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<中国のTHAAD報復>中国人観光客の訪韓禁止…済州の中国人「仕事失いそう」(1)
2017年03月14日09時46分[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
中国政府のTHAAD報復措置で韓国内の中国人に火の粉が降りかかっている。13日、済州のある中国人食堂はがらんと空いている。 |
昨年10月までこの店を訪れる中国人客は1日20人以上だったが、2日以降は3~4人に急減した。Tさんは「済州のショッピングセンターで働く中国人は薄氷の上を歩くように不安の中で1日1日を生きている。中国政府の措置が結果的に韓国に住む中国人に被害を与えている」と不満を吐露した。
中国政府が高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備を口実にして不当な報復措置を加えたことで韓国に進出した中国企業と中国人従業員が苦しさを訴えている。
観光業界に従事する中国人が特に直撃弾を受けた。済州市蓮洞の旅行会社は中国人が運営する中国企業だ。済州道内の中国人の韓国観光市場でトップを走る旅行会社だが、従業員の表情は明るくなかった。5月1日までの一時休業を決め、3日から非常勤務体制で運営している。この会社は従業員200人余り、観光案内士(ガイド)500人余りなど雇用人数は700人ほどだ。
この旅行会社のスケジュールを見ると中国政府の韓国旅行禁止が本格的に始まる15日(中国消費者の日)以降は空白だ。旅行会社傘下の直営ホテル4カ所、事後免税店3カ所の運営も15日以降は予断できない状況だ。この旅行会社関係者は「3月から8月まで年間観光客の30~40%が集まるのに事実上市場が消えた」と苦しさを訴えた。
従業員30人とガイド300人が働いてきた近隣の別の旅行会社関係者は「中国系旅行会社は中国政府の顔色をうかがい何もできない状況」と不安がった。
済州道観光協会によると昨年済州を訪れた外国人観光客360万3021人のうち約85%の306万1522人が中国人だった。このうち80~90%をこの2つの旅行会社が担当した。業界によると済州道で中国人を対象にするガイドは3000人余りだが、このうち80%の約2400人が中国人だ。中国人ガイドのLさん(47)は「一部のガイドはすでに中国に戻ったり別の仕事を探している」と話した。
<中国のTHAAD報復>中国人観光客の訪韓禁止…済州の中国人「仕事失いそう」(2)