マクラーレンF1の公式Twitterが3月17日に投稿した1枚の画像が大炎上し、釈明なしに当該ツイートを削除する事態となっている。
ホンダ侮辱、と捉えられかねないコラ画像
2017年3月17日21時13分に投稿されたその画像は、2017年のマクラーレン・ホンダのF1マシン「MCL32」の画像に、マクラーレンがメルセデスエンジンを積んでいた時代のマシン画像を切り貼りしたコラ画像であった。コメントには「新旧の完璧な融合?我々は2017年のグランプリレース改革をさらに深く掘り下げる」と添えられていた。平時であれば、誰も気にも留めないようなただのお遊び画像としてスルーされたのかもしれないが、何しろタイミングがタイミングである。問題の画像がこれだ。
幸いにも、我々はこのツイートのスクリーンショットを撮影していたため、投稿内容を改めて確認することができた次第である。
ホンダからメルセデスへの鞍替え報道直後の投稿
マクラーレンが問題の画像を投稿した前日、英国のモータースポーツメディア”AutoSport”が「マクラーレンがエンジン供給についてメルセデスに接触を取っている」と報じたばかり。情報の出処については不透明であるため真偽の程は定かではないが、マクラーレンがホンダPUからメルセデスPUへのエンジン鞍替えに向かって事を進めている、というような内容であった。
先日開催された2017年シーズン開幕に向けての合同テストでは、マクラーレンが搭載するホンダ製パワーユニットに問題が多発、まともに走行することすら難しい状況が続いていたため、ホンダへの容赦ない非難が相次いでいた。
普通であればシャレになるようなものでさえシャレにならないという、炎上のための完璧な下地が整っている中でのコラ画像投下。ツイートは荒れに荒れ、投稿からわずか2,3時間程度で削除された。この件に関し、当の公式アカウントは知らぬ存ぜぬを装い、執筆時点では釈明・説明は確認できていない。
問題の投稿は既に削除されている
例のツイートは既に削除されてしまっているため確認を取ることが出来ないが、この投稿に対し500件近いリプライが寄せられていたように覚えている。最近のマクラーレンの公式アカウントの投稿の中で最もリプライが多いのが、ハッキネンのマクラーレンアンバサダー就任に関するものでその数107件。如何に今回の投稿に対するリプライが多かったのかがよく分かる。
マクラーレン例のTweet消しましたね!#F1JP pic.twitter.com/iokKzSRszr
— shigezou (@29_shigezou) 2017年3月17日
あのマクラーレンのコラが消されている #f1jp
— Tohru_McLarenHonda (@1986hondaf1) 2017年3月17日
状況を考えればマクラーレンが意図的に悪意を以て例のツイートを投稿したと見られて致し方ない状況であったと言わざるを得ない。一部にはTwitterを”バカッター”、”バカ発見器”と呼ぶ風潮があるそうだが、世界のマクラーレンと言えども、その例外ではなさそうである。
本件についてはさらに取材を続け詳しいことが分かり次第、当ページにて随時更新していく。