高学歴で大手企業に勤めている段階から、ベンチャー企業への転職はおすすめしないと主張している。ベンチャー企業に転職して成功する人と違いについて本記事で深堀させていただきたいと思う。
- 高学歴で大手企業で活躍できている人材であればベンチャーでも必ず成功できる
- ベンチャー企業に転職しても失敗しない方法
- ベンチャー企業の幹部ポジションは大企業や外資の転職組が占めている
- タイプ別選ぶべきベンチャー企業のフェーズを考える。
- 「ベンチャー転職」で成功している人の特徴
- 家族とも相談を
- ベンチャー転職のためのサイト
高学歴で大手企業で活躍できている人材であればベンチャーでも必ず成功できる
実は優秀な方であればほぼ100%ベンチャー企業でも成功できるというのが私の持論だ。大手企業からベンチャー企業に行き失敗している方の多くは、そもそも大企業で活躍していなかったからというのが原因になる。
三菱商事、トヨタ、野村証券、三井不動産で同期、部署内一位の人が転職するという事例は残念ながらほとんど聞かない。大企業は裁量権がないというものの、トップオブトップの人の言うことに関しては会社側は聞いてくれるのだ。大企業は人が多すぎるのでいちいち全員のわがままを聞いていたら対応しきれないので、本当に本当に優秀な一部のわがままだけを聞いて、スタープレイヤーに逃げられないようにしている。
万が一にも彼らが辞めようとしたら、あらゆる手法で引き止めをしてくる。よって、転職を大手企業からしている地点で上位1%以外の人間であることがわかる。もちろんCOOのポジションや、CFOのポジションで転職する方は元々の会社でも非常に活躍していた場合もある。
裁量権がないといって転職した人は裁量権を獲得できなかった人だととらえても問題ない。同期の最も優秀なやつはあなたの知らないところで特別の待遇を受けている(金銭的な特別待遇は日系大手では少ない)
もし仮に、超優秀な人がベンチャーにいったら、前職のように活躍するスタープレイヤーになるので、会社はまた超優秀人材のためのシフトになるだろう。それが売上や会社の成長になるので。
ベンチャー企業に転職しても失敗しない方法
転職しても失敗しない方法は大企業にい続けることだ。ベンチャーに転職して活躍しようと考えるまえにまずは現職で活躍する方法をとにかく考えてほしい。ベンチャー企業にいっても、外部環境が悪くなり、予算の制限からますます裁量がなくなる可能性だってあるわけだ。大企業でもベンチャーでも、社内やステークホルダーをうまく巻き込み動かしている経験が必要だ。
そのため、ぜひ大企業で満足の行く結果を一つだけでもいい、あげてほしい。その経験をもってベンチャーにうつればいい。
ベンチャー企業の幹部ポジションは大企業や外資の転職組が占めている
ベンチャー企業の幹部ポジションを見ていると、結局、大手の事業会社や外資系企業の転職者がやってきていて、内部昇進はなかなかできていない。ベンチャーは2倍成長といっていながら、実は、マッキンゼーで7年やったほうがいいポジションについている現状がある。そのため機が熟したタイミングにこそベンチャー企業にうつるべきなのである。
タイプ別選ぶべきベンチャー企業のフェーズを考える。
1.入社3年未満の転職
入社3年未満の場合での転職は、ベンチャー企業であればどこへでも行っていい。しかし、入社3年未満だと貯金がそれほどないだろうから、給料がでなくなるベンチャーはできるだけ避けたほうがいい。
アップサイドのリスクをとりにいく!ということを言っている人がいるが、その場合は、自分で起業するか、創業メンバーの取締役として参画してほしい。大手企業をやめたにもかかわらず中途半端なポジションではいり、給料も月給20万では生活がとたんに厳しくなる。
現実的なことを言うが貯金はとても大事で一生暮らせるほどの金がない限り、常にお金の心配はしておくべきなのだ。
入社3年未満はベンチャー転職で給料もそこそこでるのであれば、柔軟な思考力と行動力、適応力があればそれなりにやっていける。しかしその場合は、これまでのキャリアはリセットされ、「元○○商事の人も弊社にジョイン」といった広告塔にしか利用されない。当然だが、広告費はあなたには支払われない。
入社3年未満で転職することは、それなりに難しいということを理解しておいてほしい。先述のとおり、外コンにいたほうが、ベンチャーの幹部ポジションが手に入りやすいのは自明だろう。
一方で、クラウドワークスのような会社はしっかり内部登用に近い形で昇進しているのであのようなベンチャー企業が増えるのであればもっとベンチャーに飛び込む若者がふえると思っている。
2.入社3年目~5年目での転職
このタイミングでベンチャーに行く場合は、少額ながらストックオプションもあてにできる。マネージャーポジションを掴みにいく転職にしてほしい。そのためには、従業員50名~従業員200名程度のベンチャーに行くのがよい。
個人的におすすめするのが、売上がたちめちゃくちゃ成長している企業だが、優秀な人材がそれほどおらず、一部の経営陣の戦略を実行する営業部隊が従業員の多数をしめているところだ。
こういった企業は、仕組みが優れているため今後も伸びるが、マネージャークラスの人材が不足している。あなたがそこに入れば活躍する機会を大きく得ることができるだろう。
マネージャークラスのポジションというのは、そうやすやすと手に入るものではないが、マネージャー人材が不足している企業は、大企業出身者ならなんとかしてくれるという「幻想」を抱いているのでその幻想をうまく利用してポジションを得られるとよい。
ポジションさえ得られたらこっちのものだ。入って死にもの狂いでがんばろう。うまくいけば、執行役員、役員となれ、金銭的にも報われる可能性がある。
もちろんいきなりマネージャーになって失敗する場合も非常に多い。しかしマネージャーでの失敗は肥やしになるため気にせず次にいこう。3~5年目で管理職を経験できることのほうが人生においては大きい。
200名以上のベンチャーになると、3~5年目でマネージャーポジションとしていきなり入るのは難しくなるので企業サイズの判断を誤らないようにしてほしい。
3.入社6~10年目での転職
少し幅が広いが入社6~10年目のベンチャー転職は最もおススメしない。現職にあと少しに残れば、管理職ポジション、裁量も大きく拡大して、年収も伸びる時期である。この時期にベンチャー転職してあるのが、「残っていれば○○円もらえていたのに」と後悔するパターンだ。若い間は年収開きも少なく、覚悟して飛び込んでいるのでうまくいくが、中途半端なこの年齢は難しい。ベンチャー企業でもこの年齢の人は少ない印象だ。
転職するなら、すでに大きいDeNA、サイバーエージェントといったベンチャーにしよう。うまくいかなかったらリクルートに転職して徐々に大手ルートに回帰したらいい。
4.入社11年目以降での転職
事業部長か執行役員か取締役で転職をしよう。最高の裁量権をとりにいこう。一回取締役になってしまえば、後の転職も簡単だ。起業もしやすくなる。ちなみにLINEの元代表取締役社長の森川亮氏は入社11年目で日本テレビを退職して、ソニーへ転職、その3年後には、ハンゲーム(NHNジャパン、LINEの前身)への転職をしている。年収が半分になっての転職といっているが、このような転職で成功する人はそうそういないだろう。
森川氏は異色のキャリアだろう。素晴らしい起業家の1人だと思う。
「ベンチャー転職」で成功している人の特徴
ベンチャー転職で成功している人の特徴として、一社目に在籍しているときから本流の事業に携わるより、社内ベンチャー的なポジションだったり、いきなり海外にいっていたりとちょっと違う生き方をしている人は、辞めやすい環境にもあるし、辞めてからも「こんなものなら前職も同じ環境だった」となっている。
また、年収にこだわる人は経営者からもめんどくさく思われるので、金金いうのなら金融業にとどまっておこう。実家暮らしか、資産がそこそこある人は余計な心配がないので、給料が安くても数年はがんばることができ、結果的に数年後花開くという人を目にする。
すでにローンなしの持ち家のマンションに住んでいる人はうらやましい(個人的にうらやましいだけである)
家族とも相談を
ベンチャーに転職するのは家族が本当に心配する。出征にでも行くような目でみる母親や奥さんもいるそうだ。一言でいいから頭出しをしておこう。引き止められてやっぱ転職を辞めるのならその程度の気持ちだったということだ。
家族がいる場合は収入は致命的な問題になるので、気にしよう。
ベンチャー転職のためのサイト
ベンチャーのための転職を紹介する。ベンチャーは大手と違い情報も少ないので、本当に本当に吟味してほしい。転職エージェントか個人のツテで選考をしているとしても別のエージェントに「○○という企業はどうでしょう?」と聞いてみよう。
転職エージェントがネガティブなことをいったら、具体的に何が良くないか聞いて面接でその内容をぶつけよう。
以下、転職サイトをいつものように紹介する。ベンチャー転職に利用してほしい。
1.高年収ベンチャーを見たい方
2.人数規模が幅広く見たい方
3.ベンチャーというものをゼロから学びたい方
4.エンジニアならこちら
5.Facebookでお気軽に見たい方
以上だ。