＜ＷＢＣ＞岡田、復調をアピール　「やり返したい気持ちある」

　岡田俊哉投手（２５）はアリゾナ州で行われる練習試合２試合で復調をアピールする。一時、崩していた体調も完全に戻り、メジャーリーガー相手に自分の投球をみせつける。

　予選では１次リーグ２試合に登板し、１イニングを無失点。オーストラリア戦では、同点の５回１死一、二塁から先発菅野の後にバトンを受けたが、いきなりストレートの四球。さらに２ボールと絶体絶命のピンチを招いたが、最後は二ゴロ併殺打に。この日、小久保監督が負けなしで予選リーグを突破できたポイントを尋ねられ、「岡田の満塁からのゲッツーです。あれで流れが来たかなと思います」と答えるほどインパクトは大だった。

　それでも岡田の中では反省点ばかり。「ヤバイヤバイどうしようというのじゃなくて、どんな時でも冷静にいないといけなかった」。だからこそ、体調不良の分と合わせて、「やり返したい気持ちがある」と気合十分。日本時間で１９日がカブス、２０日がドジャースとアリゾナ州で練習試合が組まれている。中継ぎ投手ではいずれかの試合で全員が登板する予定で、岡田は「恐れずに自分の球をぶつけます」と意気込みを語る。球場も気候も変わり、適応できるかどうかで起用法も変わる。持ち前の器用さを今こそ発揮するときだ。　（土屋善文）