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【芸能・社会】

兄・渡哲也、気丈に送る 渡瀬恒彦さん家族葬

2017年3月18日 紙面から

渡瀬恒彦さんの出棺を見守る(左から)長女とい保夫人=東京都世田谷区で(中西祥子撮影)

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 多臓器不全のため14日に72歳で亡くなった俳優渡瀬恒彦さんの家族葬が17日、東京都内の斎場でしめやかに営まれた。兄で俳優の渡哲也(75)や家族ら近親者と、親しい俳優仲間だった片桐竜次(69)、不破万作(70)、中西良太(64)、木村栄(62)、成瀬正孝(67)ら約30人が参列した。葬儀後、荼毘(だび)に付された渡瀬さんの遺骨は家族と共に自宅に戻った。

 午前11時すぎ、世田谷区内の閑静な住宅街にある自宅から長男ら男性7人が渡瀬さんの棺を抱え、霊きゅう車へと運んだ。涙にくれる関係者や報道陣ら約30人が見守る中、妻で喪主のい保(いほ)さんと長男、長女の家族3人は深く一礼して斎場に向かった。

 家族葬の祭壇は、渡瀬さんが好きだったというオンシジューム(洋ランの一種)をメインにした花で棺を囲んだ。遺影は昨年1月、妻の誕生日に撮影した写真が飾られた。棺の中には家族からの手紙や、旅行の際に撮影した家族写真が収められた。

 参列した渡の様子について、関係者によると、弟の死にショックを受けていたものの、気丈に振る舞っていたという。渡瀬さんは死去の前日の13日に集中治療室でも主演ドラマ「警視庁捜査一課9係」(テレビ朝日系、4月スタート)のことを心配していたといい、セリフも頭に入っていた。渡は「(ドラマを)やり通せなかったことはすごく無念だと思う」と話し、志半ばで逝った弟を思いやっていたという。

 渡瀬さんと親交の深かった俳優の江藤潤(65)は16日に自宅を弔問、この日の葬儀には姿を見せなかった。

 家族葬はもともと派手なことを好まなかったという渡瀬さんと家族が以前から話し合って強く希望していた。通夜も戒名もなく、渡瀬さんの遺志を尊重した質素で静かな旅立ちとなった。お別れの会は未定。

<追悼番組> 渡瀬恒彦さんの訃報を受け、フジテレビは追悼番組として2014年に撮影した主演ドラマ「判事失格!?弁護士夏目連太郎の逆転捜査」を24日午後7時57分からフジ系で放送する。

 

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