15日
12時55分
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北朝鮮で出国禁止のマレーシア大使館員の家族「早く帰国を」
金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件の影響で、北朝鮮から出国を禁じられているマレーシア大使館職員の家族がJNNの取材に応じ、職員らの早期帰国を訴えました。
クアラルンプール市中心部から車で3時間の街に住むコマラさん。北朝鮮が国内に滞在するマレーシア人の出国を禁止した今月7日を最後に妹からの連絡が途絶えたといいます。
「妹が最後に家族に連絡してきたのは、先週火曜日(7日)です。『元気で問題ない』と言っていました」(大使館職員の妹をもつ コマラさん)
妹のニルマラさんは3年前、北朝鮮のマレーシア大使館で働き始めました。家族思いで、頻繁に連絡をしてきたといいます。しかし、正男氏の殺害事件をめぐって、マレーシアと北朝鮮の対立は激化。大使館職員ら9人が北朝鮮に足止めされたままです。
「外務省から数日前に妹は大丈夫だと連絡がありました。9人は大使館の中にいるということで、誰も手出しできません」(大使館職員の妹をもつ コマラさん)
北朝鮮側は9人の出国条件として、マレーシア警察が行方を追っている二等書記官ら2人を出国させるという、いわば「人質交換」を求めているとも報じられています。
マレーシア政府は近く、北朝鮮側と公式協議を始めるとしていますが、難航が予想されます。
「一刻も早く事態が収拾してほしい。無事に帰ってきてくれるだけで十分です・・・」(大使館職員の妹をもつ コマラさん)
(15日10:54)