タカラトミーは15日、着せ替え人形「リカちゃん」が2017年のフランス観光親善大使に任命されたと発表した。親善大使の任命が始まった00年以降、キャラクターが就任するのは初めて。高い知名度と、ツイッターなどSNS(交流サイト)の発信力を生かし、フランス観光をPRする。
フランス観光開発機構から任命された。親善大使は好感度が高い著名人で、フランスに縁があることを条件に選ばれる。リカちゃんは日仏のハーフという設定であることから選ばれた。17年の親善大使には、熊本県のマスコットキャラクター「くまモン」も任命された。
同機構は00年から親善大使を任命している。これまでは女優の黒柳徹子さんや歌舞伎俳優の市川海老蔵さんら「著名人」が就任してきた。キャラクターが就任するのは初めてだが、リカちゃんは今年誕生50周年を迎え、祖母から母、娘へと三世代にわたり幅広い年代から知名度が高いことが評価された。
さらにツイッターやインスタグラムのアカウントを持っており、SNSでの発信力も高い。ティエリー・ダナ駐日大使も「例年以上に素晴らしい。日本のみなさまに支持され、愛されている」と話している。
都内のフランス大使公邸で行われた任命式には、フランス国旗のトリコロールカラーのドレスを着用した高さ21センチのリカちゃんの人形が登場した。リカちゃんは「うれしい。日本の方にファッションやスイーツ、アートなどフランスの魅力をシェアしたい」とコメントした。タカラトミーのハロルド・メイ社長は「リカちゃんのブランド力が高まった証し」と就任を喜んだ。