【大邱、釜山聯合ニュース】米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍への配備に反発する中国で反韓感情が高まっていることを受け、韓国の中学校や高校が安全を懸念して中国への修学旅行を取りやめるケースが相次いでいる。
南東部・大邱市の教育庁(教育委員会に相当)は15日、年内の中国への修学旅行を計画していた高校7校のうち、4校が台湾や日本などへ旅行先を変更したと明らかにした。同庁は先日、「国内外の不安定な情勢」を理由に、海外への修学旅行を中止または延期して生徒の安全を守るよう各学校に勧告していた。
同じく南東部の釜山では、1学期中に中国へ修学旅行に行く予定にしていた中学・高校5校のうち4校が日本やシンガポールなどに行き先を変更した。残り1校も、状況を見守った上で旅行コースを変更するという。釜山市教育庁は1月、特別な教育上の目的がある場合を除き、できるだけ海外への修学旅行を控えるよう各学校に要請していた。
西部の忠清南道でも、1学期中に中国へ修学旅行に行く予定だった小中高校20校のうち14校が中国行きを取りやめた。ほかの6校も、別の国または国内への旅行先変更を検討している。