さて、真面目に書きます。夜の11時頃、道場の練習後、大塚駅へむかって歩いていると、いきなり警官二人に職務質問＆荷物をちょっと見せて欲しいとのこと。断っても良かったんですが、これもまた何かの経験になるだろうとこころよくOKしたら、バッグの中からポケットの中、はては財布の中まで、調べる調べる（笑）。ま、こっちとしては別に何もやましいところはないので、平気で応じていたら、運悪くポケットの中になぜか、流水りんこ先生から以前いただいたチャイの葉の残りが。3センチ四方ほどのビニールの中に、ちょびっと残ったそれは見るからに大麻に見えました。一人の警官がゴソゴソ連絡を取ると、あっという間に警官は4人に。

「すいませんが、ちょっと巣鴨署でこの葉っぱの成分分析、並びに尿検査をやりたいので、ご同行願えませんか？」
「あの、終電が近いんですけど、乗り逃がしたらどうするんですか？」
「すぐすみますから、終電には間に合いますよ。最悪、パトカーでお送りしますんで」
「んじゃあ、いいですよ」
結果は上記の通り（笑）。最近は、弁護士や人権保護団体が五月蠅いせいか、大麻の成分検査も、ちゃんと同意書を読んでもらうだけでなく、読んでる姿をポラロイド写真にわざわざ撮って、証拠として残すんですね。大麻検査は簡単なキットがあって、三種類の薬品を順番に混ぜて、葉っぱをそれに漬けるとすぐにわかるようです。うーん、これは将来漫画のネタに使えるかも。

葉っぱを試薬に入れて振ること数分、大麻だとなんでも色が紫色と茶色の二層に分離して反応するのですが、インドのチャイが反応するわけもなく。検査官のお兄さん、明らかに焦っています（笑）。
「念のため、あくまでも念のため尿検査もお願いできますか？」
そんなに麻薬の売人に見えるのかな？　それとも意地か。しかし、昨日は試合が近い道場仲間と、けっこうハードな本数をこなして汗ダクダク。しかも、ゴールドジムの中にあるサウナでたっぷり汗をかいて、帰りの電車でビールを飲もう！としていた矢先。身体がカッサカサです。検査しようにも尿が出ない。まさか警察にビールを要求するわけにも行かず（笑）。


　なんとか絞り出したのですが、こちらも尿を入れる前と入れたあと、ポラロイド写真で記念撮影。
「スイマセン、漫画のネタになるかもしれませんので、検査で問題なかったらそのポラロイド、記念にもらえませんか？」
「ダメです（キッパリ）」
練習後のせいか、コッテリと黄色い尿がちょっとだけなんとか。尿は署名した帯封のシールを貼って、その上拇印を三箇所に押捺して、中身がすり替えられていないことを自分で確認。警察の中の人も大変だなぁ。やっぱりここまでやらないと、尿をすり替えられたとか警察の陰謀だとか、裁判で言い張るやつとかいるんだろうなぁ。

「ところで風邪薬の麻黄にもアンフェタミンに近い成分が含まれていますけど、それで誤認逮捕とかあるんですか？」
「なんでそんなこと詳しいんですか？（疑いの眼差し）」
「あ……いや、スポーツ関係の仕事もしているので、ドーピング関係はけっこう勉強してるんですよ」
「過去の事例では、そういう事はないようですよ」
「日本の科捜研は優秀ですね」
「沢口靖子さんのような美人はいませんけどね」
すべての作業が終わったのが12時35分。西武線の終電が12時45分ですから、もう間に合いません。かくして、巣鴨署の警察官は土岐を自宅近くまでパトカーで送迎するハメになってしまいましたとさ。小一時間パトカーでかっ飛ばし、警察官と楽しくおしゃべり。うーむ、いい経験をしました（笑）。

ところで、最近のパトカーはカーナビにカメラがついているんですね。カメラは車を追跡するときにナンバーとかを撮影するためだとか。それと、カーナビに連動してPDAもついていましたね。詳しくは教えてくれませんでしたが、走行の記録とかをこっちに残してるんでしょうかね。パトカーを私用で使わないように（笑）。夜の巣鴨署は、通路とかの電気が消されていました。経費削減のため、部屋の電気はともかく、通路は消してあるんだとか。この不況の折、公務員も大変ですね。結果的に土岐をパトカーで送った経費の方が高くつきそうですが。しかし、そんなに怪しげに見えたんだろうか。偶然チャイの葉を持ってる自分も自分ですが（笑）。