年1本しか走らないバス路線、なぜ存在? 背景にある「理由」とは

年に1本、片道しか走らないというバス路線が京都に存在します。運行する京都バスでは、あることを見越して路線を「維持」しているといいますが、これほど本数が少ないバス路線がなぜ存在するのでしょうか。

京都の観光地を結ぶ路線として誕生したが…

 京都市内を中心に路線バスを展開する京都バス(京都市右京区)には、年に1本しかバスが走らないという路線が存在します。

京都市左京区にある「江文神社前」バス停。年に1本だけ運行される京都バス95系統だけが停車する(画像:写真AC)。

 その京都バス「95系統」は、京都市左京区の大原から、江文峠、市原、貴口を通り、鞍馬に至るもの。毎年3月下旬の春分の日に、鞍馬行きの片道1本のみ運行されています。

 なぜこのようなバス路線があるのでしょうか。京都バスに聞きました。

――大原から鞍馬に向かう95系統は、なぜ年に1本しか運行されないのでしょうか。

 大原と鞍馬という、市内北部の2大観光地を結ぶ路線としてスタートしました。当初は土休日の運行でしたが、利用が伸び悩み、やがて年に1回の運行になりました。

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