竜東中学校では、今年度の学校教育目標のひとつに、テレビやゲームなどの時間を減らして生活を改善することで家庭学習を充実させ、学力向上に繋げることを掲げており、飯田市教育委員会が推進する「わが家の結いタイム」の家庭教育を充実させる取組とリンクして取り組んでいます。
9月2日、竜東中学校の体育館で、メディアが子どもたちに与える影響について親子で一緒に考える機会として、NPOこどもとメディア代表理事の清川輝基氏を招いて「〜キミは大丈夫?「メディア漬け」で壊れる子どもたち〜」と題して講演会が行なわれました。
講演では「テレビやゲーム機の安全性はいまだに確認されていませんが、長時間のテレビ漬けが子どもたちの脳や体などに多面的な発達不全をもたらし、子どもたちが『劣化』してきていることが調査でわかってきています。」とお話されました。テレビやゲームと長時間接触することで、脳の前頭葉の働きが低下し、感情や理性をコントロールできなくなったり、平面的なテレビ画面を見続けることで、物を立体的に捉える事が出来なくなっていることなどを、データの分析結果を交えて分かりやすく説明していただきました。
ほかにも、運動不足により、背筋(はいきん)が弱くなって重いものを持つと腰を痛めてしまったり、体を支える足の力が弱くなっている子どもたちが増えていること、また最近はテレビを見たりメールをしながら赤ちゃんに授乳するお母さんが増えており、赤ちゃんの心や体への影響について今後検証をしていく、というお話もされました。
また、最近の子ども同士の痛ましい事件や子どもたちの自殺が増えていることについて触れ、「『命のやりとり』について、現実とテレビゲームの世界との区別がつかなくなってしまったり、自分の命は自分で好きにしていい、と考えてしまう子どもたちが増えている」とお話されました。
最後に清川氏は「子どもたちには、テレビやゲームの世界ではなく、『温もり』を感じてもらうための経験をしてもらいたい」と締めくくられました。