という事実です。

テレビの企画ということで、社会復帰につながるものだという期待も家族にはあったのでしょう。しかし、はやる気持ちの中で家族はきちんと主治医に行ってもいいか相談しているのです。

重いうつ病を発症して、たかだか半年足らずです。ここで主治医は当然ストップをかけるべきだったと思います。

 私が思うに、この主治医はうつ病が専門(あるいは得意分野)の先生ではなかった可能性が高いと思われます。
精神科医はうつ病も治療はすると思いますが、精神病はうつ病の他にも沢山あるため、専門外の病気には冷たい(あるいは厳しい)医者もいるという話です。あくまでも私個人の推測ですが。


 フロリダ旅行がうつ病に悪影響を及ぼし、忠夫は再び症状をぶり返してしまい、家族も再び希望を失います。頭では分かっていても、うつ病患者と終始一緒に生活することは、この上ない苦痛です。その挫折感や悲痛な思いは、もしかしたら患者本人より家族のほうが強いかもしれません。

私もうつ病をぶり返したとき、強い挫折感に苛まれましたが、家内も日に日に看病に限界を感じ、心中しようという気持ちになり二人で「このまま石になってしまいたいね…」と嗚咽をもらしたものです。

先の見えない苦しみがうつ病であり、患者と近親者はそれに苦しみ、途方に暮れてしまいます。ドラマを見ながら、私も当時の状況を重ね合わせていました。


 高島忠夫はパーキンソン病も併発していたため、回復途上でリハビリを行うなど少々無理気味な行動をしますが、他の病気との並行治療ということではやむを得ないことなのでしょう。
本当は、自発的に行動する意欲が出てくるまで無理強いはしない方が良いのですが、回復への途上は人それぞれなので、家族も含めた忠夫氏への対応は尊重されるべきでしょう。


 高島忠夫は、うつ病を克服するまでに6年程度かかったと聞いています。ドラマからうかがい知る経過では、こうしていたらあるいはもっと早く治ったかも、と思う部分はいくつかありました。

6年という年月が長いか短いかは、私にはなんとも言えません。忠夫氏は高齢ということもありますし、何よりうつ病の回復ペースは人それぞれだからです。

ただ、短い歳月で回復と再発を繰り返すより、多少長くとも少しずつ回復へ向かうペースの方が大切だと私は思います。
そして、病気についてたくさん知ること。うつ病を乗り越えることは人間として成長します。そして大切な人との絆が深まります。

高島忠夫のドラマを見ていて、そんなことを改めて思いました。

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posted by コロロ at 19:52 | うつ病と家族
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