昭恵夫人らの証人喚問求める…近畿の議員54人
森友学園に国有地が格安で売却された問題で、近畿2府2県の地方議員54人が17日、学園の籠池泰典理事長が「安倍晋三首相からの寄付として昭恵夫人から100万円を受け取った」と証言したとされることを受け、昭恵夫人らの証人喚問を求める申し入れ書を衆参両院議長宛てに郵送した。
申し入れは、国有地売却額を非開示とした財務省近畿財務局の決定取り消しを求め提訴した木村真・大阪府豊中市議らが呼びかけた。要望書は、敷地内のごみの撤去費8億円が土地価格から値引きされた経緯は不透明だとして、土地売買契約時の理財局長や近畿財務局長の証人喚問も求めた。
一方、全大阪労働組合総連合(大阪労連)などは17日、地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委)を設置し、森友学園を巡る問題への府の関与を調べるよう府議会に要望した。百条委は証人を強制的に出頭させることができ、虚偽証言には罰則もある。【米山淳、武内彩】