僕は本来は自己啓発本とかビジネス本とかは全く読まない。時間の無駄だし、熱心に何冊ものビジネス本を読んでいる人間はことごとく冴えない人ばかりだから。
ところが、ちょっと諸事情によって最近目を通さなければいけない機会が増えてしまって、そこでここでちょっと吐き出したい事を書くことにしますわね。
えーっと、表題に書いてあるように自己啓発本で『ワンピース』に触れている人多いねー。
『ワンピースに学ぶ仲間力』だっけ?少なくとも僕はワンピースから仲間力という謎の力を得た人のチームには絶対入りたくない。
僕は個人的には僕はワンピースって好きなんですよ。魚人島ぐらいからあんまり読んでないけど……あれだけ売れてるからには最大公約数的な面白さはかねそろえているので読んでて退屈ってことはない。クソ長い回想シーンもまぁ我慢しよう。
ただ、やっぱり大学生になりたての18歳ぐらいの時はやっぱり
「ワンピみたいなミーハー漫画ぜってー読まねー!」
みたいには思ってたんだけどね。結局売れているものはなんだかんだで売れているだけの理由はあると、様々なサブカルやアングラ漫画を一周して思った。(しかし一周しないでワンピを無条件に面白いと思っている成人は色々ヤバイと思う)
たださー、ワンピって別にビジネスに役立ててもらう為に書いているわけじゃないでしょうよ。
個人的に尾田栄一郎が対象にしているのは小中高あたりの少年少女だと思うのね。「あんまり長くなりすぎるとその辺の子達が全部話を追えないのが気がかり」みたいな事を言ってたし、更に言えば自分が読みたい話を自分で書いてるって感じだと思う。
で、それに対してビジネス的コンサルタント(笑)様が
「ルフィが部下を絶対に信用する姿は現代のチーム力に於いてもむにゃむにゃむにゃ」
みたいな事ほざいているのは滑稽としか言いようが無い。
自分の上司がルフィ意識しだしたら次の日からハロワに通います。
あのさー、ワンピって漫画ですから。
でももっと滑稽なのは東大出身でマッキンゼー様に在籍されておられた瀧本哲史エンジェル投資家大先生様だわなぁ。
瀧本大先生の
『君にともだちはいらない』
をちょっと読んだっていうか読まなきゃいけない機会があったんだけどさー、そこでワンピースが引き合いに出されていて結構貶されていたんだよね。
確か
「ルフィのように仲間を守るだけの湿っぽい感情で動いてはいけない、もっとシビアであるべき」
みたいな内容だったと思う。
あのさー、……義務教育終えているか終えていないかぐらいの少年少女向けに書かれているマンガを読んで良い歳ぶっこいてチンコみたいな坊ちゃん刈りしたオッサンが真面目に文句つけている構図がどれだけキモいか解らないのかなぁ。
小学生A「ワンピースって面白いよね!」
小学生B「仲間って素敵だね!」
瀧本大先生「ダメだ!これはファンタジーなんだ!こういうのは本来の意味の仲間じゃないんだ!」
こんな感じ?
小学生と本気で口げんかして「論破してやったぜ!」って言ってるようなもんだと思うんだけど。
子供の読み物に何真面目にケチつけてるんですか。
柳田理科男と同レベル。
ついでに言えば
「Facebookでの友達は選ぼう!もしFacebookできみが「痛い人」と繋がっていれば君も「痛い人」と見なされてしまう。ビジネスでの関わりではその人の交友関係を調べるためにFacebookの友人関係はチェックされてしまうのだ。私はつまらない人と繋がっている人は友達からはずすようにしている」
って主張もどーなのよ。パソコンの前で
「ふむふむ、こいつはアイツと友だちなのか、ダメな奴だなーw友だちから外そう」
とかやってる方がよっぽど「痛い」と思うんですがそれについてはご本人ノーコメント?
なんてゆーかビジネスコンサルタントが自分のこと客観的に見れないって言うのは本当なんだなぁっていうのは思いました。
とまぁここまでは瑣末なことの批判なんだけど、この本で主張されている
「ゲマインシャフト(共同体)ではなくてゲゼルシャフト(社会)的な合理的な仲間を作ってイノベーションを起こそう!」
っていうのもどーなのかね?
そもそもなんでイノベーションは英語なのに共同体とか社会とかはドイツ語にしたの?Dir en greyみたいなもんなの?っていうのは置いといて、
彼は共同体的な集まりは否定するわけ。
共同体的な集まりって言うのは家族、恋人、学校の友だちなんかもそうかもね。そういうのは無目的な湿っぽい関係らしい。
逆に社会的で合理的な関係は推奨される。
それは何らかのイノベーションに向かって進んでいく利害関係だけで繋がった仲間であるほうがクールにビジネスライクになれるのでいいらしい。(流し読みしたので曖昧だけどだいたいこんな感じだった)
僕は個人的には寧ろ逆なんじゃないかなぁって思うんだけどなぁ。
瀧本大先生が否定する家族や恋人などの湿っぽい関係を守るために、社会的な仲間を仕方なくあつめるんじゃないの?つまり共同体こそが最終目的であって、社会的な仲間なんてそのための手段でしかないと思うんだよなぁ。
彼がゲゼルシャフト的なチームとして推奨する『七人の侍』の目的は、「ゲマインシャフト的な共同体」を守ることにあったんじゃないの?つまり共同体が最初に無かったらあの話始まってないんだよ。
まぁ良い歳ぶっこいてFacebookで
「こいつは友達から削除だー!」
とかやってる瀧本大先生は友だちいなさそーっていうか童貞っぽry
そー考えるとこの『君に友だちはいらない』っていう表題は
「僕は友だちが居ないんじゃない!始めからそんなものは要らないんだあああああ!!!!!」
っていう彼の心の叫びが聞こえるような気がします。
以上、彼より10段ぐらい落ちる大学しか行ってないオカマな元バンドマンからの戯言でした。
ただ僕はマッキンゼーで働いたことはないけど、友達や両親や恋人の素晴らしさは知ってるけどね。
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