がんの在宅緩和ケア 支援センター開設へ 東京 港区

がんの在宅緩和ケア 支援センター開設へ 東京 港区
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自宅で療養するがん患者とその家族の生活を支援しようと、東京・港区はがんの苦痛を和らげる緩和ケアなどについて相談に応じる拠点施設を来年4月に開設することになりました。
日本人の死亡原因で最も多いがんの対策をめぐっては、がんの告知を受けた直後から家族も含めて、精神的なケアを始めるとともに、患者の体の苦痛を和らげる「緩和ケア」の体制を整備することが課題の一つとなっています。

こうした中、東京・港区は、白金台にある旧国立保健医療科学院の建物を改修して、その一部に「がん在宅緩和ケア支援センター」を来年4月に開設することを決めました。
支援センターでは、緩和ケアに詳しい看護師らを配置して自宅で療養する患者やその家族の相談に応じるほか、療養に適した料理を教える教室を開いたり、患者や家族どうしが交流する場を提供したりするということです。

このほか、港区では、来月から抗がん剤の副作用で髪の毛が抜けるなどした患者に、ウィッグなどの購入費用の一部を助成する制度を新たに始めることにしていて、区では、「がん患者やその家族の療養生活を向上するとともに社会生活を支援していきたい」と話しています。