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愛知「鶴舞」つるま?つるまい? 呼称の由来探るシンポ検討
「つるま」「つるまい」。二通りの読み方がしばしば混乱をもたらす名古屋市昭和区の「鶴舞」を、いっそのこと話題づくりに活用しては−。十五日の市議会で地名を巡る混乱が議論となり、市は二〇一七年度、呼称の由来を探るシンポジウム開催を検討する考えを示した。 「鶴舞」は、公園と小学校は「つるま」と読むが、JR中央線と地下鉄の駅名や住居表示は「つるまい」。同じ漢字だが、読み方が異なる。 市によると、読み方を確認できる一番古い例は一八八二(明治十五)年の「愛知県郡町村字名調」で、「東鶴舞(ヒガシツルマイ)」と記述がある。 ところが、一九〇九(明治四十二)年に市が公園名を定める告示で、鶴舞公園の読み方を「つるま」とした。以降に開設された施設名では、両方の読み方が入り乱れることになった。 由来は「水がよどんだ場所を指す水流(つる)の間」「多くのツルが舞い降りた土地」など諸説あるが、確定には至っていない。
この日の土木交通委員会でも、答弁に立った市職員が、鶴舞公園を「つるまいこうえん」と言い間違え、慌てて訂正する場面も。奥村文洋氏(民進)が「読み方の不自然さを、公園を知ってもらう宣伝に使えないか」と提案した。 鶴舞公園では一七年度、市公会堂と陸上競技場の大規模改修がある。今西良共・緑地部長は「かなり多くの市民が呼称に疑問を持っている。公園の歴史や文化を知ってもらうシンポジウムやフォーラムができればと思う」と答えた。 (竹田佳彦) PR情報
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