1/1
死んでいるか生きているかも判らない状況。
さて、のびたは家出した。理由が知りたい。
理由:ほかの人に虐待される。
のびた
「虐待は悪いことだよね」
どらえもん
「いや。いいことだ。」
のびた
「貴様だけは俺のみかたしてくれるとおもってたぜ。しかし貴様は裏切った。」
どらえもん
「僕は一般論をいっているだけ」
のびた
「何が一般論だ。どこの国のどの時代の一般論だ。お前に何がわかる」
どらえもん
「戦争が強い民族の一般論だ。相手を虐待しない民族は負けて淘汰されてるだろう」
のびた
「このたぬきやろうめ」
どらえもん
「そのまんまじゃないか」
のびた
「僕は家出する」
どらえもん
「わかった。ではこれを渡そう。
キャンピング・カプセル。これは家を作り出す道具。あとこれを飲め」
のびた
「なんだこりゃ」
どらえもん
「これは警報装置。貴様のことだ。どうせキャンピングカプセルを、奪われたり壊したり亡くしたりする
はずだ。そのとき路頭に迷わないように、わが元へ戻れる道具だ。これは貴様の体内の温度が
平熱より一度減少した場合に強制的に発動する」
のびた
「どういう状況だよ。能動的には使えないのか?」
どらえもん
「お前が死に掛かる状況だ。能動的でいいのか? でもお前が一撃で失神させられると能動は
不便になる」
のびた
「まあそうか。僕の死に掛かることなど、日常茶飯事といえよう」
彼はでかけた。こんな経緯で。
のびたは裏山にキャンピングをたてた。工事野郎がやってきた。
工事
「邪魔だ。」
のびた
「ここの所有権は僕にあります。なぜなら僕が家を始めて建設したからです。」
工事
「知るか。」
彼らは無理やり工事を開始した。
のびた
「熱戦銃があればなあ」
彼はふもとにたてた。山のいただきではなく。ここは誰もこなかった。
さて、このたびは、彼は死ぬことはないだろう。
おおたはらし。
のびたは、完成すれば、しずかを呼ぶことにしていた。彼は手紙を書いてからポストへ投函した。
私ののびたのなんぱ方法。
のびた
「家を新造したので、ぜひ遊びにきてください。じゃいあんはつれてこないでください。
なぜならこの家は僕が暮らすだけではなく、あなたを伴って暮らすためのものでもあるからです。
なのでぜひ見にきて下さい。じゃいあんと一緒には暮らしません。もっともじゃいあんが自宅を
捨てるとも思えませんが。あなたにしてもそうかも知れませんが。しかし僕は、あなたを口説かなければ
気がすまないので、この家という財産を見て驚いてください。」
のびた
「こんなんで来るもんなんかね。しかも小学四年の設定のはずだがなあ。原作では」
返答
しずか
「概観を見にいきましたが、立地が微妙なのでだめです」
のびた
「ちゃんと返事をくれるだけマシだ。」
彼はどらえもんに能動的に再会しにいった。
のびた
「どらえもん、しずかちゃんがキャンピングカプセルの概観が微妙だとおっしゃってるんだが」
どらえもん
「装飾すればどうだ?」
のびた
「あと食事代で金がそこを尽きた。ぐるめてーぶるかけをくれ」
どらえもん
「家に戻って食えよ。裏山に作ってたんだろう」
のびた
「どうして。まあどうでもいいそんなことは。まあ確かにそうか。
でも家に戻ればママにどやされるじゃねえか」
どらえもん
「お前Mだから別にいいだろ」
のびた
「Mじゃねえよ。予定されたつっこみだろ
Mだったらいくらおこられてもにげないだろ」
Mなんて存在しない。
のびた
「しのごのいわず寄越せ」
どらえもん
「わかったよ畜生。」
彼は渡した。
のびた
「恩にきる」
どらえもん
「おい。それめっちゃ高いんだぞ。なくすなよ。なくしたらお前どうなるか。
そうだな。なくさないように保険をかけよう。それが貴様の身体から離れたとき、強制的に
僕の手元に転送されるような装置を君にまた飲ませる。」
のびた
「またかよ」
どらえもん
「そうだ」
飲ませた。
のびた
「常にこれもってなきゃだめなのか」
どらえもん
「そうだ。おけばその瞬間なくなる。僕の道具の作用がなくても。君は置いた場所を忘れるに
相違ない。」
のびた
「いや覚えてる」
どらえもん
「うそだうそだ!」
のびた
「ふん。」
どらえもん
「現金に換算すると、三万円はするんだぞそれ」
のびた
「へえ」
どらえもん
「おい! まじめに」
のびた
「うるさいやつだ。とにかく礼はいっておく」
どらえもん
「少しは逆に僕に何か貢献すればどうだ? え?」
のびた
「そうだな。頭をなでてやるとかだな」
どらえもん
「おまえしばかれたいのか?」
のびた
「仏の道を目指すようにいうとか」
どらえもん
「おい。僕の頭に着目してから適当なことならべてるだけだろ」
のびた
「ないな。しいていうなら、お前の生きる目的となれるところかな」
どらえもん
「恐ろしいことを。確かに僕はロボットだが、別に君じゃないやつの面倒をみたって
かまわんのだぞ。たまたませわしが僕を購入したから、君の元へ来たわけだが」
のびた
「みなまでいう必要などない。お前をせわしがなぜ購入したか考えてみろ。
金がなかったからだ。お前は安売りされたのだ」
どらえもん
「図星だ」
のびた
「だから僕みたいな底辺人間の世話をやらされることになったんだ。元はといえば
君の資質が作用して僕らを引き合わせた。だからこれは君の運命で君の罪で君の業で
君に一番フィットした仕事なんだよ」
どらえもん
「むかつく。学校の能力評価制が間違ってるとしかおもえん」
のびた
「君あれだろ。ぱにくると、間違えた道具しか出さないじゃないか。あれは大きいマイナスポイントだよ。
主人を危険から守れないからね。」
どらえもん
「そこは大きな失点か。しかしひとつだめなだけで他までなくするような評価制度は
だめだ! 長所を伸ばさないとだめだ!」
のびた
「うん。主人を暗殺するようなロボットは不良品だものね。お前はしないだろ。」
どらえもん
「君には暗殺される価値もない。」
虐殺されるケースはありえるが。
のびた
「君はそういうことはしないから確かにそこは評価されるべきだよね。
どらえもん。ひどいことを散々いったが、君は本当に僕の役に立ってくれている。
だから消えるなどいわないでくれ」
どらえもん
「じゃあ何かよこせ!」
のびた
「僕には金がないから、どらやきを与えることすらできないよ
せわしに交渉ならできるかもしれない。ぜひやらせてくれ」
かれはせわしにはなした。
のびた
「どらえもんにもっと、どらやきをあたえてやってくれ」
せわし
「わかった。送金をやや増やそう」
のびた
「あとはママにもいうべきだな
ママ、どらえもんに」
ママ
「あんたかえってたの」
のびた
「ぼくはともかく、というのもどらえもんさえいれば
さほど問題おきないから、でまま、どらえもんが
もっとどらやきをくれないと、きえるとかほざいているから
彼にもっとどらやきをあたえてやってくれ。一度につき一個ふやしてくれ」
ママ
「まあ別にそれぐらいならいいけど」
のびた
「ではでかけてきます
どらえもん、僕だって少しはやくだったじゃないか」
どらえもん
「そうだな。あとはテストの点をあげてくれ。もし君が上達すれば
僕の報酬も少しは増えるはずだ。というのも、君がレベルアップすれば
せわしの生活が勝手に豊かになるように、できているから」
のびた
「いじめられないにはどうすればいいんだ?」
どらえもん
「殴ればいいんじゃないか?」
のびた
「いや、逆にやられるだろ」
どらえもん
「不登校になればいい」
のびた
「せわしの生活レベル下がりそうだな」
のびたはしずかに相談してみた。
のびた
「いじめられないにはどうすればいいとおもう?」
しずか
「引っ越すとか?」
のびた
「僕はそれで今キャンピングやってるんだ」
しずか
「同情するわ。私いじめられたことないから、あれだけど」
のびた
「そうか。そんな君が大好きだ」
のびたはじゃいあんに交渉してみた。
のびた
「じゃいあん。僕を今後一切なぐるな。」
じゃいあん
「断る。俺はお前を殴るために生まれてきたんだ。今もほら、理由なくこぶしが
お前の顔面を狙っている」
のびた
「お前は自分の母親を殴るべきだ」
じゃいあん
「不可能だ。彼女は僕、ではなく俺をたこ殴りに毎日するんだ。不可能なことを
実現させるより、運命に従いお前を殴る」
のびた
「お前には自己を克服するための自我が」
じゃいあん
「確かに今の俺には自我はない。だから目標が必要だ。それは殴る!」
のびた
「弱者をいたぶることには意味はない。」
じゃいあん
「ある!」
殴った。
のびた
「おいじゃいあん。熱戦銃って知ってるか? 戦車を破壊するらしいぜ。
どらえもんに頼もうかな。僕に使わせてくれるよう」
じゃいあん
「調子にのるなよ。のびたの癖に。」
のびた
「お前も母親に虐待されてる分際で、僕のことをよくも弱者よばわりできたもんだ。
お前は母親を永久に克服できずにみじめに腐って死ぬだけの汚物だ」
じゃいあん
「おい。いい気になるなよ。事実をそのまま言えばいいってもんじゃない。
お前は俺に腕力で負けてるんだ。ついでにテストの点でも。」
のびた
「お前は母親との戦いを放棄している。くずやろうだ。永久にそんな人生しか歩めないなら
自殺したほうがましだ」
じゃいあん
「・・・」
原作のじゃいあんなら殴るだろうが。
じゃいあん
「貴様のいうとおりだ。」
のびた
「じゃあ母親を殺してその臓物でも僕の元へ持ってくるんだな」
じゃいあん
「ああそうだな。ただし刑務所にはいりたくない。」
のびた
「はいれ。毎日うみの親に殴られるのと、刑務所で刑務かんにはらぱん受けるのと
どっちがいいか考えてみろ。」
どっちもいやだ。
じゃいあん
「俺もお前のような道具を使って逃げ出したい」
のびた
「そうか。じゃあ金をよこせ。金だ金。そしたらキャンピングカプセルを
お前に譲与するようにどらえもんにかけあう」
じゃいあん
「貴様のを寄越せ!」
のびた
「おっと! 俺を殺したらもう永久に追加の道具は手に入らないぜ。
あと殺される前に何かで殺すか、通り抜けフープだかでブラジルへ拉致ってやるぜ?
そしてから後悔しろ」
じゃいあん
「この悪徳やろう」
のびた
「善意で提案してるんだ。お前に渡す必要などこれっぽっちもないからな。
もし金が用意できないんなら、代わりの交換物を用意できなきゃならん。
それが人付き合いだ。お前は何か価値を提出せねばならん」
じゃいあん
「この野郎。」
のびた
「さあ寄越せじゃいあん。なにかを。なにかを得るには
何かを譲り渡す必要がある。判れ。」
これはどこでも遵守されるわけではないが、このケースではそう。
なぜならのびたのほうが優位だから。
一方的に剥奪するものは多いが、それはルール違反だ。でもそれは通例だったりする。
でものびたがそれに反する理論を携えててても別にかまわんだろ。平均以下なわけだから。
じゃいあん
「金を渡す。」
のびた
「安直だがいいぞそれで。僕も安直な道しか選べない」
じゃいあんは、家の金を盗んで、計一万円渡した。
のびた
「おいどらえもん、キャンピングカプセルをじゃいあんが、一万円で購入してえらしい」
どらえもん
「マジかよ。一万円か。キャンピングカプセルは、一個丁度9000円するんだ。
いいセンスだ。よかろう。渡そう。」
のびた
「じゃいあん。使ってみろ。」
じゃいあんは使ってみた。
じゃいあん
「おお。」
のびた
「いま、初期不良がないかチェックする。中に一緒に入るぞ。」
入った。
のびたは大体内装を見て回った、外側から蹴り飛ばして、強度を確認した。
のびた
「これ以降、よっぽどのことのない限り、返品はうけつけねえ」
じゃいあん
「よかろう。貴様のチェックに不審な点は今のところ見当たらないと考える。
だがしかし、致命的欠陥があれば、そのときは訴える。なんであろうと。」
そう。仮に契約書にサインしていても訴えるべきだ。
のびた
「じゃあな。」
彼はうらやまへ戻った。それから、どこぞの山奥で、ダムになる予定の地が
がら空きであるとの情報を得て、そこへどこでもドアを使っていった。
のびた
「ここには誰もいない。だから来るんだしずかちゃん」
手紙にはこれだけ書いてあった。
しずかが返答を出したときには、もうダムに其処は沈んでいた。
のびた
「おいどらえもん。水上に住む必要があるんじゃないか?」
どらえもん
「のびた。お前は海洋民族なのか? 海が苦手な人種は海上では病気で死ぬぜ?
鎌倉幕府と戦争したモンゴル人のように。鎌倉幕府との戦死よりも、海の上での
環境に耐えかねた、病死が勝ったんじゃないか?」
のびた
「ちっつ。なぜ僕は日本列島にいまいるんだ? 意味不明だ。」
アイヌは海洋民族だと思われる。朝鮮民族は、半島に好んで住んでいる民族だ。
あとはハプログループcである。これらはアボリジニやツングースに含まれてるはずだ。
ハプログループcは、船を使うことができなかった民族だと、拡散経路が言っている。
ハプログループc1は、氷河期に、ユーラシア大陸と、黄海経由でつながっていた日本列島に
陸路で入ってきている。のびたがその子孫であれば。
ツングースといえば、満州族である。満州族が一番活躍できていたのは、清王朝のときで、
大日本帝国中に、漢民族に奪還されてから、今に至るまで、死んでいるのか生きているのかも
わからないような状況である。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。