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【プロ野球】

<WBC>準決勝は菅野 侍ジャパンが米決戦へ出発

2017年3月17日 紙面から

搭乗口に向かう日本代表の武田(左)、菅野(中)、秋山、小林=羽田空港で(北田美和子撮影)

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 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表が16日、準決勝が行われる米国へ旅立った。小久保裕紀監督(45)は6戦全勝したチームの成長に自信を見せ、鬼門の準決勝突破を菅野智之投手(27)に託す覚悟を示した。唯一のメジャーリーガー青木宣親外野手(35)は先輩侍を見習い、過去5年間の大リーグ経験をチームに還元していく意向だ。

 最大のヤマ場となる準決勝にすべてをぶつける。出国前にホテルで取材に応じた小久保監督は「準決勝がまずすべてと思って、すべての策を練ろうと思う」と力を込めた。対戦相手は決まっていないが、先発はエース菅野が濃厚。打線は「相手投手のレベルを考えて組む」。渡米後の選手の調子も見極めながら、最善策を模索する。

 大会中、何度も「一番難しいのが準決勝」と口にした。実際、自らの鬼門でもある。青学大3年で参加したバルセロナ五輪では台湾に敗戦。指揮官として采配を振るった一昨年秋の国際大会「プレミア12」では韓国に痛恨の逆転負けを喫し、いまだに「プレミアの悔しい思いが一番心に残っている」と漏らすほどだ。

 3年半の集大成として臨む今大会では覚悟の采配が光る。「自分自身に疑念を持たず、送り出した選手を信じる。徹底して6試合やった」と1、2次リーグの計6連勝に導いた。チームリーダーの青木も「監督が選手を信頼してくれるので、選手もやらなきゃいけないと感じて責任を持つ。いい感じでプレーにつながっている」と効果を明かす。

 小久保監督は「紙一重の戦いの中で選手たちは一段と成長したと思う。(敵地に)乗り込んでいくわけだから、より強い結束力を持っていかないと」と今後の戦いを見据えた。米国でも選手を信じ続け、強敵の待ち受ける難関を乗り越える。 (小林孝一郎)

 

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