「アライアンス」は航空会社? ドラクエのライアン?
言いたいだけ? 意味をよく知らないカタカナ語TOP10
2016.11.29 TUE
会議中、持ち込んだパソコンで意味を調べた、という人もいるのでは?
写真:xiangtao / PIXTA(ピクスタ) 社内の会議や取引先との打ち合わせで、目に・耳にするカタカナ語。以前、R25で行った調査によれば、7割超のビジネスマンが「『スペック』という言葉を使うことに違和感がない」と答えている。とはいえ、こんな言葉は序の口。難解なカタカナ語は数多いもの。そこで、20~30代の男性会社員200人にアンケートを行い、「よく聞くけど、正直よく意味がわからないカタカナ語」について調査した。(R25調べ/協力:アイリサーチ)
●正直よく意味がわからないカタカナ語TOP10
(全15項目から複数選択)1位 サステナビリティ(意味:持続可能性) 18.5%
2位 オーソライズ(意味:公認) 17.0%
2位 フィジビリティ(意味:実行可能性調査) 17.0%
4位 アセット(意味:資産、財産) 15.5%
4位 オルタナティブ(意味:代替案) 15.5%
6位 ハレーション(意味:他に影響を及ぼすこと) 14.0%
7位 バジェット(意味:予算、予算案) 11.0%
7位 アライアンス(意味:提携) 11.0%
9位 ダイバーシティ(意味:多様化) 10.5%
10位 スキーム(意味:事業計画) 9.0%
※番外
11位 ステークホルダー(意味:利害関係者) 7.0%
12位 コミットメント(意味:約束、責任を持つ) 6.5%
5人に1人がわかっていないことが判明したのは、「サステナビリティ(持続可能性)」。「持続可能性」という日本語をもってしてもイメージが湧きづらい概念だけに、英語となるとさらに理解しづらいのだろう。また、2位「オーソライズ(公認)」、3位「フィジビリティ(実行可能性調査)」のように、日本語でも使う頻度の低い単語が上位に入った。これらのカタカナ語について、わからない理由、言われるとイラッとする理由も聞いてみよう。
【1位 サステナビリティ(意味:持続可能性)18.5%】
「日本語の方が短くてわかりやすい」(27歳)
「英語で言う必要性を感じないから」(36歳)
「日本語で言えと思う」(38歳)
【2位 オーソライズ(意味:公認)17.0%】
「日常で使うことがなく、意味を知らないため」(33歳)
「会議中に誰かが話していたが?だった」(39歳)
「日本語で充分通じるから」(39歳)
【2位 フィジビリティ(意味:実行可能性調査)17.0%】
「勉強の一貫で必要性がないほど言い続けることに疲れた」(26歳)
「字面から意味が全く想像できない」(27歳)
「初めて聞く単語なので」(37歳)
【4位 アセット(意味:資産、財産)15.5%】
「知らないの? 的なことを言われた」(34歳)
「会議で客に使われて意味がわからず焦った」(37歳)
「やたらとうれしそうに横文字ワードを使われた」(38歳)
【4位 オルタナティブ(意味:代替案)15.5%】
「複数の意味があって混乱する」(33歳)
「会社で営業が何回も使っていた」(33歳)
「普通に言ってほしい」(35歳)
【6位 ハレーション(意味:他に影響を及ぼすこと)14.0%】
「意味が分からず馬鹿にされた」(31歳)
「なんか強引に横文字使ってる感じがイヤ」(37歳)
【7位 バジェット(意味:予算、予算案)11.0%】
「低予算って意味合いが強いのにね」(34歳)
「理解できなかった」(35歳)
【7位 アライアンス(意味:提携)11.0%】
「航空会社的な話かと思った」(35歳)
「ドラクエのライアンみたいでかっこいいけど実は全然違うこと」(36歳)
【9位 ダイバーシティ(意味:多様化)10.5%】
「想像とちがったため」(31歳)
「横文字ワードの不要な使用」(38歳)
【10位 スキーム(意味:事業計画)9.0%】
「テレビで出てきて分からなかった」(31歳)
「ただその言葉をしゃべりたいだけだろと思う」(38歳)
やはり多かったのは「日本語で言ってほしい」との声。日本語だと堅い印象を与えそうな単語もあるが、そもそも伝わらなければ意味がないと憤っている人が多いようだ。ただ、一部ではカタカナ語の意味を理解できなくて馬鹿にされた人も…。「わかりづらい」と感じていても、このグローバル社会では知っておくことは必要かも?
(吉田良雄)