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以前デジマラボでもお知らせしていた、ドワンゴ主催のプログラミング競技会『電脳賞(春)』が3月4日(土)に開幕。したんですが、これがなんか予想外(?)に面白いことになってました。
えーっと、とりあえず4戦まで終わってるので、起こったことをありのまま並べてみます。
- 全8チーム中半分くらいがWindows(この手の競技会だと全員Macって事のが多い)
- 初日にプログラミング未経験の指数理論研究者が、VBで組んだソフトで高配当的中。そのまま3日連続的中
- 2日目にいきなり小学生エンジニア(!)チームのAIソフトが10万馬券を的中
- 後に続けとばかりにディープラーニング勢が4日連続的中
- 4戦終わって回収率100%超が2チームもいる
詳細な結果レポートは電脳賞(春)公式ページを見ていただくとして、ぶっちゃけ「え。こんな当たるもんなの?」というのが正直なところ。
いや、実際ある程度それぞれのチーム/ソフトがどんな仕組みで予想を出してるのか?ってのも把握はしてたんですが…この結果はちょっと衝撃。出演者陣も大盛り上がりでした。
ちなみに次回の生放送は最終戦(@4/9 sun)

AI vs VB&Accessというトンデモ構図なバーリトゥード

で、前回記事および上記でも触れていますが、とにかく『プログラム規定:なし』というルールのためか、参加チームの顔ぶれが超カオスな今回の『電脳賞(春)』。(チーム紹介|ルール規定)
案の定というべきか想定外というべきか、既にかなりの混戦(混乱?)っぷりです。
- 3月4日の第1戦ではチーム『【Su/Ji】』のVBソフトが最新AIをひっさげた他チームを圧倒し
- 続く第2戦では『ニコちゃんAI競馬』の10万馬券を筆頭に3チームが万馬券を的中
- 3戦目ではそれまでの大当たりラッシュが嘘のように全チーム回収率100%未満で決着
- 4戦目では、MS-Accessベースの『蛸坊主』とTensorFlowベースの『CHANCE』が回収率100%超えで競っている
- 現在『ニコちゃんAI競馬』と『【Su/Ji】』が通算回収率100%超
人間の予測や統計をベースとしたVB&Access勢が先行 ⇒ データを追加しチューニングを重ねたAI勢が猛追する…。みたいな構図…なんですかね?
ルール自体は仮想ポイントでの回収率を競うってスタイルなので、ここから『ニコちゃんAI競馬』の10万馬券配当をひっくり返すのは難しいかも?ってのはまぁありますが、プログラミング競技会の展開としてはかなり面白いことになってます。
ちなみに注目チームについてちょっとおさらい
以下、ちょっと注目のチームをデジマラボが勝手にピック。全チーム紹介は公式にお任せするとして、ひとまず4戦目までの戦績ベースで抜粋してます。
ニコちゃんAI競馬
2日目に10万馬券的中の注目チーム。SPAJAM2016最優秀賞エンジニア・テリーと小学生エンジニア・ニコちゃんの親子で参戦。ソフトはゲーム画面のようなGUIを搭載し、脚質と上がり3ハロンの成績をベースに「展開を予想する」というもの
【Su/Ji】
2日目で万馬券を的中させた唯一のプログラミング未経験者。競馬場、賞金、距離、血統、生産牧場をベースに馬の「格」を算出するVBベースの独自ソフトで参戦中。現状通算回収率100%超。
CHANCE
4日連続的中と好調なチーム。TensorFlowによる強化学習(出力と評価フィードバック)を大会3ヶ月前から実行。開発に没頭しすぎるあまりメインエンジニアが開発中に8kg痩せたらしい。
蛸坊主
4日目に回収率100%超えを記録した、MS-Access参戦の熟練チーム。競走条件毎に予想ファクターの重み付けを定義 ⇒ 優先出走順位決定法と期間業績値をベースとした予測を出力する。
ニアークティック
戦績、騎手、血統などからパフォーマブルスピード指数を重回帰分析により算出するというソフトを、なんと VB/MS-Access/Excel で組んできたチーム。2日目に万馬券を的中。
ワセダパラドックス
初日から安定して当て続けている早稲田大学の学生2人チーム。初日生放送に来れなかったため未だソフトも人も謎だらけ。文字通りのダークホース。
うーむ、相変わらずコメントがしにくい。
曲者ぞろいの本大会、最終戦まで目は離せそうになさそうです。
まさかのコーエーテクモゲームス参戦!最終戦で最強の座が確定するか?

妙な熱気に包まれた初日のニコニコ生放送ラストでは、まさかのコーエーテクモゲームスの磯村さんが登場。
ただの広告枠出演かな?と思いきや…

なんと最新作『Winning Post スタリオン』の予測エンジンを引っさげて、「24年培った企業の解析力なめるなよ?」とばかりに電脳賞(春) 最終戦@4/9 ニコニコ生放送への参戦を発表してくれました。
とりあえずタイムシフト予約しといてください(宣伝)
ルール上での回収率勝負もさることながら、解析・プログラミングのプロ達による意地と意地のぶつかり合い!みたいな視点からも、なかなか熱い展開。(ていうかプログラミング競技会にガチプロ企業参戦はどうなの?というドワンゴへのツッコミは置いといて)
まずは明日から続く18(土)、19(日)、20(月)の3連戦。そして最終戦では各チームがどこまで自慢のソフトをチューニングしてくるのか?注目です。
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