大手キャリアから格安スマホ・格安SIMに乗り換えを考えている人たちのために、日経トレンディネットでは、格安スマホに詳しいジャーナリストの松村武宏氏とビギナー3人を集めた座談会を開催した。詳しい内容については、以下の記事を読んでほしい。
第1回「通信費が月1万2000円なら、大手キャリアはやめるべき?」
第2回「格安スマホには何か罠がありそうな気がする……」
第3回「僕のiPhoneは『SIMロック』されているんですか?」
第4回「格安スマホの選び方、王道パターンはないんですか?」
最終回となる第5回では、iPhoneユーザーが格安スマホへ乗り換えるときの疑問や悩みについて、松村氏に答えてもらった。
「LINEの使い勝手は変わりませんか?」
━━皆さん、格安スマホへの抵抗感がなくなったようですね。乗り換えるとしたら、iPhoneのまま格安スマホにするか、乗り換えを機にAndroidスマホに変更するか、どちらにしますか?
晋平さん(以下、晋平): iPhoneより写真がきれいに撮れるなら、Androidスマホにしてもいいと思ってます。
まゆみさん(以下、まゆみ): 私は4カ月前にiPhone 7に機種変更したばかりなので、これを使いたいですね。
達也さん(以下、達也): パソコンがMacなんですが、iTunesでの同期とか、MacとiPhoneとの連携を考えると、格安SIMは向かないですよね。
松村氏(以下、松村): 本体がiPhoneのままであれば、大手キャリアから格安SIMに変更しても使い勝手はまったく変わりません。通信会社が変わるだけですから。
達也: LINEのアイコンを開いて、MacでもiPhoneでもどちらでも使えるじゃないですか? それも変わりませんか?
松村: はい、それも変わりません。ただ、達也さんのようにすでにLINEのアカウントをお持ちの場合は関係ありませんが、格安SIMに変えてからLINEのアカウントを新規で作る人は注意が必要です。
LINEは年齢認証のとき、大手キャリアの個人情報を使っているので、格安SIMだと年齢認証ができないんです。年齢認証ができないとどうなるかというと、LINE自体は使えますが、ID検索ができなくなります。
対策としては、友達に自分のIDを追加してもらうとき、目の前で「ふるふる」するか、QRコードを見せて登録してもらうことになります。格安スマホでLINEの年齢認証ができるのは、現時点ではLINEが運営する「LINEモバイル」だけです。