それに対して、臨床心理士はカウンセリングについて専門的な訓練を受けていますが、病気の診断や薬の処方はできません。一般的に、カウンセラーという職業をされている方は、臨床心理士等の資格を持つ臨床心理における専門家です。余談になりますが、今まで、心理専門職として最も有名であった民間資格である臨床心理士に加えて、2015年9月に成立した公認心理師法に基づき、国家資格として公認心理師という資格ができることになりました。この２つは、心理専門職として、どちらも共存していくようです。
精神科医・心療内科医の中には、カウンセリング等を習得し、臨床心理士の資格を合わせ持っている医師もいらっしゃるようです。
逆に言えば、臨床心理学を学ばれていない精神科医・心療内科医の医師も沢山いらっしゃるということです。
そう理由からか、私も、最終的にお世話になった病院の先生に辿り着くまでに受信した先生で、うつ病で病院に行っているのに、それをサックリと斬りつけるような、本当に人としてビックリするような発言をされる先生に数名、お目にかかった経験があります。その時に、たとえ、精神科や心療内科の看板を掲げている病院の先生でも、カウンセリングのプロではない人がいるのだと認識しました。
ここで、なにが言いたいのかというと、基本的に、実際に困っている症状を訴えて、適切な薬を処方してくれるのが精神科医・心療内科医で、うつ病等の精神疾患を発症する原因となる問題（仕事や家庭や対人関係における悩み事？等）を話して解決に導くように考え方をシフトさせてくれるのはカウンセラーさんだという、症状は医師に、問題はカウンセラーさんにと、症状と問題の切り分けが非常に重要なのではないかと思います。しかも、この２つを切り分けて、医師とカウンセラーさんに分業して頂くことで、より効率的になり、治療が確実に早く進んだ気がするんですよね。
また、病院やカウンセリングルームによっては『薬を使わない治療』を勧めている所もあるようです。もちろん、薬を使わなくても治る程度の状態であれば、それも悪くはないと思いますが、それなりに重い症状の場合は、やはり薬は、一定期間、必要なのではないかと思います。
２回目のうつ病を発症した時、もし、実家に帰らずに、薬も使わなかったら、ぶっちゃけ、私、死んでいたんじゃないかと思います。だって、味もわからないし、お腹すくとかも、どーでも良くなってたし、自力で眠ることも全くできなかったし、そのまま、ほっておいたら、きっと、見事な過労死です。だから、そういう意味でも、患者の症状を正しく診断して薬を処方してくれる医師の存在は大きいという思うのです。
また、私が、２回目のうつ病を発症した原因である、疲労を感じにくい・ストレスを感じにくい・休みを取らないでも私は健康だから大丈夫的な考えを改めさせてくださったのは、カウンセラーさんであり、今後、私がうつ病を再発しないためには、非常に重要な存在であったと思います。
そして、カウンセラーさんは、専門的な知識を駆使して、うつ病等の精神疾患を患うと、今までできていたことができなくなったり、将来が見えなくなって不安になったり、いろんな意味で自信がガタガタになくなる心の支えにもなってくださったと思います。
な〜んて、偉そうにカウンセリングを勧めていいる、かく言う私も、うつ病を患っておきながら、最初は、父からカウンセリングを強要され『私、別に、心、病んでませんけど！』的に、かなり斜めからカウンセラーさんを見ていて、カウンセリングの効果なんて、これっぽっちも信用していなかったんですけどね（笑）
でも、結果として、カウンセリングを受けて、本当に良かったと思っています。
あと、これはホントに余談で内緒話しですが、、、心療内科の看板を上げておきながら、なにかの新興宗教でもやられているような宗教的な絵やオブジェが満載の室内で『塩風呂に入って身体を清めたら、うつは治るよ！（ニコッ）』的な、素人の私が考えても、いやいや、それはヤバイでしょう、塩に加温効果はあっても医学的な根拠はないだろうと『医者が、そんなスピリチュアルなこと言う？』みたいなことを、平気で宣う先生も、実際に、いらっしゃったので、本当に病院選びは要注意なんですよね。