普通の人は社会生活を送るうえで、ごく自然に2つのことを同時進行させることが可能です。
たとえば、話を聞きながらメモをとる、電話をしながら書類を見るなど、特に難しいことではありませんが、アスペルガー症候群の人の場合は、話を聞くときには「聞くことに」集中するため、同時にメモを取ることには困難を感じてしまいます。その結果、何をしたらよいかわからなくなってしまいます。
また、アスペルガー症候群の人には、複数の情報処理が苦手という脳の特性を持っているため、2つのことを同時に進行させることが必要になる仕事は不得手です。
ですので、アスペルガー症候群の人に指示を与えるときには、要点をひとつひとつ伝えて、順を追って達成させる必要があります。
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