■16日の天津-仁川フェリーの予約ゼロ
中国政府が韓国旅行禁止令に続き、行商人の規制にも乗り出したことで、中国人客と行商人に大きく依存する韓中カーフェリー業者にも被害が予想される。仁川-中国間のカーフェリー11路線は中国人の割合は85%に達する。平沢・唐津-中国間の4路線も利用客の4人に3人が中国人だ。
中国が15日から韓国行きの旅行商品の販売を禁止することで、韓中間のフェリー業者への被害は現実となっている。中国人団体客が主に利用する仁川-天津航路の場合、16日天津発の便は予約がゼロだという。13日午後に仁川港に到着した天津からのカーフェリーも定員800人に対し、乗客は65%の516人にとどまった。
現代経済研究院のハン・ジェジン研究委員は「行商人だけに限ってみれば、被害はそれほどでもないが、中国の経済報復が特定の大企業から中小企業にまで全方位的に拡大しつつある」と懸念した。