14日に慶尚南道統営のカキ加工工場であるヘファ水産で作業者がカキをむいている。このカキは米FDAの衛生点検が集中した蛇梁島周辺で採取された。 |
13日午後、慶尚南道統営市の慶尚南道水産技術事業所3階。「米FDA指定海域点検対応総合状況室」という案内が貼られたドアを開けて入った。記者であることを明らかにするとすぐある公務員が「インタビューは絶対にだめだ」とし顔を赤くした。この状況室は海洋水産部、慶尚南道、統営市、巨済市(コジェシ)、固城郡(コソングン)、国立水産科学院所属公務員と水産協同組合関係者ら40~50人が派遣されFDAの現場点検をサポートするために作った。
慶尚南道と統営市、カキ垂下式水産業協同組合側も「FDAの正式な要求により今回の衛生点検が終わる前にはいかなる取材にも応じられない」と口を閉ざした。
状況室関係者は「われわれも当日朝まで点検団がどこに行くのかまったく知らないほど徹底した保安の中で点検が行われた」と打ち明けた。こうした厳重保安の中で今年のFDA点検団は統営閑山(ハンサン)~巨済湾の1号指定海域と固城紫蘭(チャラン)~統営蛇梁島(サリャンド)の2号指定海域の陸上・海上汚染源管理実態と2015年の点検勧告事項(海公衆トイレ、家庭浄化槽、下水処理施設など)履行の有無などを集中点検した。
統営のある公務員は「FDA要員はしらみつぶしに隅々まで現場を点検しFDA点検団と同行した韓国の公務員たちが舌を巻いた」と伝えた。
米FDA、韓国統営でカキの衛生点検(2)