保護されている3きょうだいの子ダヌキ=6月15日、福井県自然保護センター
子ダヌキ4匹が6月上旬から、福井県自然保護センター(大野市)で保護されている。「クゥンクゥン」とかわいらしい鳴き声と、つぶらな瞳に同センターの職員もメロメロの様子。4匹とも食欲旺盛で元気に過ごしていて、夏の終わりに山に放す予定という。
保護されているのは、6日に福井県南越前町の男性が滋賀県彦根市の側溝で保護した3きょうだいと、5月下旬に福井県あわら市中浜の側溝にいた別の1匹。いずれも生後1カ月未満とみられる。
タヌキはイヌ科で、ドッグフードや犬用のミルクが与えられている。あわら市で保護された子ダヌキは子犬と間違えて持ち帰られ、しばらく気付かずに飼われていたという。現在、体重は3匹が400グラム前後、1匹は約280グラム。
同センター鳥獣管理員の伴紀好さんは「4匹ともよく寝て食べるし元気。赤ちゃん言葉で話しかける職員もいます」と目を細めていた。一方、「今回は良かれと思った人が拾ったが、そっとしておけば夜になって親が来るはずなので、むやみに連れ帰らないで」と呼び掛けていた。