香港紙「中国、THAAD無力化装置の配備を計画」

中国東部の山東半島にレーダー妨害装置を配備か

 韓半島(朝鮮半島)への終末高高度防衛ミサイル(THAAD)配備に反発している中国が、THAADを無力化できるレーダー妨害装置を、韓国と黄海を挟んで向き合う山東半島に配備する計画を進めていると香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」が14日に報じた。

 SCMPによると、王洪光・前南京軍区副司令官(予備役中将)は「韓国に新政権が発足しても、THAAD配備を阻止することが困難だということを中国は分かっている」として「THAADが作動する前に、中国はTHAADを無力化する装置の配備を完了するだろう」と述べたという。王氏は2012年に退役し、現在は全国人民代表大会(全人代)代表を務めている。王氏は「中国はすでにTHAADに対応できる装備を備えており、あとはこれを正確な地点に移動させるだけだ」とも述べた。

 また、軍事評論家のウェ・グァン予備役大佐は、THAADに対応する装備を設置する地域として、韓国に近い中国東部の山東半島を挙げた。山東半島はTHAADが配備される韓国南部・慶尚北道星州郡から550キロほどの位置にある。ウェ・グァン氏はSCMPに対し「戦争が起きた場合はTHAADを破壊しなければならないが、現時点ではTHAADを無力化する方法さえあればよい」として「電磁気技術を利用してTHAADの機能をかく乱することができる」と説明した。

卞熙媛(ピョン・ヒウォン)記者
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