ネット通販の宅配便。住所に”不在時の処理”を書くのは是か非か。
Amazonとかをよく使う人に知って欲しいこと。ネット通販の住所欄に、不在時の処理について一行書いておく。
”玄関先に置いてください”でもいいし、”○○センターに受取に行きます”でもOK。これだけで配達員の再配達の手間を減らせます。 pic.twitter.com/rbe0J06duz— フィリア (@Fi0a) 2017年3月16日
私のツイートです。
先日、私が投稿したライフハックツイートです。この度は多くの反響を頂き、ありがとうございました。数千飛ぶリツイートは久々でしたが、いわゆるクソリプと呼ばれるものは少なく、賛成反対双方の意見をいただくことができ私自身の考えを深めるきっかけになりました。
その中で、この様に良かれと思って行っていることが思わぬ不足の事態を招いてしまうことがあり、配達員もしくは双方に不利益をもたらしかねない行為であるとの指摘がありました。
この記事は、そういった様々なご意見を頂き、私なりの最終的な意見と、頂いた意見をまとめることを目的としています。落ち着いた頃に、追記という形で編集をする可能性があります。よろしくお願いします。
2017/03/17 11時 記事を作成
2017/03/17 12時 時間指定に関して追加
事の発端
私はかなりのAmazon.co.jpヘビーユーザで、月に数回の頻度で幾つかの荷物の注文をしています。
特に、高い買い物をする場合はAmazon.co.jpの場合初期不良の場合の交換がかなり楽なので、よく利用します。また、品揃えも豊富なのでその点でも利用する機会が多いのは事実です。
そして、私自身の生活が不安定で次の日の日程がわからないということがしばしばあり、そのたびに再配達を依頼しなければならない結果になってしまっていました。
そこで始めたのが住所に不在時の処理を記入するという方法です。この方法で、高価な内容物でない場合には玄関先に置いてもらうようにしていました。
本日もこの方法で荷物を受け取った話を友人とした時に”初耳だ”と言われ、なんとなく周知の目的でツイートしたのが事の発端です。
不在時処理を書くことで得られる利益
ツイートへの反応では、Win-Winの関係であると評価する声が多くありました。
確かに、利用者は配達を気にすること無く外出や入浴、トイレができます。配達者は”再配達は不要・玄関先に置いてください”という利用者の意志が的確に伝わるので、それに従えば再配達しないまま配達を完了することができます。
そして、私のように配達者への申し訳ない気持ちを抱えている人にとってもこの方法は大きなメリットです。
現在も、公共施設に受取ロッカーを作るなど再配達を減らすための工夫がされているのに同じく、再配達で生じるエネルギーは無視できないものになっています。
この記事でも、燃料や料金の問題、そして何よりドライバーの仕事量について指摘がされています。
再配達がなくなれば、20%の仕事を削減できます。20%の人材を採用するのはたいへんです。ヤマト運輸さんの再配達は、1枚の不在票につき3回運ぶ場合もあり、宅配ドライバーさんの体感値では、仕事の3割から3割5分がこれだそうです。
責任と利便性
一方で、盗まれてしまう可能性や保証の有無などを指摘する意見もありました。この様に記載をした上で盗まれてしまった場合でも、配達員の責任になってしまい、賠償義務が生じると云います。
確かに、センター止めでない場合、一時的とはいえ外部の人間が簡単に荷物を持っていくことが可能です。
このツイートについて語られた多くの指摘は、そういったことが起きてしまった場合、結局は配達者の責任になってしまうと言った主張でした。
私の場合、盗まれても数千円の損が生じるだけで宅配業者に損害賠償請求をしようなんて思ったこともありませんでした。私はAmazon.co.jpの住所を場合によって使い分けていますし、内容物が高価なものの場合、以前と同じように再配達の依頼をします。
そもそも、Amazonから発送された時点で住所にこのような記載をしていて、それが盗まれた場合に利用者は損害賠償請求をできるのでしょうか。悪意のある利用者が、ポストに”只今外出中、玄関先に置いてください”と書いて、あとでそんなものは知らない書いていない。人に届けなかった貴方の責任だと言うのとは違います。Amazonのアカウントを操作できる本人の意思表示なのですから、そう言った詐欺はできないものだと考えていました。
しかし、私に指摘をしていただいた方にDMでお話を聞いたところ、下記のような事例があった答えをいただきました。匿名と引用不可を希望されているので、要点のみを記載します。
- 電話で自宅前に置いて欲しいと客から要望があった。
- その後、同客から紛失したとの連絡が入り、中身は数十万のブランド衣類。
- 詐欺の可能性を考えたが、証拠が無いので賠償をしなければならなくなった。
この様に、電話という確実な意思表示をした上でも賠償請求をする客はいて、輸送会社としては断ることができないのが現実ということです。
“不在時の処理”を書くのは是か非か
上記を踏まえて、私一個人の考えとしては”今の時点では基本的に不可”という結論です。というよりも、是か非で済まされる問題では無いのだなと感じました。
このライフハックを使用するにあたって、荷物が盗まれても、置いてくれなくても、文句を言われても大丈夫な人であれば、事前の配達員に相談した上で自己責任で使ってみることもできます。今となっては推奨はしませんし、最終的には仕組みやルールなどではなく人と人の問題です。
もし自己責任でも使ってみる場合、Twitterで言われているように”○○時ごろから在宅”などと書くことで、不在時には持ち帰ることができるので、それもまた配慮の一つなのかな、と個人的に思います。
しかし、上記のことを守れない人は、今まで通り再配達をお願いするか、公共の宅配ボックスを利用してください。
私の主張とまとめ
今回の一件で、荷物に責任を持たずとも無人で受取をしたいと言う人は一定数いらっしゃると感じました。当初、あのツイートはただの私が使ってるライフハックの告知に過ぎませんでしたが、RT数とともに、再配達に対して良いイメージを持っていない人がこんなにも大勢居ることに驚きました。
この件で、今の時点で多くの人が納得できる解決策は無いと言っても過言ではないでしょう。Amazon.co.jpにはすべての人に時間指定を可能にさせる工夫が必要ですし、運送会社にはツイートのような需要に対応できるルールの整備が求められると思います。
特に後者の”ツイートのような需要に対応できるルールの整備”は実際に日本郵便が指定場所配達という名目で制度化しています。この場合、何かの入れ物が必要ですが宅配ボックスとは違い設置に費用もかからないため、利用者にとっても使いやすいと感じます。
しかし、日本郵便の指定場所配達の場合、この制度を利用すると賠償責任がなくなります。賠償を必要とし、再配達をしてほしいものでも家の外部に放置されてしまうため、結局のところこの制度を利用しても”この荷物は再配達をお願いします”なんて書かなければいけなくなってしまうかもしれません。
そして、このツイートで不利益を被ってしまった配達業者の方がいらっしゃいましたら、この場でお詫びをさせていただきます。また、Twitterでたくさんの指摘をいただきました。中には誹謗中傷もありましたが、多くの意見はとても参考になるものでした。ありがとうございました。
ネット通販の利用者とその荷物を宅配する人で柔軟な取り決めができるのが、一番の理想です。注文の際に、荷物に対する一切の責任を追わないことを明記し、玄関先に置いてもらう、そういうことが可能になって欲しいと私は思います。もし、運送会社の担当の人がこの記事をご覧になっているなら、ぜひご検討ください。
だって、特殊なケーブル一本のために何回も往復していただくのは申し訳ないですから。
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