中国版ツイッターの微博(ウェイボー)には10日、小学生が学校で韓国とロッテを批判する決起大会を開く様子の動画が掲載された。講堂に集まった小学生が教師の先導で「ロッテに制裁しよう」「韓国に制裁しよう」などとスローガンを叫んだ。教師は「ロッテの菓子を買うべきではない。それこそ我々が『ロッテ不買』に参加できる方法だ」と述べた。
講堂のステージ上の黒板にも「我々幼い児童はこれほど国を愛している」「おやつを拒否し、ロッテを排斥する。自分から中華を愛するために立ち上がろう」などと書かれていた。別の動画でも小学生は「ロッテと韓国製品を制裁しよう」などと書かれた赤いプラカードを掲げ、教師に続けて反韓スローガンを叫んだ。こうした姿には中国のネットユーザーですら「THAADが何かも知らない子どもたちに行き過ぎた洗脳教育をしている」と批判した。あるネットユーザーは「学校教師はまぬけか。いったい北朝鮮とどこが違うのか」と書き込んだ。時事評論家は「文化大革命時代の政治洗脳方式と同じだ」と書いた。
しかし、インターネット上以外で中国人によるデモは鎮まりつつある。北京在住の韓国人の間では11日、中国人が韓国人居住地区にる望京ロッテマートで大規模集会を開いた後、韓国国際学校まで街頭行進を行う可能性があるとの情報が流れた。在住韓国人は外出を控えるなど緊張した。しかし、中国公安当局は当日午前、警察力を投入して集会を開かせず、翌12日も警戒を維持した。在中国韓国大使館前で中国人によるTHAAD反対デモが行われるとの説もあったが、うわさだけに終わった。