自分も当事者の一人なので難しいところであるが…こうなってくると次期総選挙がいつになるのか、本当にわからなくなってくる。
■小池新党と公明が選挙協力 都議選で相互推薦決める(産経新聞)
ハッキリ言ってしまうと「現段階」で私の得いている情報では…官邸内では次期衆議院の総選挙は…
「任期満了」
という認識でいる、と聞いている。そう。来年の12月だ。
これらはやっと先日になって朝日新聞をはじめ数紙に出始めた情報だが、メディアは煽れば部数が売れるので「解散か!」「解散なのか!」といつも煽り続けるが、私の知る限り、首相周辺はこの年末年始も「ほとんど解散は考えていなかった」はずである。
確かに私は先月から「日本維新の会衆議院千葉県第1選挙区支部長」という肩書となってはいるが、それ以前はただの「フリーアナウンサー」だった。多くの政治家とも定期的に会食をしている。
安倍総理の胸の内を、多くの方々の話を総合して判断するに…
「解散よりも改憲」
のはずなのだ。少なくとも、複数の周囲の親しい人間達にはそう漏らしている。
安倍総理の周辺は以前から「東京五輪の時の総理は安倍晋三であってほしい」と言い続けていた。安倍総理の周辺は本当に安倍総理を慕っている。五輪という大舞台で安倍総理を世界の舞台に見せたいのだろう。気持ちは分かるところ。
が、それも微妙な立ち位置の二階氏を取り込むことによって、完全に既定路線となった。「安倍総裁」はご存知のように3期9年、総理を続ける。2021年まではOKだ。
さて、安倍総理の周辺はそれが悲願なのだが、安倍氏自身はどうかというと…目標は何が何でも「憲法改正」なのだ。日本人は70年にわたって憲法を改正してきていない。いや、むしろ問題はその前で「憲法改正の発議すらしていない」ことにある。これは国会議員たちの怠慢と見られても仕方のない事態だ。「発議」くらいはしてもいい。納得できない場合は国民がそれをNOと判断すればいいだけの話だからだ。
現在の国会の状況は全てがそろった状況と言える。自・公政権+日本維新の会を入れれば衆院の3分の2を得ている状況。「今しかない」状態だ。現有議席のままで安倍総理は会見の「発議」まではやるだろうというのが大方の見方だった。
が、少々事態が変わってきた。
具体的には2点。
一つに小池新党。
もう一つに民進党の蓮舫氏だ。
小池新党は国政の勉強会を立ち上げるというニュースが流れた。すぐに二階氏がけん制していたが、普通に考えてこの流れは当然と言える。小池百合子氏は将来的には国政政党を立ち上げることになるのは当然の流れと言えるだろう。
しかも、最初は当然かなりの風も吹く。「風」に弱い都内の議席など、相当数を持って行くことは間違いなさそうだ。
そして、蓮舫民進党である。
余りに弱い。とにかく、内部がガタガタだ。ある自民党議員と話をしていたのだが「私たちは蓮舫さんは絶対に攻撃する気はありませんよ」と。あまりの弱さに感動している、と。最新の世論調査は多分この週末に行われた毎日新聞だろうが、政党別支持率は
自民31%▽民進6%▽公明4%▽共産5%▽維新3%
となっている。そう。もう公明や共産と並ぶレベルにまで落ちてきた。あの森友の話などがあって、今の民進の勢いのなさは逆にすごい。
そうなのだ。
蓮舫氏、知名度は抜群なことは確かなのだが…ハッキリ言って…人気が全然ない。こうなってくると、状況が少しだけ変わってくる。
解散は4月か7月の都議選とのダブルか?
当初は全く考えていなかったが、私は次回衆議院選挙は、突然今年の前半に来る可能性が出始めていると推察する。何点かの懸念事項がクリアになってしまっているからだ。
懸念① 3分の2の議席を確保できるのか?
ここまで民進の勢いが下がってしまった以上、現在の状況で解散を打って出た場合、恐らくだが再び3分の2…もしくはそれ近くの議席を確保する可能性は相当に高そうである。自民がどうというよりは現在は民進の内部があまりにバラバラで共産党をはじめとした『野党連携』も上手く裁けていない状況だ。それどころか、民進党の大支援組織である労組が…すでに一部で自民党支援に回り始めた。
共産党はまた議席を伸ばすだろうが、日本維新の会も今のままの議席で留まることは可能性として低い。今の日本維新は15議席だが、もし明日選挙だった場合、客観的に見て25~27議席は取ると予想できる。
公明党はほぼ減らさないと見ていいので、自民が20議席減程度で済んでしまった場合は、民進の内部に手を回し、何人かの議員を自民党に引っ張ってくれば、あっという間に3分の2の議席は確保できてしまう。恐らく改憲発議のための3分の2の議席数は…今の状況ではそこまで不安がなくなっているとみていい。
懸念② 公明党の反対は?
問題はここだった。公明党は東京都議会議員選挙をとても大切に考えていて、普通の都議選の年は都議選に集中するものだ。
が、今回は流れが違う。
そう。ここで冒頭に紹介した記事が大事なのだが…小池氏の勢いはすさまじい。この風はかなりのものだ。
この小池氏としっかりと手を組めた以上…都議会の公明党は、現有議席は…おそらくだが、ほぼ全議席を守れるだろう。しかも相当に楽な選挙になる。それほどに今の小池氏の勢いはある。つまり、公明党としても、いつもの都議選とは違い「集中したいので衆院選はやめてくれ」と訴えなければいけないほどの状況ではなくなっているのだ。
懸念③ 逆にやらなかった場合のリスクは?
ここで考えなければいけないのが「7月までに選挙をしなかった場合」のリスクである。
言うまでもなく、小池新党が国政に候補者を擁立し始めることだろう。しかもそれが次々にマスコミに紹介され始めていく。
今のままでは「次の大きな選挙は都議選」という事になってしまうのだが、そこで小池新党が圧勝劇を見せつける公算は大きい。そうなると風は完全に小池氏に強風となって吹くことになるだろう。
その上、民進党の中で新しいリーダーが選出される可能性が高まる。
要は都議会議員選挙で蓮舫氏は恐らく壊滅的なダメージを受けることが予想されるが、そこで代表辞任という事にはなるのだと思う。
その後、新しく若い…清潔感のある代表が選ばれた場合…民進党の支持率は「今よりは」上がる。恐らく99%、今よりは高くなる。そうなると、来年の任期満了まで選挙をしなかった場合、自民党は改憲の発議を1回くらいは出来るだろうが、その後は3分の2には到底及ばない議席数となってしまう可能性が高い。
「解散が今年の12月」説はほとんどなくなった
とにかく言えることは、今までよく言われてきた「解散は今年の11月か12月のトランプ来日の後くらいだろう」という話。これは相当高い確率で無くなったとみる。都議選の小池旋風の直後に解散してもしょうがない。現状ではかなり高い確率で小池旋風が吹くことは、もともと政治ニュースを伝えてきた人間として認めざるを得ない部分だ。
現状では上記した理由から、一番高い可能性があるのは「都議会議員選挙とのW選」だ。それまでに小池氏が国政政党を立ち上げるのはタイムライン的に無理がある。小池氏を封じ込められる。
協力者である公明党も大きな不利益はなく、抵抗は少なくて済む。民進党も「降ろす口実」がないためにそれまでは蓮舫氏で行くだろう。今のままであれば、民進党の支持率は上がる気配は皆無だ。
そして、それを逃した場合、「解散」は行われずに「任期満了」となる来年12月が選挙となることだろう。現状ではその2択と見る。
私のような立場である以上、いつ何があっても動けるようにしておかなければいけない。
やれることをスピード感を持って対応するしかないだろう。
■小池新党と公明が選挙協力 都議選で相互推薦決める(産経新聞)
ハッキリ言ってしまうと「現段階」で私の得いている情報では…官邸内では次期衆議院の総選挙は…
「任期満了」
という認識でいる、と聞いている。そう。来年の12月だ。
これらはやっと先日になって朝日新聞をはじめ数紙に出始めた情報だが、メディアは煽れば部数が売れるので「解散か!」「解散なのか!」といつも煽り続けるが、私の知る限り、首相周辺はこの年末年始も「ほとんど解散は考えていなかった」はずである。
確かに私は先月から「日本維新の会衆議院千葉県第1選挙区支部長」という肩書となってはいるが、それ以前はただの「フリーアナウンサー」だった。多くの政治家とも定期的に会食をしている。
安倍総理の胸の内を、多くの方々の話を総合して判断するに…
「解散よりも改憲」
のはずなのだ。少なくとも、複数の周囲の親しい人間達にはそう漏らしている。
安倍総理の周辺は以前から「東京五輪の時の総理は安倍晋三であってほしい」と言い続けていた。安倍総理の周辺は本当に安倍総理を慕っている。五輪という大舞台で安倍総理を世界の舞台に見せたいのだろう。気持ちは分かるところ。
が、それも微妙な立ち位置の二階氏を取り込むことによって、完全に既定路線となった。「安倍総裁」はご存知のように3期9年、総理を続ける。2021年まではOKだ。
さて、安倍総理の周辺はそれが悲願なのだが、安倍氏自身はどうかというと…目標は何が何でも「憲法改正」なのだ。日本人は70年にわたって憲法を改正してきていない。いや、むしろ問題はその前で「憲法改正の発議すらしていない」ことにある。これは国会議員たちの怠慢と見られても仕方のない事態だ。「発議」くらいはしてもいい。納得できない場合は国民がそれをNOと判断すればいいだけの話だからだ。
現在の国会の状況は全てがそろった状況と言える。自・公政権+日本維新の会を入れれば衆院の3分の2を得ている状況。「今しかない」状態だ。現有議席のままで安倍総理は会見の「発議」まではやるだろうというのが大方の見方だった。
が、少々事態が変わってきた。
具体的には2点。
一つに小池新党。
もう一つに民進党の蓮舫氏だ。
小池新党は国政の勉強会を立ち上げるというニュースが流れた。すぐに二階氏がけん制していたが、普通に考えてこの流れは当然と言える。小池百合子氏は将来的には国政政党を立ち上げることになるのは当然の流れと言えるだろう。
しかも、最初は当然かなりの風も吹く。「風」に弱い都内の議席など、相当数を持って行くことは間違いなさそうだ。
そして、蓮舫民進党である。
余りに弱い。とにかく、内部がガタガタだ。ある自民党議員と話をしていたのだが「私たちは蓮舫さんは絶対に攻撃する気はありませんよ」と。あまりの弱さに感動している、と。最新の世論調査は多分この週末に行われた毎日新聞だろうが、政党別支持率は
自民31%▽民進6%▽公明4%▽共産5%▽維新3%
となっている。そう。もう公明や共産と並ぶレベルにまで落ちてきた。あの森友の話などがあって、今の民進の勢いのなさは逆にすごい。
そうなのだ。
蓮舫氏、知名度は抜群なことは確かなのだが…ハッキリ言って…人気が全然ない。こうなってくると、状況が少しだけ変わってくる。
解散は4月か7月の都議選とのダブルか?
当初は全く考えていなかったが、私は次回衆議院選挙は、突然今年の前半に来る可能性が出始めていると推察する。何点かの懸念事項がクリアになってしまっているからだ。
懸念① 3分の2の議席を確保できるのか?
ここまで民進の勢いが下がってしまった以上、現在の状況で解散を打って出た場合、恐らくだが再び3分の2…もしくはそれ近くの議席を確保する可能性は相当に高そうである。自民がどうというよりは現在は民進の内部があまりにバラバラで共産党をはじめとした『野党連携』も上手く裁けていない状況だ。それどころか、民進党の大支援組織である労組が…すでに一部で自民党支援に回り始めた。
共産党はまた議席を伸ばすだろうが、日本維新の会も今のままの議席で留まることは可能性として低い。今の日本維新は15議席だが、もし明日選挙だった場合、客観的に見て25~27議席は取ると予想できる。
公明党はほぼ減らさないと見ていいので、自民が20議席減程度で済んでしまった場合は、民進の内部に手を回し、何人かの議員を自民党に引っ張ってくれば、あっという間に3分の2の議席は確保できてしまう。恐らく改憲発議のための3分の2の議席数は…今の状況ではそこまで不安がなくなっているとみていい。
懸念② 公明党の反対は?
問題はここだった。公明党は東京都議会議員選挙をとても大切に考えていて、普通の都議選の年は都議選に集中するものだ。
が、今回は流れが違う。
そう。ここで冒頭に紹介した記事が大事なのだが…小池氏の勢いはすさまじい。この風はかなりのものだ。
この小池氏としっかりと手を組めた以上…都議会の公明党は、現有議席は…おそらくだが、ほぼ全議席を守れるだろう。しかも相当に楽な選挙になる。それほどに今の小池氏の勢いはある。つまり、公明党としても、いつもの都議選とは違い「集中したいので衆院選はやめてくれ」と訴えなければいけないほどの状況ではなくなっているのだ。
懸念③ 逆にやらなかった場合のリスクは?
ここで考えなければいけないのが「7月までに選挙をしなかった場合」のリスクである。
言うまでもなく、小池新党が国政に候補者を擁立し始めることだろう。しかもそれが次々にマスコミに紹介され始めていく。
今のままでは「次の大きな選挙は都議選」という事になってしまうのだが、そこで小池新党が圧勝劇を見せつける公算は大きい。そうなると風は完全に小池氏に強風となって吹くことになるだろう。
その上、民進党の中で新しいリーダーが選出される可能性が高まる。
要は都議会議員選挙で蓮舫氏は恐らく壊滅的なダメージを受けることが予想されるが、そこで代表辞任という事にはなるのだと思う。
その後、新しく若い…清潔感のある代表が選ばれた場合…民進党の支持率は「今よりは」上がる。恐らく99%、今よりは高くなる。そうなると、来年の任期満了まで選挙をしなかった場合、自民党は改憲の発議を1回くらいは出来るだろうが、その後は3分の2には到底及ばない議席数となってしまう可能性が高い。
「解散が今年の12月」説はほとんどなくなった
とにかく言えることは、今までよく言われてきた「解散は今年の11月か12月のトランプ来日の後くらいだろう」という話。これは相当高い確率で無くなったとみる。都議選の小池旋風の直後に解散してもしょうがない。現状ではかなり高い確率で小池旋風が吹くことは、もともと政治ニュースを伝えてきた人間として認めざるを得ない部分だ。
現状では上記した理由から、一番高い可能性があるのは「都議会議員選挙とのW選」だ。それまでに小池氏が国政政党を立ち上げるのはタイムライン的に無理がある。小池氏を封じ込められる。
協力者である公明党も大きな不利益はなく、抵抗は少なくて済む。民進党も「降ろす口実」がないためにそれまでは蓮舫氏で行くだろう。今のままであれば、民進党の支持率は上がる気配は皆無だ。
そして、それを逃した場合、「解散」は行われずに「任期満了」となる来年12月が選挙となることだろう。現状ではその2択と見る。
私のような立場である以上、いつ何があっても動けるようにしておかなければいけない。
やれることをスピード感を持って対応するしかないだろう。
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