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FINTECH LABO|ロボアドバイザーとソーシャルレンディングのサービスを比較

ウェルスナビ、クラウドクレジット、オーナーズブック、ビットフライヤーが特におすすめ

不動産テック(Real Estate Tech)とはなにか。初心者でも理解できるように簡潔にまとめてみた。

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目次

こんにちは。

 

最近、FinTech(フィンテック)を筆頭に、

  • AdTech(アドテク)
  • EdTech(エドテック)
  • AgriTech(アグリテック)
  • Health Tech(ヘルステック)

のようなバズワードらしき用語が飛び交っていますが、今回はその中でも特に覚えておくべき有望なキーワード「不動産テック(Real Estate Tech)」についてまとめてみます。

不動産テックとは

不動産テックについて記載します。

不動産テックの定義

不動産テックとは、不動産とテクノロジーを掛け合わせた造語です。一言で言うと、テクノロジーを活用し、消費者と不動産業者の間の情報格差を解消し、従来型の不動産ビジネスに風穴を開けるような事業のことを指します。

 

世界最大の不動産見本市「MIPIM(ミピム)」でも話題に 

フランス・カンヌで毎年3月に開催されている世界最大の不動産見本市MIPIM(ミピム)は、世界各国から約2万人を超える参加者が集まり、都市開発や不動産投資に関連するプレイヤーが一堂に会する国際会議ですが、2015年・2016年と2年連続で不動産テック(Real Estate Tech)がテーマとして取り上げられています。

不動産テックのサービス領域

不動産テックのサービス領域は、インターネットを利用した顧客同士のダイレクトマッチング、人工知能を利用した価格推定・物件提案、Iotを利用したスマートロック、VRを利用した内覧システムなど多岐にわたっています。

政府も不動産テックを後押し

2016年9月、成長戦略の新たな司令塔となる「未来投資会議」の初会合において、安倍首相は

3年以内に橋やトンネル、ダムなど公共工事の現場で測量にドローンなどを投入し、施工検査にいたる建設プロセス全体を3次元データでつなぐ

と説明。不動産業務にIT技術を取り入れ業務を効率化させる「不動産テック」を政府も後押ししていく姿勢を明らかにしました。

不動産テックの国内スタートアップ

国内の著名な不動産テックのスタートアップについてまとめてみます。

Ownersbook(オーナーズブック)

OwnersBook

まずは、OwnersBook 。不動産特化型ソーシャルレンディングのサービスを提供しています。

公式サイト:OwnersBook

運営会社:ロードスターキャピタル株式会社

OwnersBook を運営するのはロードスターキャピタル株式会社。会社概要は以下の通り。

  • 社名:ロードスターキャピタル株式会社
  • 本社:東京都中央区銀座2丁目6番16号ゼニア銀座ビル6F
  • 設立日:平成24年3月14日
  • 代表取締役社長:岩野達志
  • 資本金:5億4955万円
  • 従業員:22名
  • 免許・登録:第二種金融商品取引業、投資助言・代理業、宅地建物取引業、総合不動産投資顧問業
  • 加入団体:一般社団法人 日本投資顧問業協会
  • 一般社団法人 FinTech協会
  • 主たる業務:不動産にかかるコンサルティング、仲介、アセットマネジメント業務

公式サイト:OwnersBook

創業者:岩野達志氏

OwnersBook の創業者は岩野達志氏。経歴については以下の通り。

東京大学農学部卒。一般財団法人日本不動産研究所にてキャリアをスタートし、不動産鑑定業務に従事。2000年よりゴールドマン・サックス・リアルティ・ジャパンにて自己投資・運用ファンドの不動産取得部門、2002年以降はアセットマネジメント部門。2004年からロックポイントマネジメントジャパンLLC ディレクターとしてエクイティ500億円以上、案件総額3,000億円以上を実行、ロックポイントグループの日本における不動産投資業務をリード。不動産鑑定士、宅地建物取引士。

オーナーズブックの特徴

オーナーズブックの特徴は以下の通り。

  • 利回りは5%前後でクラウドクレジット等と比べると控えめ
  • 不動産のプロフェッショナル集団
  • 最低投資金額は1万円から

といった感じ。

参考:オーナーズブックの特徴(利回り、最低投資金額)、評判、メリット、デメリット、おすすめのポイントについて入念に比較検討してみた。 - FINTECH LABO|ロボアドバイザーとソーシャルレンディングのサービスを比較

TATERU

運営会社:株式会社インベスターズクラウド

TATERU を運営するのは、株式会社インベスターズクラウド 。会社概要については以下の通り。

  • 社名:株式会社インベスターズクラウド
  • 本社所在地:東京都港区南青山2-27-25 7F
  • 代表者:代表取締役 古木大咲
  • 設立:2006年1月23日
  • 資本金:6億192万円
  • 従業員:256名
  • 事業内容:アプリではじめるアパート経営「TATERU」の開発・運営/アプリではじめるスマートライフ「TATERU kit」の企画/アプリではじめるスマートライフ「TATERU kit」の企画/ネットで賢くリノベーション「スマリノ」の開発・運営/不動産投資型クラウドファンディング「TATERU FUNDING」の企画・運営
  • 監査法人:有限責任監査法人 あずさ監査法人
創業者:古木大咲氏

株式会社インベスターズクラウドの創業者は、古木大咲氏。経歴は以下の通り。

16歳にして福岡にわたり、30以上ものアルバイトを経験。2001年11月、三和エステート株式会社入社。管理のノウハウを学ぶ。2005年独立、個人事業として起業。2006年1月、株式会社インベスターズクラウド設立。代表取締役に就任。

 公式サイト:インベスターズクラウド

TATERU(タテル)の特徴

TATERU(タテル)の特徴は以下の通り。

  • 東証1部上場
  • 利回りは5%でオーナーズブックと同水準
  • 最低投資金額は10万円

カウカモ

 

cowcamo(カウカモ)は、東京の厳選した中古リノベーション住宅を紹介するオンラインマーケットです。

運営会社:株式会社ツクルバ

カウカモの運営会社は株式会社ツクルバ。会社概要は以下の通り。

  • 社名:株式会社ツクルバ
  • 設立:2011年8月
  • 本社:東京都目黒区上目黒1-1-5第二育良ビル2F
  • 代表者:村上浩輝/中村真広
  • 社員数:33名
  • 事業内容:コンピュータシステムの企画、設計、開発、運営及び販売/インターネットメディア事業/デザイン、プロデュース事業
創業者①:村上浩輝氏

カウカモの創業者のひとりは村上浩輝氏。経歴は以下の通り。

1985年東京都生まれ、立教大学社会学部卒業。学生時代より事業を行い、スコット・デイヴィス研究室に所属。不動産ディベロッパーのコスモスイニシアに新卒入社、同社にて事業用不動産のアセットマネジメント事業に従事するが、リーマンショックの影響で社員全体の約50%(新卒は全員)がリストラ。その後、不動産情報ポータルサイトHOME’Sを運営するネクストで関連ITサービスの企画開発・営業・プロモーション戦略に従事。新規サービスの功績などで、在籍中はMVPを複数回受賞。2011年8月にツクルバを共同創業、代表取締役CEOに就任、現職。

創業者②:中村真広

カウカモの創業者のうち、もうひとりは中村真広氏。経歴は以下の通り。

1984年生まれ。東京工業大学大学院建築学専攻修了。建築家 塚本由晴氏のもとで学ぶ。建築を中心とした「枠組みのデザイン」に興味を持ち、不動産デベロッパーの株式会社コスモスイニシアに新卒入社、その後ミュージアムデザイン事務所 株式会社ア・プリオリにて、ミュージアム展示や企画展などの空間プロデュースを経験。2011年8月に株式会社ツクルバを共同創業。2015年4月から、建築とその周辺産業の発展に寄与するべく、一般社団法人HEAD研究会の理事に就任。

カウカモの特徴

カウカモの特徴としては以下の通り。

  • リノベ済マンションに特化
  • 売主、買主の両方から手数料を徴収
  • GOOD DESIGN AWARD 2016受賞

マンションマーケット

 
運営会社:株式会社マンションマーケット

マンションマーケットを運営するのは、株式会社マンションマーケット。会社概要は以下の通り。

  • 社名:株式会社マンションマーケット
  • 設立:2014年5月
  • 資本金:3億1931万円
  • 役員:代表取締役 吉田紘祐
  • 顧問弁護士:AZX総合法律事務所
  • 加入団体:公益社団法人 東京都宅地建物取引業協会/公益社団法人 全国宅地建物取引業保証協会/東京都不動産協同組合
  • 宅建業免許番号:東京都知事(1)第97824号
  • 所在地:東京都中央区銀座7-13-12サクセス銀座7ビル9階東銀座駅 徒歩5分/汐留駅 徒歩5分/銀座駅 徒歩7分
創業者:吉田紘祐氏

株式会社マンションマーケットの創業者は、吉田紘祐氏。経歴は以下の通り。

1985年生まれ、立命館大学卒。新卒で株式会社リクルートに入社し、不動産メディア「SUUMO」にて企画営業として300社以上のクライアントを担当。社内の表彰実績として、月間表彰5回(特別賞、MVP、準MVP)、四半期表彰2回(準MVP、MVP)。3年間の在籍期間中、計7回の表彰を受ける。2014年に株式会社マンションマーケットを創業し、代表取締役に就任。

マンションマーケットの特徴

マンションマーケットの特徴について記載させて頂きます。

仲介手数料が一律定額の49万8000円

マンションマーケットの一番の特徴は、どんな物件でも仲介手数料が一律定額の49万8000円であること。マンションの販売価格によりけりですが、仲介手数料は販売価格の3%+6万円がベースなので、仮に3000万円のマンションを売ったとすると、仲介手数料は96万円+税となります。つまりマンションマーケットだと手数料が半分で済むわけです。

会員登録なしで相場(マンションスコア)がわかる

マンションマーケットでは、会員登録をすることなく、マンションスコアという独自の指標を通じて、簡易査定を受けることが出来ます。入力すべき項目は、

  • 専有面積
  • 階数
  • 方位

のようです。

スマホでの快適なユーザーエクスペリエンス

マンションマーケットはユーザーエクスペリエンスの面でも優れており、すべてのプロセスがスマホで簡潔するように設計されています。

Nomad.(ノマド)

 

次いで、Nomad(ノマド)。

運営会社:イタンジ株式会社

Nomad.(ノマド)を運営するのはイタンジ株式会社。会社概要は以下の通り。

  • 商号:イタンジ株式会社
  • 本社:東京都港区麻布永坂町1番地 麻布パークサイドビル 3F
  • 設立:2012年6月
  • 資本金:5億円
  • 事業内容:一般消費者様への不動産サービス提供/不動産会社様へのシステム提供/不動産業務におけるIT活用コンサルティング
  • 取引先銀行:三井住友銀行、ジャパンネット銀行
創業者:伊藤嘉盛氏

イタンジの創業者は伊藤嘉盛氏。経歴は以下の通り。

1984年生まれ。早稲田大学大学院ファイナンスMBA修了。三井不動産レジデンシャルリース株式会社を経て、2008年に不動産仲介会社を起業。業務を自ら行う中で業界の非効率性を痛感し、不動産取引のデジタル革命への志を立てる。2012年6月14日 チェ・ゲバラの誕生日にイタンジ株式会社を創業。

Nomad.(ノマド)の特徴

Nomad.(ノマド)の特徴としては以下の通り。

  • 会員数15万人
  • 仲介手数料は32400万円
  • お部屋の見学:3,240円
  • Nomura Global Real Estate Forum2017で登壇

カウル

 

続いて、カウル。

運営会社:株式会社ハウスマート

カウルの運営会社は株式会社ハウスマート。会社概要は以下の通り。

  • 社名:株式会社Housemart(ハウスマート)
  • 本社:東京都渋谷区円山町28-4 大場ビルA館6B
  • 代表者:代表取締役 針山 昌幸
  • 設立:2014年10月
  • 免許・登録番号:宅地建物取引業免許 
  • 登録番号:東京都知事(1)第97271号
  • 事業内容:不動産仲介業/中古マンション売買サイト「カウル(kawlu)」の運営/不動産メディア「マンションジャーナル」の運営
  • 所属団体:公益社団法人 全日本不動産協会 東京都本部/公益社団法人 不動産保証協会 東京都本部/一般社団法人 東京都不動産協会/国土交通大臣指定公益財団法人 東日本不動産流通機構/東京商工会議所
創業者:針山昌幸氏

株式会社ハウスマートの創業者は針山昌幸氏。経歴は以下の通り。

一橋大学卒。大学卒業後、大手不動産会社で不動産仲介、用地の仕入、住宅の企画など幅広く担当。その後、楽天株式会社に入社。2014年9月株式会社ハウスマートを設立し、代表取締役社長に就任。人工知能をはじめとした、ITを駆使した中古マンション売買サービスを提供している。著書「中古マンション本当にかしこい買い方・選び方」がAmazonランキング・ベストセラー1位を獲得。テレビや雑誌への出演など、マンションの専門家としても著名。

IESIL(イエシル)

 

さらに、IESIL(イエシル)。

運営会社:株式会社リブセンス

IESIL(イエシル)の運営会社は株式会社リブセンス。会社概要は以下の通り。

  • 社名:株式会社リブセンス
  • 事業内容:インターネットメディア運営事業
  • 代表取締役社長:村上太一
  • 所在地:東京都品川区上大崎2-25-2 新目黒東急ビル5F
  • 設立年月日:2006年2月8日
  • 資本金:232百万円(2016年12月31日現在)
  • 従業員数:正社員 254名、アルバイト・派遣社員 161名 (2016年12月31日現在、リブセンス単体)
  • 決算期:12月
  • 監査法人:有限責任監査法人トーマツ
  • 主要取引銀行:三井住友銀行 赤坂支店
  • 主要株主:村上太一(48.9%)桂 大介(9.6%) (2016年12月31日現在)
  • 連結子会社:株式会社waja (出資比率 70.3%)
創業者:村上太一氏

株式会社リブセンスの創業者は村上太一氏。経歴は以下の通り。

1986年東京都生まれ。高校時代に起業準備を開始。2005年、早稲田大学政治経済学部入学。大学1年生のときにリブセンスを設立、社長就任。11年12月、25歳1カ月で東証マザーズ上場。12年10月、25歳11カ月で東証一部に市場変更。ともに史上最年少記録を更新した。

IESIL(イエシル)の特徴

IESIL(イエシル)の特徴は以下の通り。

公式サイト:イエシルアドバイザーで不動産売買に関する無料アドバイス!

大手2強デベロッパーの不動産テックへの取り組み

 

大手2強デベロッパーの三井不動産と三菱地所の不動産テックへの取り組みについて記載させて頂きます。

三井不動産

まずは三井不動産。

ベンチャー共創事業「31 Ventures(サンイチベンチャーズ)」をスタート(2015年7月)

三井不動産は、ベンチャー企業と共に汗をかき、事業を「共に創る」、ベンチャー共創事業『31 Ventures』(サンイチベンチャーズ)を2015年7月にスタートさせている。その取り組みの一環として、三井不動産とリクルートは、最先端のスマートシティとして街づくりを行う柏の葉スマートシティを舞台に、地域密着型のオープンイノベーションプロジェクト『Smart City Innovation Program』を開催した。

三菱地所

さらに三菱地所。

IoTデバイス「NinjaLock」を展開する株式会社ライナフとの提携(2016年2月)

三菱地所グループが自社が運営するパークハビオに株式会社ライナフが展開するIoTデバイス「NinjaLock」を導入。以下、プレスリリースです。

三菱地所株式会社、三菱地所レジデンス株式会社、三菱地所ハウスネット株式会社、株式会社ライナフは、株式会社ライナフが製造・販売するIoT※1デバイス「NinjaLock」と、それに連動するシステム※2を用いた賃貸物件の無人内覧サービス「スマート内覧」※3を、本年2月以降「ザ・パークハビオ 上野レジデンス」等の複数物件で試験運用を行ってきましたが、この度、三菱地所グループが賃貸管理する「パークハビオ」の10物件に拡大展開し、本格的にサービス提供を開始します。本格導入にあたっては、住戸内に設置したタブレット端末を利用した音声等による無人物件案内、ネット上での入居仮申し込みの受け付け、不明点があった際の電話対応等、新たなサービスを付加しており、お一人で内覧する場合でもお部屋選びに困らないような工夫を凝らしています。スマート内覧」は、内覧をご希望されるお客様がインターネット上の専用サイトから内覧をご予約いただくことにより、自由な時間※4にお一人で内覧が可能となるサービスです。また不動産仲介会社の担当者も、お客様をご案内する前に賃貸管理会社の店舗等に出向いて鍵を借りる手間が不要となります。