拡大を続ける音楽フェス市場/ぴあ総研が調査結果を公表

2016年06月30日

ぴあ総研が、毎年行っている音楽フェスの市場動向に関する調査結果を公表しました。
 
本調査では、音楽ポップス分野のフェスティバル形式(同時間帯に複数アーティストが出演する形式)のイベントのチケット販売額を推計し、音楽フェス市場規模を算出しています。2015年1月~12月に開催されたイベントが対象。
 
調査結果は以下のとおりです。
 
■ 2015年の音楽フェス市場規模推計
2015年の音楽フェス市場規模は222億円。前年比2.1%と順調に成長。また、動員数につきましては、234万人と、前年比20.2%増と大幅に上昇しています。
 
2015年は、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」、「SUMMER SONIC」、「FUJI ROCK FESTIVAL」といった主要フェスの動員数が軒並み増えたのに加え、レーベルやアーティスト主導型の新たなフェスも定着してきています。
 
特に、EDMフェスの公演数と動員数が飛躍的に伸びたことが、市場拡大につながりました。EDMフェスは、2014年に初開催された「ULTRA JAPAN」が開催日数を増やし4万2千人から9万人へと動員数が倍増したほか、「Sensation」や「Electric Zoo Beach Tokyo」などのフェスも初開催されました。
 
音楽フェス市場は、“飽和状態”と言われながらも、新陳代謝と多様化を進めながら、拡大を続けています。2016年もこの上昇トレンドが続いていくとみられます。
 
ぴあ総研フェス市場規模データ20160624.jpg
 
なお、ぴあ総研では、2000年からライブ・エンタテインメント市場調査を継続しており、日本で唯一のライブ・エンタテインメント市場全体を捉える統計調査として信頼をいただいております。2011年からは、その主旨に賛同する業界団体・企業によって構成される「ライブ・エンタテインメント調査委員会」が同調査の実施を引き継ぎ、ぴあ総研が同委員会から委託をうけて行っております。2015年のライブ・エンタテインメント市場全体の調査結果につきましては、『2016 ライブ・エンタテインメント白書』としてまとめて、9月に公表の予定です。