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【森友学園問題】
名簿に無断で公立小教員 虚偽記載か 「不認可」必至の情勢
大阪市の学校法人「森友学園」が4月開設を目指す小学校をめぐる問題で、学園が大阪府私学審議会に提出した雇用予定の教員名簿に、公立小の男性教員の名前が無断で記載された疑いがあり、府が調査に乗り出したことが8日分かった。学園側が建築費や他校との推薦枠などに加え、さらに事実と異なる報告をしていた疑いが浮上し、小学校の開校が「不認可」となるのは必至の情勢となった。
「言った覚えない」
府によると、学園側は8日、府に対し、男性は一連の問題を受けて2月末に辞退したと説明したという。一方、男性は「一度も先生を引き受けると言った覚えはない」と証言しており、松井一郎府知事は8日、府庁で記者団に「どちらが真実か確認しなければならない」と語った。
資料は学園が2月22日の私学審用に提出した「教員等雇用予定者リスト」。教員や講師ら18人の名簿の中で、男性は籠池泰典理事長が就く予定の校長、教頭に次ぐ「総括教員」に位置付けられ、経験年数が「37年(非常勤)」と紹介された。