2017.03.17 Fri posted at 17:53 JST
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(CNN) 米国が第2次世界大戦終結から約20年の間に実施してきた核実験の記録映像の一部が機密指定を解除され、ローレンスリバモア国立研究所がインターネットで映像を公開した。
米国は1945年から62年までの間に210回の大気圏内核実験を実施し、何台ものカメラを使って実験の映像を記録してきた。
そうした映像を管理してきたローレンスリバモア国立研究所は、推定1万本のうち、約60本をデジタル化してユーチューブで公開した。
古くなった映像をデジタル化するプロジェクトの責任者、グレッグ・スプリッグス氏によると、映像を記録したフィルムは傷みが激しく、腐敗が進んで使い物にならなくなる寸前だったという。
極秘状態で保存されていた記録映像のうち、これまでに分析が済んだのは約500本。現代の技術を使って解析の精度を大幅に高め、新しい発見もあったという。そうした情報は、今後の兵器物理学研究に役立てたい意向。
今回のプロジェクトの目的は、米国が万全の備えを固めながら、二度と核兵器を使わずに済むようにすることだとスプリッグス氏は言い、「こうした歴史と兵器の威力を目の当たりにし、どれほどの惨状をもたらすかを見せつけられれば、恐らく使用を躊躇(ちゅうちょ)するだろう」と話している。
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