写真：gettyimages

写真拡大

「残業時間の上限規制」をめぐり、安倍晋三首相が13日に経済界トップと会談し、焦点だった「きわめて忙しい1カ月」の上限を「100時間未満」とするよう要請した。この要請で「100時間」か「100時間未満」で対立していた上限は決着する見通しだ、と報じられている。

この件に関連して、過労死自殺で娘を失った高橋幸美さんのコメントが、ネット上で反響を呼んでいる。

幸美さんの娘・まつりさんは、広告大手・電通に新入社員として入社したものの、その年の12月に過労死自殺をしている。幸美さんは今回の報道を受けてコメントを発表し、「月100時間働けば経済成長すると思っているとしたら、大きな間違いです。人間は、コンピューターでもロボットでもマシーンでもありません。長時間働くと、疲れて能率も悪くなり、健康をそこない、ついには命まで奪われるのです」「人間のいのちと健康にかかわるルールに、このような特例が認められていいはずがありません」などと訴え、長時間労働の問題点を指摘した。

13日、とあるTwitterユーザーが、朝日新聞に掲載された幸美さんのコメントを画像付きで引用。そして「高橋まつりさんの母のコメントが正論すぎる」とだけ綴り、このコメントを評価。 このツイートは14日14時の時点で6000件以上のリツイートと、3000件以上の「いいね」を集め、インターネット上で話題になっている。

【関連記事】
・小島慶子 電通社員の過労自殺を招いた日本社会に怒り「こんな世の中おかしい」
・電通社員の過労自殺 「情けない」と批判する声に失望するツイートが大反響
・残業100時間で自殺した会社員に「それはさすがに甘え」と叱咤