こんにちは。
突然のMGB(モザイク顔面ブス)失礼します。
(この記事は本来、「【写真多数】宿で仲良くなった韓国人美女2人と巡る、新宿思い出横丁」というタイトルの予定でしたが、一部内容を変更してお届けしております。)
みなさんはクラブに行ったことがありますか?
心に傷をおう危険性があるので、あそこには行かない事をオススメします。
僕は今、渋谷駅のすぐ近くにある「ドミトリー(1つの部屋にベッドがいくつも置いてあってその1つを借りる形式の宿)」に泊まっていて、初日は隣のベッドの韓国人男性。
2日目はインドネシア人の男子大学生と仲良くなって、部屋でお酒を飲んだりして、一期一会の出会いを楽しんでいました。
さて、ある日。というか今日なのですが、いつものように宿に戻って寝転んでいると、ドアが「ガタガタッ」と大きな音を立てて空き、アジア人顔(おそらく韓国人)のドミトリーの宿には似合わない可愛いお姉さん2人が部屋を覗いていました。
「あ、天使かな。」
と思いながら、おそらく初めて泊まるドミトリーの宿に困惑している2人に
「泊まる人ですか?」と英語で質問を投げかけました。
鍵の開け方を知っている時点で泊まる人だということは明らかなのですが、そんな質問をきっかけに、お互いの職業について、世界一周の話、東京観光のオススメの場所などを話しているともう時計は21時を回っていました。
昼から何も食べていないという2人と一緒にご飯を食べに行くことになるのは自然なことで、お酒が大好きらしいので居酒屋に行くことになりました。
さて、準備を整えて宿を出ようとしたその時、Aくんが帰って来ました。
Aくんは就活をするために東京に来ている21歳の大学生で誰が見てもイケメンという訳ではないけれど、一般的にはかっこいいと言われる部類の男の子でした。少なくとも僕よりは。
このまま3人で飲みに行くことに不安を感じていたのでAくんを誘うと、ふたつ返事で来てくれるとのこと。
4人での居酒屋は、
・可愛い韓国人のお姉さん2人(2人とも27歳でした。)
・英語も韓国語も全くわからないけれど、ノリがよくて盛り上げ役のAくん
・そして通訳としての僕
と割とバランスが取れていて、とても楽しくお酒を楽しんでいました。
お互いにちぐはぐな英語を話し、意味が分からない単語は検索しながら丁寧に話をしました。
世界一周中に色んな国で「君はゲストだからお金はいらないよ」と現地で仲良くなった人に奢ってもらっていた僕は、「あの人たちに奢ってもらったんだから、僕も返そう」と決めていたので自分で支払い、居酒屋を後にしました。
ここまでは本当に楽しくて、「世界一周中でもらったご恩を返せた」という自己満足に浸っていました。
時計は23時を回っていましたが、韓国からせっかく日本に来た彼女たちは満足していなかったらしく、「日本のクラブに行きたい」と、言い始めます。
Aくんは地元でクラブによく行っているらしくノリ気だったのですが、僕は2年前に広島で先輩に連れていってもらったっきり行っていないし、あまり楽しかったという思い出がありませんでした。
しかし、逆に彼女達だけで行かせるのもそれはそれで心配なので、入場料無料のクラブを探していざ出陣。
「さっき奢ってもらったからここは私たちが出すね」と飲み物を奢ってもらい場内へ。
溢れかえる人と、耳元で叫ばないと声が聞こえないほどの音楽のせいで、「英語でそれなりに意思疎通が出来る」僕の出番なんてなくて、「身振りと手振りと、少しの英単語とノリ」を持っているAくんの独壇場。
腰に手を回しながら話すAくんを見て「あ、ここはこういう場所や。僕がおるとこちゃう」と思っていました。
そして人の流れに乗じて片方の女の子と一緒にAくんはフロアのどこかに消えて行きました。
取り残された女の子に「めっちゃすごい人だね。」という「クラブでのクソつまらない質問」10年連続BEST5入りの質問しかできない自分の実力に絶望していると、ガンガンナンパされる彼女、そのまんざらでもない笑顔を見た僕は気づいたらクラブの外に出ていました。
「ツラいことがあった時に連絡する子」に「ツライよ〜( ; ; )」と連絡を入れた後、華金の渋谷の街で1人で座っている自分の惨めさに泣きそうになるのを耐えながら連絡を返してくれるのを待っていると、携帯の充電が切れました。
「もう限界だ。帰ろう。」
外で待っているのも惨めだし、クラブに戻るのはもっと惨め。
それなら、もう無理せず背伸びせず帰った方が幾分マシだろう。
しかし、僕はみんなの荷物が入っているロッカーの鍵を持っていました。
鍵を返すためにクラブに再入場すると、「再入場でも1ドリンク注文してください」とのこと。
別のクラブなら安くても2500円ぐらいの入場料を取っているのに対して、入場料無料ということを考えるとそれぐらい強制されてもしょうがないと思い700円の「シャンディガフ」を注文。
いざ飲み物を手にすると、「もしかしたら楽しめるんじゃないか」と思いフロアに出たのも束の間、韓国人のお姉さん2人、Aくんそして、「僕の知らない日本人の男の子」の4人で楽しそうに話しているのを見つけてしまい持っていた「シャンディガフ」を一気に飲み干して、ロッカーから荷物を取り出して300円を入れて、ロッカーを閉じました。
「僕ちょっと眠いから先に帰るね」頭の中でこの言葉を繰り返しながら談笑している4人に近づきました。
普通に考えればあそこにいるのは「僕の知らない日本人の男の子」じゃなくて、「僕」のはずなのに、僕が普通より下だからしょうがないのかな。
と悲しくなったのですが、この類の悲しさは感じ過ぎてもう麻痺してしまっているのであまり気にせず、最後にもう1度「僕ちょっと眠いから先に帰るね」と頭の中で唱えてAくんの肩を叩きました。
しかし、気づきません。もう1度叩いても気づかない。
しょうがないので、ズボンのポケットに鍵を押し込めたのですが、それでも気づかれなくて
「こんなに存在感もないんやん」
と何度目か分からない悲しさを感じながらクラブを後にしました。
そして、宿に帰って電源を入れると充電が切れる前に連絡していた子が「大丈夫?電話しよか?」と返事をしてくれていたので、事の経緯を話しながらこれを書いています。
本当にありがとう。
クラブの閉店時間が午前5時、現在時刻は午前5時40分、クラブから宿まではゆっくり歩いても10分もかからない距離。
3人はまだ帰って来ていません。
現場からは以上です。