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稲田氏、父親も籠池氏と面識あったこと認める

 稲田朋美防衛相は15日の参院予算委員会で、大阪市の学校法人「森友学園」による民事訴訟への関与を否定する国会答弁を撤回したことに関連し、退任を表明した学園の籠池泰典理事長と自身の父親も面識があったことを認めた。民進党の杉尾秀哉氏への答弁。

     籠池氏と知り合った時期について稲田氏は「記憶にないが、籠池氏は保守的な活動をしていたので面識を得たのではないかと思う」と答弁。杉尾氏が「稲田氏の父を通じて知り合ったのでは」とただしたのに対し、稲田氏は「父は保守的な活動をする教育者だった。籠池氏について父が語っているのは聞いたことがある」と述べた。

     杉尾氏は、籠池氏の妻の発言として「2年前に会議があった時、稲田氏もいた。私は嫌いだから話さなかったが、園長(籠池氏)は話していた」との内容を紹介。稲田氏が「発言は奥様らしいなと思う」と述べると、「よく知っているじゃないか」とヤジが飛んだ。稲田氏は「10年来、疎遠であり、業界会合などに籠池氏が来たのかもわからないが、記憶に基づくと会った認識はない」と強調した。

     8日の参院予算委で稲田氏が「弁護士法人光明会の代表となったことはない」と答弁したことについて、杉尾氏は「2005年の衆院選の選挙公報には代表に就任と書いてある」と追及。稲田氏は「当時、弁護士法人は代表社員がおらず、夫と私が会を代表していた。08年に夫が代表者となった」と説明した。稲田氏は「代表」の記載のある「政官要覧」の発行元に、既に訂正を申し入れたという。

     自民党の竹下亘国対委員長は15日、稲田氏に電話で「慎重な国会答弁に努めてほしい」と伝えた。稲田氏は自民、公明両党の衆参幹部と国会内で個別に会談し、「ご迷惑をかけ、申し訳ない。これからはきちんと答弁する」と謝罪した。【真野敏幸、村尾哲】

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