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熱
悟・視点です。
いつもより少しだけ長めになりました。
「……触っていい?」
どこを、と言わずとも実にはわかったようだった。俺の胸に触れる指先の動きが止まる。ゆっくりと、互いの体の形を確かめるように触れ合い、落とすところはあと一箇所になっていた。
「……」
ズボンの前が不自然に膨らんでいる。実はそれを隠そうと、シャツの裾を引っ張った。
「触っていい?」
「……」
触りたい衝動を抑え、綺麗な形の唇に口付ける。
「でも……、セックスはなし、って」
それを気にしていたのか。触られるのが嫌なわけではないのだと安心する。
「うん。その……、挿れるのはなし、っていうか」
定義など考えたことはなかったが、実に触れられないのは辛い。急ぐのは良くないとわかってはいるのだが、せっかく恋人同士になれたのだ。今まではしたくてもできなかったことを、したい。
「……わかった。俺にも触らせて」
「やさーしく、頼みます」
「おっけ、任せときなさい」
ズボンの上から、掌で円を描くようにゆっくりと触れられる。俺も同じようにすると、布越しに実の性器が硬くなるのがわかった。
「ズボン、脱ぐよ」
「うん。俺も」
ズボンを脱ぐと、上半身だけしっかり着ているのは変な気がして、結局下着一枚だけになった。室内は暖房が効いているとはいえ、少し肌寒い。
「なんか……、本格的だな」
「……確かに。ちょっとやばいな」
「……興奮する?」
「する」
興奮って、と笑う。こんな状況でも笑えるところが俺たちらしい。
下着越しに互いのモノに触れ合い、唇には当てるだけのキスをする。焦らすようなそれに、もっと、と強請ったのは実だった。可愛くて、エロくて、体温が一気に上がった。下着の中に徐々に手を潜り込ませ、直に性器を掴み、緩く動かす。薄く開いた唇に舌をねじ込ませる。
「俺のも触って……」
「ん……」
実の手が、下着の中に滑り込んでくる。触れられただけで、ゾクゾクと電気が走るみたいに感じる。実の性器を弄る手の動きを激しくすると、実も同じように扱いてきた。
「ねぇ、これ……、くっつけて一緒に擦ったら気持ちいいかも」
「……してみる?」
「……みる」
下着を取り払い、向かい合う。全裸になると、少し緊張した。
「跨るみたいな感じで、もっとくっついて」
「うわ、これちょっと恥ずい」
下半身を密着させて、そこを見下ろす。いやらしい光景にドキドキする。
「いくよ」
2本を両手で包み込み、ゆっくりと上下に動かす。
「う、わ……、やばい」
「何これ、すご……」
少し動きを激しくしてみると、もう止まれない。粘膜同士が擦れ合う卑猥な音に、互いの荒い息遣いに、興奮が高まっていく。
「も……、い、くっ」
「ん、俺も……っ」
一気に上り詰めて、殆ど同時に射精した。長い息を吐き出して、ばたりと床に倒れ込む。
「なんか……、すごかったな」
「……うん。今度またしよ」
寝転んだまま両手を広げると、実がそっと上に乗ってきた。そのままぎゅっと抱き締める。微かに、さっき出したばかりの精液の匂いがした。
読んでくださり、ありがとうございます。
次回の更新は、再来週になりそうです。
よろしくお願いします。
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