再調査でも有害物質
東京都の豊洲市場(江東区)の地下水再調査で、国の環境基準値を超える有害物質が検出されたことが分かった。19日に開かれる外部有識者の「専門家会議」で詳細が公表される。内容次第で小池百合子知事の移転判断に影響を与える可能性がある。
都は市場敷地内201カ所で地下水モニタリングを実施。1回目から7回目までは全地点で基準値を下回ったが、8回目は3カ所で基準値をわずかに超えるベンゼンとヒ素が初めて検出された。今年1月に「暫定値」として公表された9回目の調査では、最大79倍のベンゼンが検出されるなど、計72カ所で基準値を超えていた。
都は1月30日から、9回目の調査で基準値を超えた地点を中心に29カ所で再調査を実施していた。【川畑さおり、柳澤一男】