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母ちゃんが教える『何とかなるよ』 nantokanaruyo.com

幸せな生き方、教えたるよ。あなたが辛い時、寂しい時、迷った時、一人で乗り越えていけるように。頑張れるように。相手を思いやれる優しい人になってくれるように。間違わんと生きていってくれるように。あなたの心に、きっと届くように。

母ちゃんが教える69『因果応報』

生き方①

 

 

 

 

母ちゃんです。

 

 

 

 

 【因果応報】って知っとる?

 

 

人は、善い行いをすれば善い報いがあり、

悪い行いをすれば悪い報いがあるということ

を言う。

 

 

 

 

嘘をついて、人を陥れようとする人は、

必ずそれが自分に返ってくるやろう。

 

 

何の罪もない人に、罪を押し付けようとした

人は、必ず同じ目に遭うやろう。

 

 

人を騙して、自分の都合のいいように人を

利用した人は、必ず痛い目にあうやろう。

 

 

自分の意思を通そうとするがあまり、人を利

用することもまた一緒や。

 

 

自分のやましさを隠すために人を悪者にしよ

うとする人は、自分もまた同じ目に遭うよう

にできとるやろう。

 

 

知りもしやん人のことを、悪者に仕立てあ

げ、色んな人に触れ回ることもまたそうや。

 

 

 

 

嘘は、必ずバレる。

 

 

 

やったことは、必ず自分に返ってくる。

 

 

 

残念やけど、バレたらどうもならん。

 

 

 

 

母ちゃんは、65の迷惑な友達の、家族の問題

に巻き込まれとる。

 

そもそも知りもせんことに巻き込まれとる。

 

 

 

母ちゃんはこの迷惑な友達には、何年も頭を

抱え続けた。

 

 

もう勘弁してくれ。

迷惑や。ストレスや。

もう無理や。

 

いつもそう思い続けた。

 

 

それでも、リフォーム会社の人に目をつけら

れては、はんこを押してしまったり。

それは詐欺や、明らかに値段がおかしい。

でも気づかへん。

 

 

すぐに、クーリングオフができたからよかっ

たものの、とにかく手がかかってしょうがな

かった。

 

人とトラブルを起こしてはそのストレスに耐

えきれず尻拭いはいつも母ちゃんにさせた。

 

 

半年ほど前からは、仕事好きな母ちゃんが、

仕事をする余裕もなくなった。

その前は、フルタイムで働いていた。

 

 

時間も心の余裕もなかった。

 

 

 

その迷惑な友達は、子育ての問題を抱えてお

り、半年ほど前についに母ちゃんは、親に頼

ってみたらどうかと伝えた。

 

 

迷惑な友達と子供達は、親も子供も立場が

一緒で、どちらが強いとか弱いとかはない。

 

人前では完璧に弱いふりができるのは、どち

らも被害者ぶるのが得意やからやろう。

 

迷惑な友達の両親の前でも、子供達の被害者

の演技は完璧やった。

 

それを友達は、卑怯やと怒っとったけど、そ

んなもの親がしとれば、子もして当たり前や

ろう。

 

あんた、また被害者ぶったなと、言い合うな

んていつものことや。もちろん親も子もや。

 

見てられやん。

 

人前ではどうもその自分をよく見せようとす

るクセが抜けやんらしい。

 

 

見抜ける人はそうそうおらん。

 

 

親が子供にした事は、子供が親にやり返す。

 

親が出てけと言えば、子供が母親を全力で追

い出そうとしたし、親が物を捨てると怒った

時には、お前のものも捨てろと子供が言う。

本当に捨てようとした。

 

一生懸命親が話したところで、いつも同じ話

しとるけど?変な顔しとるなと思って笑えて

くる。と言ったりする。

 

この子達は、まだ小学生や。

 

ため息をついたので何を考えているのかと聞

くと、早く終わらんかなと思ってと、平気で

親に言ってしまう。

 

 

騙し合いと嘘とが交差する。

子供たちのほうが頭がいい。

 

 

母親が笑っとると、お前は笑うな!泣いと

け!と、信じられやんような言葉を吐くし、

家族はそれぞれが自分の事だけを大事にし、

それぞれの気持ちを考えることを知らんかっ

た。救いなのは、どちらもが対等なことや。

 

母ちゃんが出会った頃は、親と子が完全に立

場が逆やったでな。

 

 

 

母ちゃん一人ではもう、あまりにしんどかっ

た。体も心もボロボロやった。

 

 

母ちゃんは、仕事をしながら家事もこなし、

父ちゃんにも迷惑をかけて、娘にも随分スト

レスを与えとった。

 

 

それに母ちゃんには他に頼ってくる友達も多

く、さらにこの迷惑な友達は、母ちゃんを大

事にしてくれるどころかストレスを与え続け

た。

 

 

その迷惑な友達も旦那さんも、親に知られる

のをとても嫌がり、なぜあんなに嫌がったの

かは、後に知ることになる。

 

 

 

その迷惑な友達は、自分の言うことやするこ

との意見が、親に通らんことを怒り続けた。

 

自分の子育てのやり直しを、親に強制した。

 

迷惑な友達は、みんな母ちゃんのアイデア

と言えば自分の意見が通るからと、母ちゃん

を利用した。

 

母ちゃんも、協力すると伝えた。

 

 

それは、親を苦しめるのではなく、家族の問

題のために一生懸命したいからやとそう言っ

とったからやった。

 

迷惑な友達は、言うこともすることもみんな

母ちゃんが母ちゃんがと言い続けた。

 

どんなふうにしてほしいのかは、事前にちゃ

んと聞いといた。

 

もちろん親に会う時には呼び出され、母ちゃ

んは、完璧に話を合わせるように心がけた。

 

その迷惑な友達が疑われやんように、そう思

わすように振る舞うことは、容易かった。

 

母ちゃんは、顔色一つ変えへんし、その演技

には自信がある。それは、完璧を極めた。

 

 

そのときはまだ、そこの両親は、母ちゃんを

とても誉めちぎってくれとったでな。

 

 

 

母ちゃんはいらんけど、親がおるということ

は本来、幸せなんやろなと思ったもんや。

 

 

 

でも母ちゃんは、いつもいつも呼び出されて

は自分の時間を奪われ、望んでないのに望ん

どるようにおらなあかんことが苦痛やった。

 

だいたい、親に関わらなあかんのも嫌やと伝

えたし、毎度毎度会わなあかんことも、嫌や

と言い続けていた。

 

 

父ちゃんや娘にも、迷惑をかけ続けていた。

 

 

その迷惑な友達は、突然思い立っては、他の

友達の約束を断ってまであけた母ちゃんの時

間を、自分の親との関わりのために使った。

 

母ちゃんは暇なフリをしていたし、そこの母

親が喜んでくれるのが嬉しくて、犬の散歩に

も一緒に行った。

 

そこの親とご飯を食べるのも本当に嫌やっ

た。こちらが年下やと気を遣ってくれて、

ご馳走してくれようとする。

申し訳ない。

 

頑なに断るのもどうかと思った。

 

 

母ちゃんは、本来人に貸しを作るのは好きじ

ゃない。誰であるとかは関係ない。

 

人のおごりは、やっぱりまずい。

 

母ちゃんはそれが本当に嫌やった。

ご飯は、自分の好きな人とだけ食べたい。

 

そんなことが何回かあった。

 

一回は、そこのお母さんにご馳走させてもら

い、ホッとしたもんや。

 

 

でもそれを感じさせんようにするんは、

母ちゃんはやっぱり、完璧やった。

 

 

 

その迷惑な友達は、自分が悪いことも両親の

せいにし、両親を責めてばかりいた。

 

迷惑な友達の前では、そんなのは自分の問題

であって親を責めるのは違うと、その両親を

かばい続けた。

 

何でそんなに親を責めるんや。

 

親がおるから今の自分がおること忘れたらあ

かん。感謝せなあかん。

 

全ては済んだことやろ。いつまで責め続ける

んやと、よく怒った。

 

親に怒りマークたっぷりのメールを送ってや

ったと聞いた時には、何でそんなんするんや

と、そんなことしたらあかんやろと怒った。

 

 

母ちゃんのこと大事に思ってもらいたいし、

私のせいで母ちゃんが悪者になるからと言わ

れた時には、迷惑やし望んでないと、ハッキ

リ伝えた。

 

 

そしてそれにより、母ちゃんが悪者になっと

ることを知った。 

 

そんなんで大事にしてもらっても嬉しくも何

ともない。

 

大事にすることを、捉え間違えとる。

 

 

そこの両親が、その迷惑な友達の、親を責め

立てるメールや電話や言葉や、迷惑な友達の

あかん子育てのあれこれを、母ちゃんのせい

にしとるらしいことを聞いた時には、正直困

惑した。

 

 

さらには母ちゃんのせいで、 あんな娘になっ

たんやと言っとったらしい。

 

 

元々や。

 

 

その迷惑な友達は、みんなが嫌うほど結構な

性格やし、もともとすごい性格やから、みん

なが離れていったんや。

 

 

こっちはいつも、どれだけの迷惑をかけられ

たと思っとるんや。

 

 

申し訳ないが、その迷惑な友達とおるのは、

ストレスでしかない。

 

 

そんな電話やメールに付き合う暇も惜しい。

 

 

なんやったら、こっちは関わりたくないと思

っとるのを無理矢理連れ出されとるんや。

 

家でやればええもんを、わざわざ母ちゃんの

家におる時に電話したり、いい加減にしてほ

しい。

 

 

母ちゃんは基本、一人でおるのが好きやし、

仕方なく一緒におるのが実情や。

 

どうせおるなら他の友達とおるほうがいい。

 

本当は、週に2回か3回か会えばええとこ

で、なんやったら仕事があったでな。

 

でもその迷惑な友達の言い分を通すには、

毎日会っとるとせな成立せんことも多く、

その、その場かぎりのアホな設定に付き合う

のは、少々困った。

 

 

そもそも考えたら分かる。

 

母ちゃんには無理や。

 

 

子育ての揉め事や、夫婦のゲンカなどで呼び

出され、母ちゃんはいつも寝る時間を削って

は自分の時間がないことに、頭を抱えた。

 

 

その両親は、娘が自分達を責めるのに耐えら

れやんかったようやった。

 

 

それは分からんでもない。

 

 

母ちゃんも随分その迷惑な友達にはやられて

きとるので、その気持ちはなんやったらこっ

ちのほうがある。

 

 

ただ親やからな。

 

口では迷惑やと言っても、それを冗談では言

えても、本気ですとは言えへんわな。

 

 

母ちゃんは決して心を許さんかった。

 

 

それから、娘の気持ちもあるやろう。

 

その両親には、娘が辛かったと言うのなら、

それは辛かったんですよと、迷惑な友達をか

ばった。その友達はずっと、悲しそうに訴え

続けとったでな。下手くそやったけど。

 

 

何で分かったらんのやろうといつも思った。

 

 

母ちゃんは、なぜ両親を頼ろうとせんかった

のか、なぜあそこまで嫌がったのか、よく理

解することとなった。

 

 

 

母ちゃんは、人にいい顔をするのが好きじゃ

ないうえに、どこまでいっても公平であり、

どちらにつくとかはなかった。

 

 

ただ、よく見せることはあんまり好きじゃな

いので、なるべく隠した。

 

迷惑な友達がよくうつるように努めた。

 

その友達がよくうつれば、母ちゃんはそれで

良かった。

 

 

ただ、そうなってもなお、なぜ正直に母ちゃ

んを利用しとったんやと親に言わんのかが、

不信感としてずっとあった。

 

 

だって自分の親やろ。

 

 

今思うとそれは、迷惑な友達が両親を信頼し

ていない証しやったんやろうな。

 

 

ただ、迷惑な友達の子供に対して言った、

生まれもって悪い子だと言う父親の一言に、

母ちゃんはめちゃくちゃ怒った。

そこはどうしても許せやんかった。

 

 

生まれもって悪い子などおらん。

子供はいつも被害者や。

子供が悪いなら、それは親が悪い。

 

 

責任転嫁じゃなくて、本来それは娘の子育て

を叱るべきや。

 

娘の子育て、つまりはそれは自分の子育てを

反省すべきや。

 

 

 親と子は一緒や。子は親の鏡や。

 

 

それが、子供の気持ちになるということや。

孫の気持ちになるということや。

 

 

その父親は、その孫とおると頭がおかしくな

るとか、この子とおるとストレスで痩せる

とか、自分の嫌いな人間やと言い放った。

 

 

後で知ったことと言えば、そこの子供が、

あの人は、思い通りにならんと、殴ってくる

よ。態度が悪いというだけで殴ってきたよ。

愛情とかっていうけど、よくあんな嘘つける

わと、そう言っていた。

 

 

母ちゃんはその子供には、大人に対してアホ

なこと言っとったらあかんと怒った。

 

そう思わす自分が悪いのに、人を責めたらあ

かんやろ。

 

それは、どんなに相手が嫌いであっても、怒

ったらなあかん。

 

なぜなら、その子が間違って育っていってし

まうでな。

 

母ちゃんは、子供たちの先しか見ていない。

 

 

その親らにやられた一連の事では、すでに

怒り狂ってはおったけど、

 

その人の良さも知っとったでな。

 

本人の前では出さんでええんや。

陰でかばっといたらええ。

 

 

 

母ちゃんは、公平なんや。

 

 

 

 

 

この両親の、迷惑な友達に対しての嫌い方は

尋常ではなかった。

 

 

母ちゃんも一緒や。

なんなら母ちゃんのほうが、この迷惑な友達

には、ずっとかやられとる。

 

 

そして迷惑な友達と、迷惑な友達に肩入れし

とるという妄想だけで、その妹の人生までも

を、親はめちゃくちゃにした。

 

 

それは、実の親がするにはあまりにも信じら

れへんようなことで、娘二人を苦しめた。

 

 

まるでテレビに出てくるほど、ひどい話や。

 

 

気に入らんやつを追いつめた話を以前に得意

に話していたことと、人の気持ちなど考えた

ことがないとハッキリ言っとったでな。

 

 

やりかねやん。

 

 

その両親は、妹の離婚話を、全く関係のない

知りもせん母ちゃんのせいにして言い触れ回

った。

 

 

後にその妹とも何回か会ったが、母ちゃんは

人のプライバシーには興味がなく、その妹も

ベラベラしゃべりはせんかったから、理由は

知らん。

 

 

妹は、賢かった。

ちゃんと旦那さんを立てられることも、自分

夫婦のことを人に触れ回らん人間性も素晴ら

しかった。

 

母ちゃんは、そういうの好きや。

 

 

離婚はあまりええこととちゃうけどな。

子供はいつも親の犠牲になるでな。

 

 

 

何より、もうこの家族に関わるのはごめんや

った。

 

 

迷惑な友達は、家族総出で両親の元へ行き、

子供たちも含めて、みんなで何をしとるんや

と怒ったらしい。

 

それほどその両親はひどかった。

 

子供達は祖父母の一連の言動や、その晩の二

人の様子にあきれ果て、両親らは孫達を無視

し、にらみつけ、嘘で全ての人の人生を狂わ

そうとしとることを全員に責められたこと

に、何にも言えやんかったらしい。

 

 

迷惑な友達の子供達は、一部始終を見てきた

ので、誰が本当のことを言っているのかを、

もちろん知っている。

 

 

その親たちが言っていることが真実でないこ

とも知っている。

 

 

子供達は、大人があんな言い訳を繰り返し、

嘘をつき、裏切りを繰り返し、愛情がと言い

ながら自分達を何も大切に思ってないのにど

うしてそんな嘘をつくんやろ。

 

嫌いすぎて、顔も見たくないと言った。

 

 

自分達にある、ありとあらゆるひどい姿をそ

の祖父母に写し、それを目の当たりにするこ

でやっと、自分達は変わらなあかんとついに

心から分かったらしい。

 

 

その子供達が最後まで変わらなかったのは、

 

自分が悪いと決して思えないことと、自分は

よくできた優しい人間やという勘違いを、ど

うしても認められやんかったからやった。

 

 

その日以来、子供達は変わった。

 

 

自分は絶対に悪くない、謝りたくないと言っ

ていたのに、自分達は反省などしやんでいい

人間やと言っていたのに、人の気持ちなんか

どうでもいい自分さえよければ人を陥れても

いいと言っていたのに、祖父母のおかげで、

どれほどあかんことか分かったんやな。

 

 

これを反面教師と言う。

 

 

子供たちは生まれかわり、家族は本当にいい

家族になった。

 

 

母ちゃんの用は、もうないやろう。

 

 

孫達は幸せになって、正しい人間になった。

これを喜んであげれやんだら、大切に思っと

るということが嘘になる。

 

人の気持ちはどうでもよいと言い続けた子達

が優しい子になったんやから、嬉しくないわ

けがない。

 

 

もしそうでないのなら、それはやっぱり嘘や

ったということになるやろう。

 

 

 

両親は、今度は迷惑な友達の妹が離婚するこ

とになったと、そこで裁判が行われている今

も、娘ではなくあちらについているそうや。

 

嘘の供述で娘を苦しめ、子供を奪わそうとし

とるらしい。

 

多分そこまで予想せずに、怒りだけで動いた

ことは容易に分かる。

 

目的は、追い詰めるためであり、自分に賛同

する人を集めたいだけや。

いつもそうやってしとるでな。

 

 

その人を思ってなどいない。利用している。

そして気づいてないんやろな。

人からも利用されとることを。

 

 

迷惑な友達の家族はそれに疲れとるらしい。

 

 

後に母親から、多分父親には内緒で謝罪の手

紙がきたらしいが、母ちゃんは読んでない。

 

もうこれ以上、嫌なとこは見たくなかった。

 

迷惑な友達から聞いたのは、一連の事がちゃ

んと自白してある内容やったらしい。

 

聞きたくもないのに教えてきた。

 

 

父親の恨みで全て行われていたようやな。

そして自分はそこについたほうが楽やったや

ろうこと、父親に反省を促してもキレるだけ

で、それはもう復讐のためにだけ動いとるこ

とが、分かったらしい。

 

 

自分達がやっとることがどれほどのことか、

まさか分からんわけがないやろう。

 

本人達は本当は分かっとるはずや。 

 

 

この母親は何度も裏切った。

 

あっちについてこっちについて、娘達が苦し

んだのはよく分かった。

 

娘達はその謝罪の手紙を読んで、この人は、

変わらん。どうせ目の前の強いものにつく。

また裏切る。そう確信したそうや。

 

そしてそれは、当たった。

 

 

 

この罪は一生をかけて償うと書いてあったと

言っていたのにも関わらずや。

 

 

 

 

 

利害関係が一致し、自分が会ったこともない

知るよしもない全く関係のない人を、自分の

目的のために悪者に仕立てあげたとしたら、

それはとんでもないことやな。

 

 

 

迷惑な友達はずっと言っていた。

本当に親が嫌やったらしい。

随分辛い子供時代を送ってきたらしい。

 

 

 

 

でも迷惑な友達は、最後まで自分をかばい続

けたくせに、母ちゃんを大事にしてと、両親

に何度も訴えていたらしい。

 

 

 

本気か。

意味不明やな。

 

何で自分はええ人になっとるんや。 

 

 

 

母ちゃんはついに、もう無理やとハッキリ伝

えた。何日か前の話や。

 

 

この人の迷惑はいつもいつもやったけど、

この最後の迷惑だけは、どうしても許せへん

かった。

 

 

母ちゃんには家族がおるんや。

どれほど振り回したと思っとるんや。

 

父ちゃんがどれほど我慢してくれとったと思

っとるんや。

 

娘がどれほど苦しんだと思っとるんや。

 

 

 

娘は今回のことで、ストレスに苦しみ、

胃痛を訴え、胃薬を飲み続けた。

 

 

娘が幼稚園の頃は、そこの子供達と一緒にお

ることが多かった。

 

母ちゃんの二本の手は、迷惑な友達の子供達

がいつも握っていた。

 

娘はいつも後ろからついてきてくれていた。

 

母ちゃんはいつも、人が先で自分が後なんよ

と娘に言っとったでな。

 

娘はいつも、そこの子供達を

優先してくれとったんやな。

 

自分が繋ぎたいはずの母ちゃんの手を、いつ

も譲ってあげとったな。

 

 

それでも一度だけ娘が怒ったことがあった。

 

 

幼稚園の中でもいつも、そこの子供達は母ち

ゃんの体や足にまとわりつき、担任の先生

が、「またこちらでしたか。すいません。」

とよく引き離してくれていた。

 

 

娘が怒ったのは、たった一回だけ。

 

 

自分のお誕生会のために母ちゃんが幼稚園に

行った時やった。相変わらずまとわりついて

甘えているその子供達に、

 

 

「今日だけは、うちの母ちゃんやで!」

 

 

悲しそうにそう怒った。

 

 

 

母ちゃんは、娘への愛情が足らんくなること

を、いがんで育ってしまわんかを、いつも心

配し続けた。

 

 

それでも娘は、頑張って育ってくれた。

いつもたくさんの友達に恵まれた。

 

母ちゃんに似とるせいで、ええとこは隠して

くる。

 

普段は大人には、憎たらしく振る舞っとる。

 

 

 

だから、許したらあかん。

 

そして、その迷惑な友達の両親のことも、

絶対に許さん。

 

 

どれほど娘がその両親達に苦しめられたか。

 

父親は、娘をないがしろにした。

母親は、何度も裏切った。

 

その両親は、娘がどんな思いでここまできた

かを知った上で、娘にそんな扱いをした。

 

許せるわけがない。

 

 

 

その迷惑な友達とは、二度と付き合うわけに

はいかん。

 

 

 

 

 

母ちゃんは、ブログが書けへんかった。

 

もちろん、役員業務も忙しかったけど。

 

 

 

これは、母ちゃんの人の気持ちに寄り添いた

いという気持ちから始めたブログやった。

 

 

待っていてくれる人がおるのに、申し訳ない

と思い続けていた。

 

 

母ちゃんは、怒りより何より、娘を苦しめて

しまったことに苦しんだ。

 

 

ストレスで十二指腸潰瘍になり、娘もまた、

ストレスの胃痛に苦しんだんや。

 

 

 

やっと話すことにした。

 

 

 

全ては、その迷惑な子供達が知っている。

 

 

家族それぞれが、互いに隠したいこともある

ようやけど、それが何かなんてことは、もう

どうでもいい。

 

 

迷惑や。

 

 

 

嘘をついて、人を陥れようとする人は、

必ずそれが自分に返ってくるやろう。

 

 

何の罪もない人に、罪を押し付けようとした

人は、必ず同じ目に遭うやろう。

 

 

人を騙して、自分の都合のいいように人を

利用した人は、必ず痛い目にあうやろう。

 

 

自分の意思を通そうとするがあまり、人を利

用することもまた一緒や。

 

 

自分のやましさを隠すために人を悪者にしよ

うとする人は、自分もまた同じ目に遭うよう

にできとるやろう。

 

 

知りもしやん人のことを、悪者に仕立てあ

げ、色んな人に触れ回ることもそうや。

 

 

 

 

嘘は、必ずバレるで。

 

 

 

やったことは、必ず自分に返ってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「手、繋ごか?」

 

 

「何で?」

 

 

「ずっと我慢させてごめんな。」

 

 

「何よ?」

 

 

「母ちゃんの手、あんただけの手や。」

 

 

「別にええのに。」

 

 

 

 

 

そうやったな。

 

手など繋がんでも、心は繋がっとったな。

 

 

 

 

 

親はいつも子供の幸せを願う。

 

願わん親は、親じゃない。

 

 

 

娘を苦しめるやつは、絶対に許さん。

 

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